ECMWF(ヨーロッパ中期予報センター)の使い方

ECMWF(ヨーロッパ中期予報センター)は、ヨーロッパの気象予報サイトです。

ヨーロッパの気象予報サイトということで、日本に住んでいるとあまり関係なさそうですが、実は超使えるサイトです。

 

ECMWFを使えると使えないでは、特に台風シーズンのスケジュール作成で大きな差が出てきます。

何といっても、10日先の台風情報まで見れるのは大きなメリットです。

 

天気の情報サイトとしては、

  • GPV気象予報、SCW
  • 米軍台風予想進路図(JTWC)

を紹介していますが、今回はECMWFについて特徴と使い方をまとめてみます。

 

なお、このページに書いてある内容は、それなりの経験に基づいてはいるものの、すべて個人的な感想であることをご承知ください。

 

【2020年10月13日追記】

ECMWFの仕様変更に対応しました。

ECMWF(ヨーロッパ中期予報センター)の特徴とメリット

ECMWF(ヨーロッパ中期予報センター)は、ヨーロッパの気象予報サイトです。

ヨーロッパの気象予報サイトですが、実は世界中の天気を予報しているので、日本でもかなり使えます。

 

ECMWFの特徴は次の3つです

1.最大10日先の気象予報が可能

ECMWFは、なんと10日先の気象予報が可能です。

GPV、SCWも10日先まで予報が可能ですが、ちょっと得意分野が違います。

 

ECMWFは何といっても台風の進路予想の精度が高いのが特徴です。

GPV、SCWは残念ながら台風の進路予想では全く使えません。

GPV気象予報、SCW気象予報、気象庁雨雲の動きの使い方

2.台風発生前から台風の進路予想が可能

気象庁や米軍台風予想進路図(JTWC)の台風予報は、原則的に台風が発生しないと発表されません。

台風の卵状態があっても、あくまで台風に成長しないとその後の進路予想がわからないんです。

 

ECMWFの場合、台風が発生する前でも、その後の成長具合を考慮して進路予想を確認することができます。

これは、日本近海で発生した台風ではとても威力を発揮します。

3.長期予報の精度は個人的に断トツでナンバーワン

ECMWFは最長10日という長期予報が可能です。

さすがに1週間以上先の予報は精度が下がりますが、それでも他の気象予報サイトと比較すると、断トツで精度が高いと思います。

ECMWF(ヨーロッパ中期予報センター)の使い方

ECMWFは非常に優れた気象予報サイトですが、「サイトがとても分かりにくく、よく落ちる」という弱点があります。

なので、ECMWFの使い方についてちょっと詳しくまとめてみます。

 

1.ECMWFのサイトにアクセスする

https://www.ecmwf.int/

 

 

2.メニューから「Forecasts」を選択します

 

 

3.「Charts」を選択します

 

 

4.「Medium range」を選択します

 

 

5.「Mean sea level pressure and wind speed at 850…」を選択します

 

 

6.「SELECT DIMENTIONS」⇒「Eastern Asia」を選択、「Valid time」を一番遅い日に設定します

 

 

7.日本付近の予報が表示されます

再生ボタンを押すと10日分の予報がアニメーションされます

※表示される時刻は協定世界時(UTC)なので、日本時間にする場合は+9時間必要です。

まとめ:ECMWF(ヨーロッパ中期予報センター)で10日先の台風情報、天気を確認する方法

ECMWF(ヨーロッパ中期予報センター)はヨーロッパの気象予報サイトですが、日本でも非常に使えるサイトです。

特に、

  • 10日先までの気象予報ができる
  • 台風に成長する前から台風の進路がわかる
  • 長期予報としては精度が非常に高い

この3つの特徴は特筆すべきメリットで、特に台風シーズンでは威力を発揮します。

特に複雑な動きをする台風の場合、ECMWFが正確な予報をするケースが多いと思います。

 

個人的には、台風の進路予報については

  • 台風発生前と5日以上先の予報:ECMWF(ヨーロッパ)
  • 3日~5日程度先の予報:JTWC(米軍)
  • 日本付近と1~2日先の予報:気象庁

がおすすめです。

 

意外と日本の気象庁って、中長期予報が当てにならないです。

米軍の方が精度高くておすすめ。

あと、ウェザーニューズは論外で見る価値なしです。

 

長期予報が確認できるサイトとしては、「GPVとSCW」がありますが、こちらは台風進路予報には向いてないです。

というか、こと台風進路については役立たず。

普段の天気とか梅雨時の前線の動きに限定して利用するのがいいと思います。

 

という訳で、「GPVとSCW」、「JTWC(米軍)」、「ECMWF(ヨーロッパ)」それぞれを上手に使いこなしてみましょう!

野球や観劇、旅行などのスケジュールが立てやすくなりますよ!

 

各種気象情報についてはこちら。

JTWC(米軍合同台風警報センター)の台風情報の使い方 NOAA(アメリカ海洋大気庁)GFSモデルガイダンスの使い方 GPV気象予報、SCW気象予報、気象庁雨雲の動きの使い方 Recommend How to get a Ticket

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