NOAA(アメリカ海洋大気庁)GFSモデルガイダンスの使い方

NOAAとは「National Oceanic and Atmospheric Administration」の略で、日本語訳すると「アメリカ海洋大気庁」となります。

 

NOAAでは世界中の気象予報を公表していますが、中でもGFSモデルというものを利用すると、台風の進路予報を確認することができます。

 

NOAAのGFSモデルは、ECMWF(ヨーロッパ中期予報センター)と並んで、現時点で最高の精度を誇る気象予報です。

ですが、いくら精度が高いとはいえ、1週間を超えるような予報になると、どうしても誤差が生じます。

また、複雑な気圧配置の場合には予想も難しく、1日で予報が大きく変わることもあります。

なので、できればNOAAとECMWFを両方利用できるようにしておくのがおすすめです。

 

正直、どちらも台風進路に関しては日本の気象庁なんか比較にならないくらい使えるサービスです!

なお、このページに書いてある内容は、それなりの経験に基づいてはいるものの、すべて個人的な感想であることをご承知ください。

NOAAのGFSモデルの特徴とメリット

「NOAA」はアメリカ海洋大気庁の略で、世界中の天気を予報しています。

よく比較されるのが、ヨーロッパの気象予報サイト「ECMWF」かな。

ECMWF(ヨーロッパ中期予報センター)の使い方

 

NOAAのGFSモデルの特徴は次の3つです

1.最大16日先の気象予報が可能

NOAAのGFSモデルは、なんと最長で16日先の気象予報が可能です。

ただし、10日以降の予報は正直使い物にならないので、実際は10日後程度まで予報できると思った方がいいです。

なので、ECMWFと同じくらい先の予報ができると考えればOKです。

 

また、ECMWFが1日1回のざっくりした予報のみと比較して、NOAAのGFSモデルは数時間単位で予報されます。

この点はNOAAのGFSモデルのほうが親切。

2.台風発生前から台風の進路予想が可能

気象庁や米軍台風予想進路図(JTWC)の台風予報は、原則的に台風が発生しないと発表されません。

台風の卵状態があっても、あくまで台風に成長しないとその後の進路予想がわからないんです。

 

NOAAのGFSモデルの場合、台風が発生する前でも、その後の成長具合を考慮して進路予想を確認することができます。

これは、日本近海で発生した台風ではとても威力を発揮します。

3.中長期予報の精度はECMWFと並ぶほど優秀

中長期予報ができるサイトとしては、「NOAAのGFSモデル」と「ECMWF」が有名です。

個人的には、ECMWFの方が信頼性が高いと思いますが、人によっては「NOAAのGFSモデルが優秀」という人もいるかも。

 

中長期予報の場合は、1日で大きく予報が変わることがあるので、複数の予報をチェックすることが大切です。

なので、「NOAAのGFSモデル」と「ECMWF」両方を利用できるようしておきましょう。

NOAAのGFSモデルの使い方

NOAAのGFSモデルは非常に優れた気象予報サイトですが、「サイトがとても分かりにくい」という弱点があります。

なので、NOAAのGFSモデルの使い方について、ちょっと詳しくまとめてみます。

 

1.NOAAのGFSモデルのサイトにアクセスし、「MODEL GUIDANCE」を選択する

https://mag.ncep.noaa.gov/

 

 

2.Model Type「GFS」、Model Area「ASIA」を選択します

 

3.Surfase-Layer「1000_500_thick」を選択後、Forecast Houre「Loop All」を選択します

 

 

4.NOAAのGFSモデルがアニメーションで表示されます

※表示される時刻は協定世界時(UTC)なので、日本時間にする場合は+9時間必要です。

まとめ:NOAA(アメリカ海洋大気庁)のGFSモデルガイダンスで台風情報、天気を確認する方法

NOAAのGFSモデルは、ECMWF(ヨーロッパ中期予報センター)の予報と並ぶ中長期予報サイトです。

どちらも精度が高く、甲乙つけがたい素晴らしいサービスです。

私個人的には、ECMWFの方が優れていると思っていますが、あくまで個人的な感想です。

 

使い勝手はどちらも同じくらいで、ちょっとコツが分かれば誰でも使えるようになります。

私は、基本はECMWF、サブとしてNOAAのGFSモデルを使うことが多いです。

ただね、ECMWFはサイトが不安定で、結構な確率で読み込みエラーが出るのが難点。

 

一週間を超える予報となると、さすがにどちらのサイトも予報精度が下がります。

ですが、

  • 「ECMWFとNOAAのGFSどちらも同じ予想」⇒予報精度が高いんだなと判断できる
  • 「ECMWFとNOAAのGFSの予想が割れている」⇒不確定要素が多くて予報も変わる可能性大

なんて判断ができます。

 

ホントは日本の気象庁を頼りにしたいのですが、残念ながら日本から離れた地点での台風予想はかなりダメダメです。

また、台風に成長しないと予想を発表してくれないので、この点でもかなりマイナス。

 

こと台風予想については、気象庁はあまり当てにならないので、できればECMWFとNOAAのGFS両方を使えるようにしておきましょう。

知ってると知らないでは大きな差が出る事がありますよ!

 

各種気象情報についてはこちら。

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