tixeebox(ティクシーボックス)とは電子チケットアプリの一つです。
専用のアプリを自分のスマートフォンにインストールすることで、電子チケットを利用することができます。
電子チケットサービスには、フィギュアスケートで利用される「チケプラ」、イープラス系の「スマチケ」、「MOALA Ticket」などがあります。
tixeeboxのリリース自体は2015年5月と結構古いのですが、正直かなりマイナーな存在です。
ですが、最大手のチケットぴあが採用していることもあり、tixeeboxも今後は大化けする可能性がゼロではありません。
今回は、tixeeboxの概要とメリット、デメリットや使い方についてまとめてみます。
Contents
tixeebox(ティクシーボックス)の特徴
tixeeboxは、専用のアプリを導入することで利用できる電子チケットです。
お世辞にも「普及している」とは言えないサービスですが、実は2015年5月とリリースはかなり前で、歴史はけっこうあります。
チケットのリセールができる
tixeeboxは、「DMM Passストア」を利用することでチケットの定価リセールができます。
ただし、このリセールはtixeeboxとは別に「DMM Passストア」という別システムで対応されるため、「DMM Passストア」に別途登録が必要だったり、公演ごとに取り扱いが違ったりとかなりめんどうです。
詳しくは、この記事内で別途まとめています。
チケットの分配ができる
tixeeboxは、取得したチケットを QRコード、LINE、メール、SMSなどを利用して同伴者に分配できます。
ですが、分配には制限があって、
- 制限がなく誰にでも分配できるチケット
- 誰にでも分配できるが、最後の1枚は購入者が保有する必要があるチケット
- チケット申し込み時に登録した人にしか分配できないチケット
という3種類があるので注意が必要です。
tixeebox(ティクシーボックス)のデメリット
専用アプリを導入する必要がある
tixeeboxの利用には、専用のアプリを導入する必要があります。
また、アプリを導入する端末は、「SMSサービス又は音声通話を契約しているスマートフォン」が必要です。
タブレットは動作対象外となるので注意が必要です。
この点、専用アプリが必要ないモアラチケットと比較すると利便性が劣ります。
取り扱い公演が少ない
現状でtixeeboxで利用できるチケット、公演はかなり少なめです。
ONE OK ROCK、椎名林檎、刀剣乱舞などのチケットを取り扱うこともありますが、まだまだ少なめです。
また、公演ごとにリセールやチケットの受け取り方が違うのも不便です。
人気公演の場合は専用のページができるのですが、その説明もちょっとわかりにくいので、現状だとユーザー側がかなり勉強しないと使いにくいサービスです。
公演によって例外が多く、使い勝手が悪い
電子チケット一般に言えることですが、紙チケットと比較して制限や問題が多く、使い勝手の面でかなり劣ります。
紙チケットの場合、「発券してしまえば持ってるだけでOK」です。
友人の分を一緒に買ったとしても、発券したチケットを渡すだけで何の問題もありません。
注意点も「公演当日にチケットを忘れずに持っていく」くらいなので、とにかくシンプルでわかりやすいです。
一方、電子チケットは、
- スマートフォン、アプリの不具合でチケットが表示されないことがある
- スマートフォンの機種変更が原則できない
- スマートフォンのバッテリーがあがると利用できない
- 知人への譲渡(分配)がとてもめんどくさい
- 公演によって例外条件や制限が非常に多い
と、とにかく例外や問題が多くてめんどくさいです。
チケットなんて、入場できればそれだけでいいのに、電子チケットはとにかく余計な手間暇がかかります。
転売防止の観点から必要なシステムだとは思いますが、正直なところ、紙チケットと比較して電子チケットが有利な点はほとんどないです。
tixeebox(ティクシーボックス)を利用したチケットの受け取り方法
tixeeboxでチケットを利用する方法は、次の3ステップです。
公演ごとに取り扱いや操作手順が違うので、ちょっとわかりにくいです。
1.tixeeboxアプリのインストール
公演までに、tixeeboxアプリを端末にインストールしておきます。
アプリをインストールする際、SMSによる認証が必要となります。
このため、利用する端末は、「SMSサービス又は音声通話を契約しているスマートフォン」が必要です。
タブレットはNGですが、SIMフリースマートホンでもSMSが受信できればOKです。
2.tixeeboxアプリでチケットを受け取る
チケットの受け取り、発券は公演によって異なりますが、大きく分けて「チケットぴあで受け取り」と「パスワードで受け取り」の2つがあります。
どちらが採用されるかは公演によって異なります。
また、チケットの受け取り時にも、SMSによる認証が必要な場合があります。
この場合、チケット購入時に指定した電話番号以外の端末では、チケットを受け取ることができないケースがあるので注意して下さい。
3.当日の入場
公演当日、入場時間が近くなると、自動的にチケット画面が入場モードになります。
入場モードになったチケットの画面をスタッフに見せればOKです。
tixeeboxを利用したチケットの分配方法
tixeeboxで取り扱う公演には、
- 1台の端末で同伴入場ができる公演
- 同伴入場ができないので一人一人に分配が必要な公演
の2種類があります。
同伴可の公演の場合は、1台のスマートフォンにチケットを表示して、同行者と一緒に入場できます。
一方、同伴入場ができない公演の場合、同伴者の端末にもtixeeboxアプリをインストールして、事前に譲渡する必要があります。
このチケットの譲渡のことを「分配」といいます。
チケットの分配は、分配用のコードを作製してチケットをあげたい人にお知らせするだけです。
分配用のコードはQRコードかURLで発行できるので、メールやLINEで相手に伝えます。
チケットをもらう人は、あらかじめtixeeboxアプリをインストールしておき、分配用のコードをタップします。
また、チケットの分配は公演によって制限が異なります。
- 制限がなく誰にでも分配できるチケット
- 誰にでも分配できるが、最後の1枚は購入者が保有する必要があるチケット
- チケット申し込み時に登録した人にしか分配できないチケット
下に行くほど制限がきつくなる感じですね。
この制限は公演によって結構変わります。
例えば、2018年のONE OK ROCKは一番厳しい制限が適用され、分配先はチケット申し込み時に指定する必要があり、その人以外には分配ができませんでした。
2019年は分配の条件が緩くなり、チケット申し込み時に分配先を指定する必要がなく、誰にでも分配が可能になりました。
ただし、すべてのチケットを分配することはできず、最後に1枚はチケット購入者の端末に残す必要があります。
このあたりの分配の制限は公演ごとに異なるので、事前によくチェックしておきましょう。
tixeebox(ティクシーボックス)を利用したチケットのリセール
tixeeboxは、都合により行けなくなった公演のチケットをリセールに出すことができます。
リセールは、「DMM Passストア」を経由する必要があります。
リセール対象のチケットは、「対象のチケット一覧」で確認することができます。
DMM Passストアとは?
DMM Passストアとは、チケットをリセールに出したい人とチケットを探している人をマッチングして、チケットを定価でお譲りする事ができるサービスです。
DMM Passストアでは、tixeeboxアプリで発券されたチケットのみリセールの取り扱いをすることができます。
【リセール対象】
tixeeboxアプリで発券されたチケットのみで、紙チケットを取り扱うことはできません。
【支払い方法】
クレジットカード、DMMポイント
tixeeboxでチケットが受け取れない場合、購入後に機種変更した場合、分配の制限について知りたい場合
tixeeboxは電子チケットなので、紙チケットとは違った問題が発生することがあります。
特に
- tixeeboxでチケットが受け取れない場合
- tixeeboxでチケットを購入後に機種変更した場合
- tixeeboxの分配の制限が知りたい場合
この場合は、紙チケットでは必要ない手続きや知識が必要です。
結論から言うと、このような場合は、tixeeboxのサポートセンターに問い合わせるのが一番です。
この3つのケースは、利用している端末や公演の種類によって大幅に取り扱いが変わります。
色々と解説しているサイトもありますが、正直あてにならないので、サポートセンターに聞くのが正確で手っ取り早いと思います。
【tixeebox専用サポートセンター】
◆WEBでの問い合わせ
http://redirect.pia.jp/pc/tixeebox_help.html
まとめ:tixeebox(ティクシーボックス)の使い方とメリット、電子チケットとしての注意点やおすすめポイントのまとめ
電子チケットシステムとして2015年から展開しているtixeebox。
正直知名度はかなり低く、「行きたい公演がたまたまtixeeboxのみ対応だった」という人以外、ほとんどの人が知らないシステムだと思います。
やっぱり専用アプリをインストールしないとダメってのがハードルが高めです。
また、リセールに出品するためには別サービスへの登録が必要だったり、公演によって分配のシステムが違ったりと、使い勝手の悪さが少し目立ちます。
正直、チケット発券方法として紙チケットが選択できるのであれば、tixeeboxを選ぶ理由はありません。
ですが、今後はtixeebox限定のチケットが増える可能性もあります。
いざ本番で、tixeeboxって何?ってなると困るので、今のうちからtixeeboxに慣れておくのもアリだと思います。
その他の電子チケットについては、こちらにまとめてあるので参考にしてみてください。
スマチケの使い方とメリット、電子チケットとしての注意点やおすすめポイントまとめ チケプラの使い方とメリット、電子チケットとしての注意点やおすすめポイントまとめ MOALA Ticket(モアラチケット)の使い方とメリット、電子チケットとしての注意点やおすすめポイントまとめ How to get a Ticket
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