IHGのステータス制度「IHG ONE REWARDS」「マイルストーン特典」のおすすめポイントまとめ

IHG(インターコンチネンタルホテルズグループ)は、イギリスに本部がある国際的なホテルグループです。

世界100カ国以上で約6,000軒のホテルを運営し、日本ではインターコンチネンタルホテル、ANAクラウンプラザホテル、ホリデイ・インなどが参加しています。

また、大阪のリーガロイヤルホテルが2023年7月にIHGグループに参入するなど、日本全国に系列ホテルが存在しています。

 

IHGでは、2022年3月にステータス制度「IHG ONE REWARDS」をリニューアルし

  1. クラブ
  2. シルバーエリート
  3. ゴールドエリート
  4. プラチナエリート
  5. ダイヤモンドエリート

という5つの会員ランクを設定しました。

私は最上級の「ダイヤモンドエリート」を保持しているのですが、このステータスにはかなりのメリットがあると思ってます。

また、クラブラウンジを無料で利用できる「ラウンジアクセス権」も保有しています。

それなりに維持費と手間をかけてステータスを維持しているので、IHGのステータス制度とメリット、ランクアップの方法についてまとめてみます。

IHGのステータス制度

IHGステータスのランクと達成方法

IHGには次の5つのステータスがあり、毎年1月1日~12月31日までの宿泊数や獲得ポイントによってランクが決定されます。

  1. クラブ
  2. シルバーエリート(10泊)
  3. ゴールドエリート(10泊または40,000ポイント)
  4. プラチナエリート(40泊または60,000ポイント)
  5. ダイヤモンドエリート(70泊または120,000ポイント)

最高ランクの「ダイヤモンドステータス」には、かなり使える特典があるのですが、達成へのハードルは「1年間で70泊または120,000ポイント獲得」と、かなり高めです。

IHGダイヤモンドエリートの特典

IHGのステータスのうち、クラブ~プラチナエリートまでは、あまりメリットがありません。

ですが、最上級のダイヤモンドエリートだけは別格で、ちょっと無理してでもステータスを維持するメリットがあります。

私が個人的に素晴らしいと思っている特典は次の3点です。

 

1.無料客室アップグレード

無料で数ランクアップグレードされたお部屋に宿泊できます。

1ランク下のプラチナエリートでも無料アップグレーはあるのですが、ダイヤは格が違って「一番お安い部屋⇒プレミアムルーム」なんてランクアップが普通にあります。

なので、私はIHG系のホテルに泊まる時は最低ランクのお部屋で予約して、ランクアップでいいお部屋に宿泊しています。

例えば、マツダスタジアムで野球観戦する時によく利用するANAクラウンプラザ広島では、一番お安いスタンダードタイプのお部屋(19,340円)を予約しても、プレミアムルーム(30,550円)に何も言わなくてもアップグレードしてくれます。

日程によっては、1万円以下のお部屋の予約でプレミアム系のお部屋に泊まれることも。

もちろん、客室アップグレードは「空きがあれば」なのですが、ダイヤモンドエリートの場合は、ほぼ100%ランクアップがあります。

しかも1ランクアップではなく、数ランクアップグレードしてくれるので、むっちゃお得です。

また、ポイントを利用した宿泊でもアップグレードしてくれるので、無料でプレミアムルームに泊まれるなんてこともよくあります。

 

2.朝食無料

次にメリットを感じているのが、ダイヤモンドエリートの「朝食無料」サービスです。

ダイヤモンドエリートは、宿泊時にウェルカムアメニティとして「朝食無料/飲み物サービス券/600ポイント」の中から1つを選択できます。

この中でも朝食無料は「2名宿泊の場合は2名とも朝食が無料」という太っ腹サービスです。

IHG系列の上位ホテルだと朝食だけで一人5,000円近くすることがあるので、二人で利用するとかなりお得です。

条件は「IHGの公式サイトから予約すること」だけなので、IHG公式経由であればポイントを利用した無料宿泊でも朝食無料になります。

 

3.その他の特典

その他の特典は微妙なのですが、

・100%ボーナスポイント(宿泊時のポイントが倍)
・アーリーチェックイン
・お水を2本もらえる

は利用価値があるかな。

 

【IHG One Rewards会員特典】
https://www.ihg.com/content/jp/ja/customer-care/member-tc/2nd-page

IHGのマイルストーン制度

IHGには、「1年間の宿泊数or獲得ポイントで決定される会員ランク」に加えて、「1年間の宿泊数に応じて付与されるマイルストーン特典」というものがあります。

このマイルストーン特典もとても優秀な制度で、中でも年間40泊した場合に付与される「年間ラウンジアクセス権」は非常に魅力的です。

マイルストーン制度の概要

マイルストーン制度とは、IHGグループのホテルに宿泊した回数に応じて特典を得られる制度で、20、30、40、50、60、70,80,90、100泊到達時に付与されます。

【20泊】
次の3から1つを選択

・スイートルームへのアップグレード
・5,0000ポイント
・フード&ドリンク特典×2

【30泊】
次の2つから1つを選択

・5,0000ポイント
・フード&ドリンク特典×2

【40泊】
次の4つから2つを選択

・ラウンジ年間利用権
・スイートルームへのアップグレード
・10,0000ポイント
・フード&ドリンク特典×5

マイルストーン制度のおすすめ特典

1.ラウンジ年間利用権

マイルストーン特典のうち、一番価値があるのが40泊目の「ラウンジ年間利用権(ラウンジアクセス権)」です。

このラウンジアクセス権があると、一番安いお部屋に泊まっていても、IHG系ホテルのクラブラウンジが「宿泊者含め2名まで」無料で利用できます。

ランクが高いホテルのラウンジではアフタヌーンティーや軽食、アルコールの提供もあるので、下手すると一泊で数万円のメリットがあります。

ただし、あくまで「ラウンジが利用できる」権利なので、チェックインやチェックアウト手続きをラウンジのカウンターで手続きすることはできません。

 

2.スイートルームのアップグレード

あと、地味に使えるのが「スイートルームへのアップグレード」で、一番安い部屋から無料でスイートルームにアップグレード(最大5連泊まで)という使える特典です。

私は、石垣やハノイで実際に使ったのですが、上手に使うとかなりお得です。

一番安いお部屋で予約⇒スイートルームへアップグレードとか、コスパ良すぎです。

2024年11月カンボジア、ベトナムへの旅 その四 シェムリアップ市街地とハノイ

 

3.フード&ドリンク特典

ホテル宿泊時に利用できる2,000円分のクレジットです。

例えば、「フード&ドリンク特典×5」だと、ホテルで飲食した場合に2,000円×5=10,000円分の支払いに充当できます。

 

【IHG One Rewards会員特典】
https://www.ihg.com/content/jp/ja/customer-care/member-tc/2nd-page

IHGのポイントは結構コスパがいい

IHGのポイントは、IHG系のホテルに宿泊する場合は意外とコスパがいいです。

1.ポイント宿泊の場合は1名宿泊と2名宿泊で必要ポイントが変わらない

実はIHG系のホテルにポイントを利用して無料宿泊する場合、1名利用と2名利用で必要なポイント数が変わりません。

なので、2名利用する場合はポイントの価値がさらに上がります。

また、有効期限がないってのも地味に便利。

 

2.普通に1ポイント1円以上の価値がある

一般的はIHGのポイント価値は「1ポイント0.5~0.6円程度」といわれています。

なので、1万円のお部屋に宿泊する際、2~2.2万ポイントが必要なのが相場です。

ですが、最近の円安の影響か、日程によっては1ポイント1円以上の価値があることが結構あります。

例えば、2025年8月2日(土)のANAクラウンプラザ広島では、20,570円のお部屋に、18,000ポイントで宿泊できます。

このように、1ポイント1円以上の価値があるケースも結構あるので、実はIHGのポイントはポイント価値が高かったりします。

私の経験では、最高で1ポイント1.5円くらいの価値があるケースもあります。

IHGダイヤモンドエリート、年間ラウンジアクセス権を維持する方法

とてもメリットが大きいIHGダイヤモンドエリートと年間ラウンジアクセス権ですが、どちらも達成のハードルは高めです。

ですが、ポイントを押さえれば費用を抑えて維持することが可能です。

ダイヤモンドエリートステータスの達成、維持方法

例えば、最高ランクの「ダイヤモンドステータス」の場合、「1年間で70泊または120,000ポイント獲得」が必要です。

70泊の場合、1年の20%近くをIHG系ホテルに宿泊する必要があるので、よほどの出張族でなければ現実的ではありません。

また、ポイントは「おおむね宿泊時の支払い1万円で600~700ポイント」しかもらえません。

まともにチャレンジすると、120,000ポイント÷600ポイント=約200万円と、ちょっと現実的ではない費用が必要となります。

私は「年間12万ポイントを貯める」方法でステータスを維持しているのですが、ちょっとした工夫をすることでハードルを大きく下げることができます。

 

1.ステータス判定ポイントには、「宿泊時に付与される基本ポイント」のみ

ダイヤモンドステータスを達成、維持する場合、宿泊数ではなくポイント達成のほうがハードルが低めです。

まず、ステータス判定ポイントには、「宿泊時に付与される基本ポイント」のみ加算されます。

なので、ダイヤモンドエリートの100%加算分のポイントは、ステータス判定ポイントに加算されません。

宿泊時の基本ポイントは、宿泊時の支払い1万円につき約600~700ポイントしか付与されません。

 

2.ホテルの「+5,000ポイント付与プラン」を利用する

ホテルによっては「+3,000円で5,000ポイント加算」というプランがあって、この加算分はステータス判定ポイントにも加算されます。

なので、単純に5,000ポイント加算プランに20泊すれば、5,000円×20泊=10万ポイントを荒稼ぎできます。

この10万ポイントに、20泊分の宿泊で獲得した基本ポイントを加えると12万ポイントは楽に超えるので「+5,000ポイントプランで年間20泊」すれば、ダイヤモンドステータスは維持可能です。

地域によっては1~1.5万円程度で宿泊できるホテルもあるので、約20~30万円でダイヤモンドステータスが維持できる計算になります。

私は、IHG系のホテルを積極的に使うこと、用がなくても一泊1万円を切るような時期にポイント獲得のために宿泊することで、ここ数年12万ポイントを獲得⇒ダイヤモンドステータスを維持しています。

 

3.IHGのポイントは意外とコスパがいいので負担が少ない

ダイヤモンドステータス維持のために20~30万円というと高く感じますが、IHGは「2泊で+4,000ポイント」みたいなキャンペーンが多く、+5,000ポイントのプランで20泊も宿泊すると20万ポイントくらいは楽に貯まります。

ポイントは上手に使うと1ポイント1円程度の価値があるので、ポイントの価値を考えると実際は10万円程度の費用でスタータス維持ができる計算になります。

「10万程度の実質負担でダイヤモンドステータスが維持できる」と考えると、そんなに無駄じゃないと思うんですね。

ホテル宿泊は楽しいし。

ラウンジアクセス権の獲得、維持方法

ラウンジアクセス権を維持するには、年間40泊が必要です。

40泊というとかなり難しいイメージがありますが、こちらも上手に利用するとハードルをかなり下げることができます。

1.ラウンジアクセス権は「獲得した日から、翌年の12月31日まで」利用できる

ラウンジアクセス権は、「獲得した日から、翌年の12月31日まで」利用できます。

また、「1月1日~12月31日までに40泊を達成し、達成した日から90日以内に交換すればOK」というルールがあります。

なので、例えば「2025年10月10日以降に40泊到達⇒2026年1月5日にラウンジアクセスに交換」という方法を利用すれば、2026年1月5日~2027年12月31日までの2年間もラウンジアクセス権を利用できます。

要は、「毎年10月以降に40泊達成すれば、翌年、翌翌年の2年間ラウンジアクセスを利用できる」ので、40泊達成は2年に1回でOKです。

 

2.IHGでは「1泊宿泊で2泊分の宿泊実績」というキャンペーンが結構ある

IHGグループでは、「1泊で2泊分の宿泊実績付与」というキャンペーンを結構実施します。

このようなキャンペーンを利用すれば、40泊しなくてもラウンジアクセス権を取得可能です。

 

3.ポイントを利用した無料宿泊でも宿泊実績にカウントされる

年間40泊の宿泊実績には、ポイントを利用した宿泊もカウントされます。

ダイヤモンドステータスを目指して積極的にIHG系のホテルに宿泊していれば、年間で結構なポイントがたまります。

このポイントを利用して無料宿泊すれば、金銭的な負担もかなり低くなります。

補足:IHG系にはさらに「アンバサダープログラム」があるが、こちらは微妙

実は、IHG系のホテルには、更に「アンバサダープログラム」という会員ランクがあります。

【対象】

インターコンチネンタルのみ
※ANAクラウンプラザやホリデイ・インなどは対象外

【年間費用】

200USドル or 40,000ポイント

【会員期間】

加入から1年

【特典】

・1つ上の客室カテゴリーへのアップグレードを保証
・午後4時までのチェックアウト時間の延長
・ウィークエンド無料宿泊
・IHG One Rewards プラチナエリートステータス付与
・滞在1回あたり20USドルのレストラン&バー クレジット

 

IHGアンバサダーは、インターコンチネンタルホテルのみで利用できるステータスなので、ANAクラウンプラザやホリデイ・インなどは対象外です。

また、「ウィークエンド無料宿泊」として、「金土、または土日の連泊で、2泊目が無料になる」というのを売りにしていますが、実はウィークエンド無料宿泊を利用できる日程は非常に限られていて、泊まりたい時にはまず予約できません。

また、ウィークエンド無料宿泊プラン自体のお値段が高めなので、コスト的なメリットもあまりありません。

なのに、年間で200USドルも会費が必要なので、正直なところ加入するメリットは低いと思います。

まとめ:IHGのステータス制度「IHG ONE REWARDS」「マイルストーン特典」のおすすめポイント

IHG(インターコンチネンタルホテルズグループ)は、イギリスに本部がある国際的なホテルグループです。

世界各国でホテルを展開しているIHGグループは、日本でもインターコンチネンタルホテル、ANAクラウンプラザホテル、ホリデイ・インなどのホテルを運営しています。

インターコンチネンタルホテルはお高めなので頻繁に利用は難しいのですが、ANAクラウンプラザホテルやホリデイ・インは普通に観光でも利用できるレベルのホテルなので、私もよく宿泊します。

IHGグループには

  • 年間の宿泊数、ポイントによって付与されるステータス
  • 年間の宿泊数によって付与されるマイルストーン特典

があり、私は最上級の「ダイヤモンドステータス」&「年間ラウンジアクセス権」を保有しています。

この2つを持っていると、

  • 一番安いお部屋を予約しても、結構いい部屋にアップグレードしてくれる
  • 朝食が2名まで無料になる
  • ラウンジが無料で利用できる
  • ペットボトルのお水をもらえる

ので、かなりお得に宿泊できるようになります。

ステータス維持にはそれなりに費用と手間がかかるのですが、上手に利用すると実質的な負担をかなり下げることが可能です。

旅行やホテル好きであれば、趣味としても十分アリだと思うので、興味がある方はぜひチャレンジしてみてください。

 

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2 COMMENTS

IHGファン

初めまして。
自分もIHGのプログラムの恩恵にあずかっております。
Bonvoyよりも魅力を感じています。

40泊で得られるラウンジアクセス件ですが、HPに以下の記載がございます。
有効期限
年間ラウンジメン会員は、マイルストーンの選択時期に関係なく、マイルストーンが達成された日付の翌日以降の年の残りの日数分、さらに1暦年分有効です。
Expires
Annual Lounge Membership is valid for the remaining days in the year, if any, following the date the Milestone is achieved, plus one Calendar Year, regardless of when Milestone selection occurs.

マイルストーン40泊達成の翌日からその年の残りの日数+1年間かと理解したのですが、実際に以下記載の通りでその権利を受けられたのでしょうか?
当方今月中に40泊を達成見込みで、是非ご指南いただけませんでしょうか?
”例えば「2025年10月10日以降に40泊到達⇒2026年1月5日にラウンジアクセスに交換」という方法を利用すれば、2026年1月5日~2027年12月31日までの2年間もラウンジアクセス権を利用できます。”

返信する
くるみっこ

私の状況をまとめます。

2024年12月:40泊達成
2025年1月:ラウンジアクセス権に交換(有効期限2026年12月31日)
です。少なくとも今年の初めまでは2年分のラウンジアクセス権作戦は有効でした。

2022年~2023年にかけても同様の方法を利用しています。

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