私は、2021年10月から、ThinkPad X1 nano gen1をメインPCとして使っています。
それまではThinkPad X1 carbon(GEN6)を使っていたのですが、よりコンパクトで軽量なモデルが欲しくて買い換えました。
ThinkPad X1 nano 2021年モデルとThinkPad X1 carbon2018の違い、インプレまとめ
ThinkPad nanoは、13型で重さ907グラムという「コンパクトで軽量」がウリです。
軽くて、新幹線や飛行機の機内でも使えるサイズはとても魅力的です。
ですが、この「コンパクトで軽量」という点以外では、すべての面でX1 carbonの下位互換なので、かなりの割り切りが必要なモデルだと思います。
X1 carbonと比較数すると
- バッテリー持ちがかなり悪い(7割くらい)
- キーボードの質が低い(ストローク短い、キーピッチも変)
- USB type-Cが2個しかない(Type-Aが1つは欲しい)
- 値段が高く納期も長い
と、かなり致命的な弱点が多くあります。
それでも、いつもPCを持ち歩く場合は、軽量コンパクトというメリットは大きいんですよね。
というわけで2021年10月から半年ちょっとThinkPad nanoを使っているのですが、この機種とにかく不具合が多いです。
私はアクシデントダメージプロテクションとオンサイト対応を付けているので
- 自然故障かどうか問わないのでレノボと揉めない(アクシデントダメージプロテクション)
- 自宅までエンジニアが来て直してくれるのでPCを送る必要がない(オンサイト対応)
と修理の負担が少ないのですが、2022年7月時点で修理回数はすでに6回(汗
10か月で6回って・・・。
もしオンサイト対応を付けてなかったら、引き取り修理で10日×6回=60日近く手元にPCがないって事態になってました。
付けててよかったオンサイト&アクシデントダメージプロテクション。
とはいえ、ここまで不具合が多いとちょっとメインPCとしては利用を考えるレベルです。
とりあえず、私が遭遇したThinkPad X1nano Gen1の不具合についてまとめてみます。
Contents
Think Pad X1nano Gen1不具合の歴史
1.ファンが回っていない
【不具合の概要】
最初の不具合がこちらで、内蔵ファンが納品時から動いてませんでした。
以前使っていたThinkPad X1 carbonと比較して、えらい静かなPCだな~と感心していたのですが、ただファンが動いていなかっただけでした。
納品が10月と涼しい時期だったので気づかなかったのですが、11月のとある日に「ファンが動いてないぜ」的なエラーが表示されて発覚。
確かにファン動いてない(汗
【修理対応】
オンサイトを利用して修理を依頼、エンジニアが自宅まで来てくれてファンを交換となりました。
幸い、エンジニアがPCを起動したときにファン異常のエラーメッセージが表示されたので、不具合の確認も問題なし!
修理後は普通にファンが動いて快適に利用できるようになりました。
この件については、こちらに別途まとめてあります。
ThinkPad X1 nano gen1のファンが動いていないっぽいのでレノボのオンサイト修理を使ってみた2.LTEが繋がらない
【不具合の概要】
2022年の3月ごろ、LTEが繋がらない不具合が頻発するようになりました。
具体的には、OSはLTEモジュールを認識している⇒でも、LTE接続ボタンが押せない⇒結果的に使えないという状態。
繋がる時は問題なく繋がるのですが、一度ダメになると再起動しようがドライバーを入れなおそうが接続ボタンが押せない⇒全く繋がりません。
でも、そのうち急に接続ボタンが押せるようになったりします。
デバイスマネージャを見ると普通に認識、動作しているのに???です。
ドライバの再インストール、システム更新、SIMカードの交換など色々と試しても全くダメだったので、ハードウエア的な不具合と判断、修理を依頼しました。
【修理対応】
前回と同じお兄さんが自宅まで来てくれ、LTEモジュールとマザーボードを交換してくれました。
ですが、症状改善しなかったため、一度保留となりました。
3.LTEが繋がらないその弐
【不具合の概要】
保留になっていたLTEの不具合ですが、アンテナを交換したいと連絡があったので対応お願いしました。
【修理対応】
アンテナ交換後も状況は改善しなかったのですが、しばらく使っているうちに不具合がでなくなりました。
どうも、ハード的な問題ではなく、Lenovo Power Management Driverの不具合だったみたいで、PMドライバーの更新で不具合も解消したっぽい。
結果的に交換してくれた部品は問題なかったと思われます。
4.キーボードバックライドがついていない
【不具合の概要】
飛行機でPCを使っていた時、暗かったのでキーボードバックライトをつけようと思ったら点灯しませんでした。
そもそも、この機種にキーボードバックライトがついていたかしら?と思ったのですが、レノボに確認すると故障とのことで修理対応となりました。
【修理対応】
nanoの場合、キーボード単体での交換は不可能で、キーボードとパームレストの部分を一体交換となるようです。
なので、パームレストにあったインテルのシールがなくなりました。別にいいけど。
交換後は普通にキーボードバックライトが点灯したのですが、納品時からの不具合かどうかは不明です。
これまでの修理で、マザーボード、キーボード、パームレスト、LTEアンテナなどを交換したので、最初からついている部品は「外装、液晶、SSD」くらいになりました。
5.バッテリーが異常発熱&劣化する
【不具合の概要】
以前から気になっていたのですが、バッテリーが異常に熱くなるんです。
膝上だと使えないくらい。
そして、利用してから6か月、充電も80%上限で利用しているのに、バッテリー劣化がすでに10%を超えてる(汗
そうでなくてもバッテリーが持たない機種なので、この調子だと1年も使うとバッテリーの劣化で持ち出しができなくなると思い、修理の相談をしました。
レノボの修理対応は、原則バッテリーなどの消耗品は対象外です。
ですが、これまで不具合が頻発していること、バッテリーの発熱が異常なことを説明して交換対応してもらえるようになりました。
【修理対応】
エンジニアが来てくれた時に異常発熱は認められなかったのですが、交換対応してくれました。
異常発熱時でもファンはあまり回ってない旨を伝えると、ファンは基本的にCPU周りの温度を管理しているので、バッテーリーが発熱しても回らないとか。
交換後は異常発熱もなく、バッテリー持ちもすごくよくなりました。
個人的に粘り強く交換の交渉して正解だったと思います。
爆発したら困るし。
6.起動しない
【不具合の概要】
2022年7月、BIOSのアップデートをしたら全く起動しなくなりました。
起動すると、変なメロディーのビープ音が鳴って、その後は沈黙です。
※注意!音が鳴ります!!
BIOSすら起動していないので手の施しようがなく、修理依頼をしました。
レノボのサポートによると、メロディーっぽいビープ音が鳴る場合は、マザーボードなどに重大な障害が発生している可能性があるらしいです。
BIOS更新の失敗が原因?と聞いたのですが、「たまたまBIOS更新と不具合が重なっただけだ思います」とのこと。ほんまかいな。
修理を依頼、2日ほどPCを放置した後、念のためPCの電源を入れてみると、なぜか普通に起動します。
え~あれだけ何回もエラーが出たのに意味不明。
念のためLenovo Vantageを確認すると、BIOS含め修正プログラムは全て正常完了してる。
しばらく使ったのですが、特に不具合なく普通に使えます。
う~ん、修理どうしよう。
【修理対応】
部品が揃うまで時間がかかったため、不具合発生から1か月以上経過してからの修理となりました。
色々と調べてもらうと、どうも液晶パネルの接続にエラーが出るとこの音が鳴るらしいとか。
試しに液晶のコネクタを外して起動すると、例の音が鳴ります。
結果、液晶パネルを交換し、不具合は解消となりました。
どうもBIOS更新時に不具合が発生したのはほんとに「たまたま」で、液晶パネルの接続関係に不具合があったみたいですね。
まあ、何回も修理してるから、その時におかしくなったのかも。
今回は液晶パネルを交換して対応終了となったのですが、液晶パネルは背面パネルと一体化しているので、こちらも新品になりました。
私は「カーボン柄」の特殊な天板を選択しているので、部品が届くまで時間がかかったのかも。
これまでの修理で、オリジナルの部品は「SSD」だけになっていると思われます。
まとめ:ThinkPad X1 nano gen1 2021年モデルの完成度がかなり低くて修理しまくりな件
2021年10月からメインPCとして利用しているThinkPad X1 nano gen1ですが、不具合がかなり多くて困っています。
- CPUファンが動いてない
- LTEモジュールの動作不良でマザーボード交換
- LTEモジュールの動作不良でアンテナ交換⇒PMドライバの不具合っぽい
- キーボードバックライトが点灯しない
- バッテリーの異常発熱と異常劣化
- 液晶パネルの接続エラーで起動しない
と、合計で6回も修理をお願いしたことになります。
あと、現時点で怪しいのが
- スリープ後の再起動に失敗⇒ハングアップすることが多い。1週間に1度くらいで強制電源断しか対応がないので怖い
- トラックポイントの動きが悪くなることが多い。勝手にカーソルが動く「ドラフト」ではなく、トラックポイントの感度がすごく悪くなって意図したところにカーソルを動かせない感じ。
この2点です。
私のnanoがハズレ機種なのかな~と思ったのですが、色々と調べると不具合がかなり多い機種みたいですね。
かなり軽量化を頑張った初物機種ということで、ちょっと完成度が低いな~というのが正直な感想です。
正直、ThinkPad X1 nanoは他の人にはお勧めできません。
不具合が多いし、やっぱりバッテリーの弱さとUSB Type-Aがないのはかなりのデメリット。
排熱もかなり弱そうで、この調子だと耐久性も弱くて長く使えそうにないです。
個人的には、X1carbonのほうが断然おすすめかな。
トラックポイントが必要なければ、VAIO S12あたりのほうがいいです。
家族が使ってるVAIO S12の勝色エディションをみて「いいな~」といつも思うのですが、やぱりトラックポイントがないと使い勝手が悪すぎて困ります。
あ~、私がトラックポイント依存症なのがね・・・。
How to get a Ticket
私も会社でX1nanoを2台調達したのですが、1台が使用して3ヵ月程で突然” [ “キーが常に押された状態になる怪奇現象が起こり、OS再インストールやら物理キーを外してもその症状出るわで大変でした。
そういうモデルだったのですね。もっと早くこのサイトにたどりつけたらよかったなあ
X1nanoを使い始めて2年半が経過しますが、最近やっと不具合が落ち着いてきました。弱点は多いのですが、何といってもこの「コンパクト+トラックポイント」は絶大なメリットがあるので、私は初代モデルをしばらく使います。3代目nanoはLTE搭載できないので、選択肢に入らないんですよね。
自分のx1nanoも不具合多すぎで、二回修理センターに送ったのですが、結局治らずじまいです。
キーボードの感覚も他のthinkpadと違ってなんか堅いですし。
トラックポイントもずっと正常に動作しません。
そもそも、画面の解像度がじぶんにとっては低かったのもあり、あ正直失敗だったなと思っています。
オンサイト修理対応じゃないと、10日くらいPCが手元にないので厳しいですよね・・・この機種自体が「ハズレ」だと思いますが、それでも「コンパクトな本体+トラックポイント」な機種は他にないので、仕方なく使っています。
解像度は中途半端ですね、確かに。私はこのサイズであればFULL HDのほうがバッテリー持ちの面でもよかったかなと思います。
そうなんです。メインで使うのならオンサイトの保証は必須ですね。
追記になるのですが、自分も、ダイナブックから始まり、20年近くトラックポイント使っていて、手放せないと思っていたのですが、x1nanoが外れだとわかってから、仕方なく予備で持っていたウィンドウズ10から搭載された「高精度タッチパッド」のみ搭載のノートPCをメインに使うようにしました。
そしたら、意外や意外、現在の自分のPCの使い方だと、トラックポイントよりも高精度タッチパッドをメインに使ったほうが作業が早かったんですよね。
長年連れ添って来たトラックポイントに裏切られてショックだったので、タッチパッドに移行するのに抵抗あったんですけど、高精度タッチパッドの方が良かったので、もうトラックポイントメインでThinkPadは選ばないなと思っています。x1nanoのお陰で、より使いやすいタッチパッドに出会えてありがとうという感じです(*´ω`*)
タッチパットか。。。最近のはいいと聞きますが、家族が持ってるVAIOS12のタッチパットだと、やっぱり疲れるんですよね。
ご指摘の通り、トラックポイントのためにThinkPadだけが選択肢になる現状は、かなり嫌気がさしてます。それでも、トラックポイント選ぶと思うくらい便利なんですけどね。
記事ありがとうございます。
私のNanoも不都合多く、特にスリープ後にスリープから復帰しないのは致命的です。
キーボードもいまいちですし、打鍵音煩いですし。
結局X1carbon使ってます。
コメントありがとうございます。うちもスリープ後に固まることが多いです。
・バッテリーが持たない
・キーボードイマイチ(ただ、最近のX1もイマイチ)
・なんか発熱多い
と、あまり安定しないですね、この機種。でも軽さと小ささが正義なので・・・。