EMTGとは、EMTG株式会社が運営する電子チケットサービスです。
電子チケットサービスには、ラインを使用していれば使える「ラインチケット」、チケットぴあ系列の「tixeebox」、イープラス系列の「スマチケ」などがあります。
EMTGでは、それなりに公演を取り扱っていますが、中でもフィギュアスケートのチケットについて、電子チケットやリーセールサービスを担当しているのが有名です。
また、EMTGは2019年2月に大手プレイガイドであるイープラスと提携を発表しています。
この提携により、2019年6月から、イープラスで購入したチケットをEMTGのチケットトレードサービスに出品できるようになりました。
なので、今後はイープラス系のチケットを中心に販売を伸ばす可能性もあります。
今回は、EMTGの概要とメリット、デメリットや使い方についてまとめてみます。
【2020年5月6日追記】
EMTGは2020年4月に「チケプラ」に名称変更しました。
Contents
EMTGの特徴
チケットのリセールができる
EMTGは、公式リセールサービス「チケットトレード」を利用できます。
チケットトレードでは、電子チケットだけではなく、紙チケットも出品できる場合があるのが特徴です。
システムの使い勝手も「それなり」で、他の電子チケットサービスよりは使いやすい印象です。
チケットの分配ができる
EMTGは、取得したチケットを QRコード、LINE、メール、SMSなどを利用して同伴者に分配できます。
ですが、分配には制限があって、
- 制限がなく誰にでも分配できるチケット
- 誰にでも分配できるが、最後の1枚は購入者が保有する必要があるチケット
- チケット申し込み時に登録した人にしか分配できないチケット
という3種類があるので注意が必要です。
顔写真の登録ができるEMTG(有料会員)が利用できる
EMTGには、無料で利用できるEMTGLightと、有料のEMTGがあります。
EMTGの有料会員になると、顔写真入りの会員証が発行され、より厳密な本人確認が可能になります。
現状では、コブクロのライブなど、ごく一部の公演のみでEMTG(有料会員)が利用されています。
特別な指定がない限り、通常は年会費無料のEMTGLightで十分です。
【EMTG有料会員】
◆年会費
・3年会費 340円(税別)
・5年会費 550円(税別)
【会員証の種類】
◆電子チケット(顔写真付き)
- 電子チケット画面に本人確認用の顔写真が表示されます。
- 電子チケット用顔写真登録 300円(税別)
◆EMTGカード(顔写真付き)
- スマートフォンを持っていなくても使用できるカードです。
- EMTG標準カード 1,200円(税別)
EMTGのデメリット
専用アプリを導入する必要がある
EMTGの利用には、専用のアプリを導入する必要があります。
この点、ラインが使えればOKというラインチケットと比較して、利便性が劣ります。
公演によって例外が多く、使い勝手が悪い
電子チケット一般に言えることですが、紙チケットと比較して制限や問題が多く、使い勝手の面でかなり劣ります。
紙チケットの場合、「発券してしまえば持ってるだけでOK」です。
友人の分を一緒に買ったとしても、発券したチケットを渡すだけで何の問題もありません。
注意点も「公演当日にチケットを忘れずに持っていく」くらいなので、とにかくシンプルでわかりやすいです。
一方、電子チケットは、
- スマートフォン、アプリの不具合でチケットが表示されないことがある
- スマートフォンの機種変更が原則できない
- スマートフォンのバッテリーがあがると利用できない
- 知人への譲渡(分配)がとてもめんどくさい
- 公演によって例外条件や制限が非常に多い
と、とにかく例外や問題が多くてめんどくさいです。
チケットなんて、入場できればそれだけでいいのに、電子チケットはとにかく余計な手間暇がかかります。
転売防止の観点から必要なシステムだとは思いますが、正直なところ、紙チケットと比較して電子チケットが有利な点はほとんどないです。
EMTGの対応端末
「EMTG電子チケット」の対応端末は次のスマートフォンです。
- インターネット接続が可能で、090、080、070で始まる携帯電話番号を持ったスマートフォン
- 「iOS 7.0」「Android OS 4.0」以上
※iPhoneの場合、SMS機能が必要
ただし、上記要件を満たしていても、非対応のスマートフォンがあります。
- フィーチャーフォン(ガラケー)
- ガラホ
- タブレット端末(iPad、ipod等)
- らくらくスマートフォン
- 「Google Play」「App Store」非対応の端末
- SIMフリー端末(freetel シリーズなど)
公式サイトにも、「SIMフリー端末は、動作保証をしておりません。主要キャリアが販売しておりますスマートフォンにて動作を確認しております。」という記載があります。
要は、ドコモ、au、ソフトバンクで販売している端末以外は使えなくても知らないよってことです。
スマートフォンに詳しくない場合は、格安シムではなく、おとなしくドコモ、au、ソフトバンクなどの大手キャリアの端末を利用しましょう。
格安シムにチャレンジしたい場合は、こちらに詳しくまとめてあるので参考にしてみてください。

EMTGを利用したチケットの受け取り方法
1.EMTGアプリをインストールし、EMTGに登録する
EMTGアプリをインストール後、EMTG Lite(無料)に登録して、電子チケットアプリの利用に必要なIDを取得します。
2.端末にチケットをダウンロードする
チケットが受け取り可能になったら、端末にチケットをダウンロードします。
【注意点】
- チケットの受け取り時「端末に自動的に表示されるチケット」、「受け取り処理が必要なチケット」があります。
- 受取処理が必要なチケットの場合、「引換番号」や「応募時に入力した電話番号」などが必要です。
- チケットの受け取り可能時期は、公演によって異なります。
3.当日会場でスマチケ画面を提示する
公演当日、スマートフォンにチケットを表示します。
当日入場口で係員が画面に「ポン!」とスタンプを押すだけで簡単に入場できます。
EMTGを利用したチケットの分配方法
EMTGで購入したチケットは、原則アプリを経由して第三者に分配が可能です。※公演により分配ができないなど制限があります。
1.分配する公演とチケットを選択する
マイチケットから渡したい公演を選択した後、画面右下にある「チケットを渡す」ボタンをタップします。
【注意点】
- チケットを複数枚持っている場合は、どのチケットを分配するか選択します。
- 公演により、チケットの分配先や枚数に制限があります。
2.チケット送信方法を選択する
チケットは、「LINE」または「メール」で分配することができます。
分配したい相手に、「受け取り用URL・認証コード・チケット情報」を送付してください。
EMTGを利用したチケットのリセール方法
EMTGでは、チケットトレードシステムを運用しています。
他の電子チケットシステムより、比較的安定していて、使い勝手もいいのが特徴です。
また、電子チケットシステムにしては珍しく「紙チケットも出品可能」です。
チケットトレードの申し込み方法や受付時期は、公演によって大きく異なります。
詳しくは公演別の詳細ページで確認してください。
EMTGでチケットを受け取れない場合、購入後に機種変更した場合、分配の制限について知りたい場合
チケット購入後に機種変更・電話番号変更した場合
EMTGは、公式に「スマートフォンを機種変更しても大丈夫!」というのをアピールしています。
機種変更後の端末にEMTGアプリをインストールした後、チケットを購入したIDでログオンし、手続きしてください。
また、年2回までは電話番号の変更にも対応しています。
他の電子チケットサービスでは、チケット購入後に機種変更した場合はNGというのもあるので、この点ではユーザーにやさしいです。
【機種変更・電話番号変更の注意点】
- 利用端末の変更とアプリの再インストールは「月2回まで」可能
- 登録電話番号の変更は「年2回まで」可能
EMTGでチケットを受け取れない場合、分配の制限について知りたい場合
EMTGは電子チケットなので、紙チケットとは違った問題が発生することがあります。
特に「EMTGでチケットを受け取れない場合」や、「分配の制限について知りたい場合」は、紙チケットでは必要ない手続きや知識が必要です。
結論から言うと、このような場合は、EMTGのサポートセンターに問い合わせるのが一番です。
この2つのケースは、利用している端末や公演の種類によって大幅に取り扱いが変わります。
色々と解説しているサイトもありますが、正直あてにならないので、サポートセンターに聞くのが正確で手っ取り早いと思います。
【EMTG専用サポートセンター】
営業時間:平日 11:00〜12:00 / 13:30〜18:00
※土日祝は営業対応不可
まとめ:EMTGの使い方とメリット、電子チケットとしての注意点やおすすめポイントのまとめ
EMTGは、EMTG株式会社が運営する電子チケットサービスです。
EMTGの利用には専用のアプリが必要ですが、リセールシステムが比較的使いやすいのが特徴です。
また、2019年2月にイープラスと提携し、イープラスで販売しているチケットの一部をリセールで取り扱うようになりました。
今後はイープラス系の電子チケットとして拡大する可能性もあります。
その場合、イープラスの既存電子チケットサービス「スマチケ」との関係が気になる所です。
正直、紙チケットのほうがずっと使いやすいのですが、転売防止の観点から電子チケットが増えていくのは間違いありません。
チケットの購入、分配、リセールなど、最初は???となることも多いのですが、使っていくうちに慣れてきます。
色々な電子チケットが増えてきていますが、どのシステムが採用されるかは公演によります。
自分が行きたい公演でEMTGが採用された場合は、ぜひ参考にしてみてください。
【2020年5月6日追記】
EMTGは2020年4月に「チケプラ」に名称変更しました。
その他の電子チケットについては、こちらにまとめてあるので参考にしてみてください。




チケットの取り方・裏技はこちら

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