抽選方式で発売される人気公演では、「直前の公演に当選していると、次の公演は当選しにくい」という制限がかかるケースがあります。
某アイドル系のファンクラブ先行や、ローチケ取り扱いの公演でよくみられる制限です。
もしこの制限に引っ掛かると、「直前のライブに当選していると、次の公演は強制落選となる」ため、チケット確保が非常に厳しくなります。
「同一公演の会場違い」であれば、制限に引っ掛かってもあきらめがつきます。
ですが、全く違う公演間で制限が発動すると、ファンとしては何ともモヤモヤしちゃうんですよね、やっぱり。
一人でも多くの人に見てもらいたいという運営側の意図は理解できますが、ファンとしては「観たいものは観たい、行きたいものは行きたい」が正直な感想ですよね。
なので、色々な公演で発動する「当選制限」について、何とか回避して当選確率を上げる方法がないか考えてみます。
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「当選制限」とは?
当選制限とは、とある公演に当選実績があると、その次の公演では「強制的に抽選対象から除外される」というものです。
前回当選したライブの名前から、例えば「東京ドーム制限」、「ぴあアリーナ制限」などと呼ばれることもあります。
この制限に引っ掛かると、某アイドル系グループの場合はファンクラブ先行での当選確率が著しく下がります。
また、ローチケ販売の公演では、一番チケット販売枚数が多い「最初の最速抽選」が制限の対象になります。
2次販売以降は制限が解除されるのですが、「一番販売数が多い=当選確率が高い最速抽選」が自動落選なので、チケット確保のハードルがむちゃくちゃ上がります。
逆に言うと、「制限対象外」として申し込みができれば、当選制限でライバルが減る分だけ当選確率も上がり、アリーナ席などの良席も十分狙えちゃいます。
なので、いかに制限対象にならないように申し込むかがとても重要です。
プレイガイドがどうやって同一人物を特定してるのか?
当選制限を回避して当選するためには、まず「プレイガイドが何をもって重複当選を把握しているのか?」を知る必要があります。
この方法が分かれば、要はその判定に引っ掛からないようにすればいいだけですよね!
(1)電話番号とクレジットカードで判定しているケース
「直前の公演」と「その次の公演」で販売するプレイガイドが違う場合、「電話番号、住所、氏名、クレジットカード、メールアドレス」などが判定に利用される可能性があります。
どの項目が利用されるかは公演によって異なるのですが、ローチケの場合は「電話番号と決済用クレカ」で同一人物かを判定しているようです。
以前ローチケに問い合わせた際、「電話番号、登録クレジットカードが同じだと、重複アカウントとみなす可能性がある」という回答がありました。
なので、電話番号だけでなく、決済に利用するクレジットカードも分けるべきだと思います。

(2)アカウントで判定しているケース
某アイドル系グループのファンクラブ枠は、単純にファンクラブのアカウント単位で名寄せしています。
なので、この制限を避けるには、家族名義など複数のアカウントを作る必要があります。
また、チケットぴあ、イープラス、チケプラなども、アカウント単位で名寄せしている雰囲気です。
当選制限を回避する方法はある?
もし、「当選制限」を回避できれば、「当選確率が高い一番最初の抽選機会」や「ファンクラブ先行」でチケットを取れる確率がかなり上がります。
アリーナ席などの良席は、この「一番最初の抽選機会」で取れないと、その後はまず取れません。
そして、最初にチケットを確保できると、精神面での安定が得られるんですよね・・・個人的にはこれが一番大きいです。
落選が続くと落ち込むのは皆さんもご存じのはず。
なので、いかに「当選制限」を回避するかは、チケットの確保だけでなく、精神面やホテルや確保の面でも重要です。
当選制限を回避する場合のポイントは、次の2つです。
1.電話番号と決済用クレカを別にすればOKなケース
ローチケ電子チケットの場合、「電子チケット用電話番号と決済用クレカ」を別にすれば、制限を回避できる可能性があります。
なので、現在利用しているスマートフォンの電話番号とは別に、予備の電話番号を準備しましょう。
ローチケはアカウント作成時にSMS認証を求められるので、通話とSMSに対応している格安通信会社のSIMを契約しておきます。
現状だと、月額290円という破格で通話&SMSが使えるこちらがおすすめ。

クレジットカードについては、エポスカードの利用がおすすめです。
エポスvirtualカードで別のクレカ番号を発行して決済用に利用すれば、カードを分けることができて、しかも当選時の利用通知も問題なく届きます。

そして、応募する時は「前回当選した電話番号とクレカ」は避け、「落選または応募していない電話番号とクレカ」を利用しましょう。
この方法だと、毎回「前回はチケットを持っていないアカウント」と判断されるため、「当選制限」を回避できるはずです。
うまくいけば「当選制限」を抜けて高確率でチケット取れるし、良席狙いの場合も成功する確率がグンと上がります。
2.アカウントを複数準備する必要があるケース
某アイドル系グループのファンクラブ枠のように、アカウント単位で名寄せしている場合は、電話番号やクレカを変えても意味がありません。
なので、アカウント自体を複数作り、「前回当選したアカウントでの応募は避け、落選または応募していないアカウントで申し込む」しかありません。
ただし、某アイドル系グループの場合は「アカウントは原則一人ひとつ」なので、家族名義で作ったアカウントの同行者として応募するのが現実的な方法です。
また、チケットぴあ、イープラス、チケプラなども、アカウント単位で名寄せしていると思われます。
複数アカウント作成の是非
ローチケの場合、電話番号とクレカを交互に使うという作戦でも、ある程度の確率で「当選制限」を回避できるはずです。
ですが、プレイガイドによっては、アカウント単位で名寄せされる可能性があります。
なので、一番「当選制限」を回避できる確率が高いのは、別アカウントを作って交互に申し込むことです。
ですが、この別アカウントを作ることは、いろいろと問題があり簡単にはおすすめできません。
問題1:プレイガイドによっては重複アカウント禁止がある
プレイガイドによっては、重複アカウントを明確に禁止している場合があります。
2023年2月時点での取り扱を調べるとこんな感じです。
【ローチケ】
ローチケの規約には、「1人の利用者による複数の会員登録又は会員の地位の保有は、お断りする場合があります。」という記載があります。
この文面からは、複数アカウントの作成は明確に禁止されてはいないが、何かしらの制限が発動する可能性があると読み取れます。
【チケットぴあ】
チケットぴあの禁止事項には、明確に「重複アカウントの作成」という文面はありません。
ですが、「会員登録を多重にしていると当社が判断した場合、事前に通知することなく、本サービスの一部もしくは全部の提供を中止し、または当該会員の会員資格を停止もしくは取り消すことができます。」という記載があります。
ここは判断が分かれるところですね。
【イープラス】
イープラスの禁止事項にも、明確な「重複アカウントの作成」はありません。
ですが、「一個人が会員登録を多重にしていると弊社がみなした場合、弊社は入会契約の拒否や会員資格を喪失させることができるものとします。」という記載があります。
チケットぴあ同様、判断が分かれるところです。
【チケプラ】
チケプラは、規約に「本ID保有者が、同一名義で重複して本ID登録をすることはできません。」と明確に記載があります。
そして、チケプラは「住所、氏名、生年月日が同一で電話番号だけ違うアカウント」を追加作成しようとすると、「既に登録済みです」とエラーが出てアカウント作成ができません。
このように、プレイガイドによって対応が異なります。
なので、同一人物の複数アカウント作成は強力な武器になる一方、リスクもあることを理解しておきましょう。
問題2:重複アカウント間で名寄せされるリスクがある
仮に同一人物が複数のアカウントを作ったとしても、「作成したアカウント間で名寄せされる」というリスクがあります。
プレイガイド側が、「こいつ複数のアカウント持ってるな」と判断すると、ブラックリスト入りになったりする可能性もゼロではないかと。
なので、2つのアカウントを持っている場合、同一公演への申し込みはどちらか一つにしておくのがおすすめです。
同一公演に複数のアカウントで申し込むのはモラル的にも問題があるので、あくまで「当選制限をさけるために交互に申し込む」が基本です。
あと、お守り程度ですが、氏名の読みを変える、住所の記載方法を微妙に変えるなども効果あるかも。
また、いざとなれば「公演が終わったらアカウント削除⇒別電話&クレカで再登録」という荒業もありますが、これは日程にかなり余裕がないと無理ですね。
別アカウントがあれば「前回公演で当選していないアカウント」で交互に応募利用する
もし複数アカウントが準備できれば、応募する時は「前回当選したアカウントは利用せず、落選または応募していないアカウント」を利用して応募しましょう。
この方法だと、毎回「前回はチケットを持っていないアカウント」と判断されるため、「当選制限」を回避できる可能性が高まります。
ただし、この方法は手放しにお勧めできないので、リスクを把握したうえで各自の自己判断でお願いします。
予備の電話番号を持つときの基礎知識
「当選制限」を回避するためには
- 別の電話番号を準備する
- 別のクレジットカードを準備する
という事前準備が必要です。
このうち、別クレカの準備は簡単だと思います、エポスのvirtual使えばすぐだし。
問題は「別の電話番号を準備する」で、これはハードルが高いのでちょっと補足説明をします。
1.別の電話番号は格安SIMの契約を契約する必要がある
予備の電話番号は、ドコモ、au、ソフトバンクという大手通信会社以外、いわゆる「格安シム」契約がお手頃です。
ただし、その契約の際に何点か注意する点があります
(1)通話、SMSに対応していること
ローチケ、イープラス、チケプラのアカウント作成時には、SMS(いわゆるショートメール)による認証が必須です。
チケットぴあだけは「指定された番号に電話をかけて認証」というシステムなので、音声通話ができる契約が必須です。
なので、「音声通話とSMSが可能」な契約をしましょう。

(2)利用する端末と同系統にすること
格安シムは、大手携帯会社の通信網を間借りして事業展開しています。
なので、借りている通信網によって、ドコモ系、au系、ソフトバンク系があります。
格安シムの系統と端末の系統が違うと通信できないので、系統を合わせておくのが無難です。
2.別の端末は機種変更前の端末をそのまま保有するのがおすすめ
紙チケットの場合は不要ですが、電子チケットの場合は予備のスマートフォンを準備しておくのが簡単です。
今持っている端末のSIMカード入れ替えでも対応できますが、めんどくさいしそれなりに知識が必要です。
予備の端末は、メインのスマホを機種変更する時、返却せずに手元に残しておくのがおすすめです。
慣れた端末だし、安く売るよりは手元に残したほうが何倍も役に立ちます。
もし、機種変更の予定がない場合は、ヤフオクやメルカリ経由で中古端末を購入するのが現実的です。
その際はドコモ版のandroidかiPhoneが無難かな。
格安シムについてはこちらに詳しくまとめてあるので、ぜひ一読してください。

まとめ:当選制限を回避して当選確率を上げる方法
某アイドル系グループでは、「前回ライブに当選すると、その次は当選しにくい」という制限がよくあります。
また、ローチケがメインプレイガイドになっている公演も同様の傾向が強くみられるため、色々な公演に行きたい場合は、この「当選制限」を回避する必要があります。
「当選制限を回避するためには」
- 予備の電話番号を準備する
- 予備のクレジットカードを準備する
この2つが必須で、当選した電話番号&クレカを交互に利用すれば、「当選制限」を回避できる可能性が高まります。
さらに2つ目のプレイガイドアカウントを作ったり、予備のスマホが準備できれば完璧です。
これらの方法は、「あきらかに違法である」とは言えない一方、グレーな側面があるのも事実です。
個人的には、「同一公演に複数アカウントで申し込む」はアウトですが、「公演ごとに申し込むアカウントを変える」のは問題ないと思っています。
とはいえ、最終的には各自の判断になるので、この点はご了承ください。


こんにちは。エルアンカードの申し込みを行いました。初日はふつうに申し込み、2日目に会員として申し込み可能でしょうか?
名前や住所が同じなら同じアカウントとして昨年のファンタジーと同じように併願とみなされて当たらないってことがあるのかなぁと。電話番号はもう一つあります。
凄く勉強になりました。機種変更した時の以前のiphoneを売らなくて本当によかった。一度では頭に入らないので、またしっかり読んで、前会当選制限に引っかからないように最善を尽くしたいと思います。いつもくるみっこさんの情報に本当にお世話になっています。今後もよろしくお願いします。
機種編前の端末売らなかったのはファインプレーですね!スマホ2台持ちはそんなにハードル高くないので、ぜひチャレンジしてください。
こんにちは!
いつも詳しい説明ありがとうございます。
例えば、3日間連続で公演があり
その中の1日だけチケットが取れている場合は
違う番号&クレカで申し込むとリスクは高くなるのでしょうか?!