スポーツの試合や演劇のチケットを購入する場合、一番メジャーなのが「プレイガイドで購入する」という方法です。
プレイガイドとは、色々な公演のチケットを販売する窓口のことで、チケットぴあ、ローチケ、イープラス、CNプレガイド、セブンチケットなどが有名ですね。
プレイガイドを通してチケットを購入する場合、「手数料」が必要になります。
プレイガイドによって手数料の高い、安いはありますが、「チケット代金のみで購入できるケース」はほとんどありません。
ここが普段チケットを買わない人には理解できないらしく、譲渡する時に揉める原因になったりします。
手数料は、一般的に
- プレイガイドのシステムを利用する:システム利用料
- コンビニで発券する時に必要な:発券手数料
- 先行販売のチケットを購入する時に必要な:特別販売手数料
が設定されます。
これらの手数料はチケット1枚あたり必要で、システム利用料(220円/枚)、発券手数料(110円/枚)、特別販売手数料(550~1,100円)くらいが相場です。
支払いにクレジットカード以外を選択した場合は、更に決済手数料110円/枚が追加でかかります。
プレイガイドも営利企業であり、システム維持管理費、利益などを考えると手数料自体は必要なものです。
ですが、プレイガイドの手数料があきらかにぼったくりで高すぎなケースがあります。
下手すると、チケット代金の半分近くがプレイガイド手数料とかいう意味不明なことになったりします。
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チケット販売手数料はプレイガイドによって異なる
プレイガイドを利用してチケットを購入する際、ほぼ100%手数料を取られます。
手数料自体は必要だと思うのですが、問題はその金額です。
プレイガイドによってかなり差があるだけでなく、ちょっと高すぎじゃね?と感じるケースもしばしば。
例えば2021年春の選抜高校野球のチケットの場合、プレイガイドによって手数料が違います。
チケットぴあ、ローチケ、イープラス、CNプレイガイドは横並びで330円になっています。
セブンチケットの安さが際立っていて、手数料110円のみ!
この手数料はチケットの価格に関わらず一律に必要なので、例えば外野指定席700円みたいなお安めのお席だと、チケット代金の50%近くが手数料という意味不明なことになります。
また、手数料はチケット1枚当たりにかかるので、複数枚数を購入する時は負担がさらに増えます。
仮に家族で4枚購入すると、「セブンチケット手数料:440円」「その他プレイガイド手数料:1.320円」になるので、その差880円になります。
セブンチケットの手数料が安いのはなぜなんでしょうね。
- 認知度が低いから手数料を下げて対抗する
- 自前の店舗で発券できるから発券手数料を0にできる
- そもそもチケットで利益がなくても、発券のため店舗に来てくれればいいと思ってる
この辺りなのかな。
とはいえ、サーバーの維持管理やその他経費が必要なので、「システム利用料220円+発券手数料110円=330円/枚」程度の手数料は仕方ないのかなと思います。
先行販売の場合、更に特別な手数料が上乗せされる
問題なのは、「先行販売手数料」とか、「特別販売手数料」という意味不明な手数料です。
これがむっちゃ高い。
例えば2020年広島東洋カープ先行販売の場合、「先行販売手数料」として各プレイガイドは手数料を上乗せしてます。
この金額は通常の手数料に上乗せされるので、最終的にチケット1枚当たり880円も手数料が必要になります。
手数料はチケット代金に関わらず1枚購入ごとに必要なので、例えば一番安いビジターパフォーマンス2,100円の場合、40%以上が手数料という意味不明なことになります。
また、野球の試合みたいに複数日のチケットを買う場合、手数料もかなりの金額になります。
例えば、家族4人で5試合観に行くとすると、880円×4人×5試合=17,600円も手数料を取られます。
ちょっと高すぎですよね。
また、先行サービス料は、ひどい時は1,100円/も取られる公演もあるので、正直なところ「う~ん」と思わざるをえません。
プレイガイドの手数料が高いのではと思う理由
1.先行販売の手数料を特別高くする理由がない
そもそも、先行販売に対して特別な手数料が必要な理由がわかりません。
これがプレイガイドの手数料が高く感じる一番の理由だと思います。
手数料が高くなるなら先行販売なんて廃止、全て一般発売でよくないですか?
もし、一般発売時の混雑を避けるのが目的であったとしても、それが手数料上乗せの理由にはなりませんよね。
現状だと、「一般発売より多くの手数料を取りたいがために先行販売を設定しいてる」と思われても仕方ないです。
もし手数料収入を増やしたいのであれば、「良席を販売するから追加で手数料払ってね」のほうがマシだと思います。
ユーザーからすると、いいお席を取るための追加費用だと思えば、まだ納得できます。
2.チケット1枚あたり一律に加算という方法がおかしい
現行のプレイガイド手数料は、チケット1枚あたりに必要になります。
お高いチケットでも安めのチケットでも関係なく1枚当たりとられるので、お安めのチケットの場合、チケット代金の50%近くが手数料というありえないことが普通にあります。
2,000円のチケットで手数料880円とはこれいかに。
また、プロ野球のように試合数が多い公演の場合、プレイガイド手数料もかなりの金額になります。
発券手数料はともかく、システム利用手数料についてはチケット1枚ごとではなく、1購入ごとに変更すべきだと思います。
3.そもそもプレイガイドの運営に無駄が多い
新型コロナウイルス感染症の影響で、2020年中のイベント、公演は軒並み中止・順延に追い込まれました。
そのあおりを受けたのがプレイガイドで、「公演がない⇒チケット販売がない⇒手数料が入らない」ということで、収益的にかなり苦しくなったようです。
このため、慌ててチケットの受付、発売システムを業界で統一し、無駄を省いて経費を節約しようという動きになりました。
それが「仮称TA共通基盤システム」の設立です。
チケットぴあ、イープラス、ローソンチケットがチケット業務の共通基盤を共同開発
この時の発表を見て驚いたのが、「チケット販売作業はシステム化されておらず、メールやFAXを利用する」というアナログっぷり。
なんだそれ?
新型コロナウイルス感染症の影響で手数労収入が激減するまで、プレイガイドは無駄を省き効率的に運用する努力を怠っていたと言われても仕方ないですよね。
無駄な作業の費用は、ユーザーが負担した手数料から支払われたと思うと、なんだか腹立たしい。
まとめ:チケット購入時にはプレイガイド手数料が必要だけど高すぎる!
チケットを購入する方法は色々あるのですが、一番メジャーなのがプレイガイドを利用する方法です。
プレイガイドには、チケットぴあ、ローチケ、イープラス、CNプレイガイド、セブンチケットなどがあり、それぞれ手数料の金額も違います。
手数料は、
- システム利用料:220円/枚
- コンビニ発券手数料:110円/枚
が一般的ですが、セブンチケットのように「手数料は110円ぽっきり!」みたいな良心的なプレイガイドもあります。
個人的にはチケット1枚あたりに必要ってのは高すぎだと思うので、1購入手続きあたりの手数料にしてくれたらなと思います。
また、先行抽選販売に設定される特別手数料に至っては、手数料を上げる根拠がわかりません。
しかも、1枚あたり550円~1,100円とか、チケットが欲しいファンの足元を見すぎです。
とはいえ、ユーザーとしてはどうしようもないので支払うんですけどね、でも釈然としません。
今後、共通システム基盤の導入で手数料が適正化されればいいのですが、望み薄かな~。
How to get a Ticket
久しぶりにコンサートに行きたくなり、e⁺でいいのを見つけてイザ、このチケット!GETと思い最後のボタンを押す前に手数料と特別なんとか・・・・えっつ880円!!
4000円のチケット手に入れるのに!!買うのを止めてぴあも試したが同じでした。
手数料とコンサートの感動を天秤に掛けてしまう。。でも行きたい
多分、
特別手数料:550円
システム利用料:220円
発券手数料110円
合計880円と予想します。一般発売まで待てば550円の特別手数料は無くなると思いますが、ぼったくりですよね。
そういえば今のコンサートチケットの料金が開催場所が大ホールでさえも全席同額というパターンが多いですが,その背景は何でしょうか?
昭和の昔はコンサートチケットを発売される前日になってすでに買い求めに並んでいる客たちが多く居ました!今でもそのような光景はありますか?
チケットぴあで2200円のチケットをコンビニ払いで購入。2750円でした。手数料高すぎる。もう2度と使わないようにする。高い勉強料だった
手数料の割合が35%越えですね・・・ちょっとひどいです、やっぱり。
久しぶりにチケットを買ったら先行サービス料660円という見覚えのない手数料がかかっていて、何かと調べてみたらこの記事に辿り着きました。
プレイガイド側が独占のメリットのためにイベント主催者から高くチケットを買う理屈は分かりますが、
独占に成功した商品に手数料という形で事実上の値上げを行うことは不当に思えますよね。
公演のチケットという換えのきかない商品での独占は、利用者側には選択の余地がないというのが辛いところです。
コメントありがとうございます。ご指摘の「先行サービス料」ってのが意味不明で、高いときは2,000円とか普通にします。購入側には「他のプレガイドで買う」という選択肢がないのは困りものです。
こういう問題は一件一件あたりでは問題にするほど大きな金額ではなく、
他に購入手段もないからはじめから不利なトレードになることが確定しているのが嫌なところですね。
サントリーホールで公演のチケットを購入しようとしましたが、ネット申し込みだとコンビニ発券手数料がかかり、電話で購入するとコンビニ発券手数料がかからないなど、素人には意味が分からないシステムになっています。
業界で統一して(談合と言われそうですが・・)明瞭で消費者の理解が得られるシステムになってほしいですね。
コメントありがとうございます。手数料自体は必要だと思うのですが、「プレイガイドの言い値」なのが何とも。あと、かなり無駄が多いみたいですからね。まずは自社のシステムを改善して欲しいと思います。
腹立たしいですなぁ
手間でもプレイガイド使わなくても良い購入が別であれば良いのに
チケットを紙から電子化することで手数料が下がるのが普通じゃないのか。
購入者側の手数は増えてるのに手数料増えてる。納得いかない。
先行販売手数料の発生するプロセスの説明になります。
イベントクライアントがプレイガイド先行チケットを発行する場合販売手数料の減額を求めるのが通例(先行販売はプレイガイドに発券独占のメリットがあるため)で、本来通常販売では券売価格の8%程度を販売手数料として支払うところを3%程度に減額してもらいます。
その際に発生するプレイガイド側の利益損失をお客様への手数料として転嫁したものが先行販売手数料になります。
必要ない物と言われればそれはそうなのですが、クライアント・プレイガイド間での調整上便宜的に発生する手数料ですので悪と断ずるのが難しい物かと思われます。
コメントありがとうございます。手数料の割合など、とても興味深い内容です、
ご指摘いただいた情報によると、プレイガイドの先行販売手数料は、「公演主催者がプレイガイドに支払う手数料を、チケット購入者に負担させている」ということになるのかな?
このあたりの仕組み、とても興味あります。
簡単に纏めるとプレイガイド側の負担をそのまま客が払ってるって事ですか?
ならプレイガイドは先行独占権だけを得て何も負担してないのですか?
はっきりそう言われてる気がしますが
私も高すぎると思う。
ある花火大会のチケットで、観覧料×3、駐車料×1、指定席券×3をローソンで買いましたが、一括購入できず、別々に買うこととなり、券ごとに手数料が発生していました。
つまり、330×7が手数料に消えました。あとでイベントのサイトを見直したら主催者直販サイトでは手数料無料でした。。しかし、ローチケはキャンセル不可、問合せ窓口(電話)は閉鎖中。買いなおしもできませんでした。。
チケットの買い方でこんなに価格が違うものなのかと初めて知りました。
コメントありがとうございます。普段チケットを買う機会がないと、手数料の高さにびっくりしますよね。
例えば夏の甲子園は、チケットぴあ、ローチケ、甲チケという3種の販売窓口があるのですが手数料が全然違います。500円の外野指定(こども、コンビニ払い)の手数料は
・ぴあ:440円
・ローチケ:330円
・甲チケ:0円
です。チケットぴあとか、500円のチケットに手数料440円とかふざけた設定ですよね。今後は手数料も含めてプレイガイドを決めてみてくださいね。
以前は毎月のようにライブへ行っていましたが、手数料がどんどん高くなって特別販売利用料なんて取るようになってバカバカしくなり、ライブへはほとんど行かなくなりました。
別にライブへ行かなくても生きていけるしね。
ライブへ行くのは、お店に直接お金を払えるコットンクラブやブルーノート等のライブレストランだけになりました。
チケット代金は、手数料を含んだ額にすればイラっとしないと思うんですけどね。
プレイガイドの特別先行手数料は、徴収する根拠ないですよね~。ぴあとか、普通に+2,000円とかふざけた設定あるし。
どぉも
>高すぎる?特に先行販売の手数料は「ぼったくり」では?
前提付きで、高過ぎません。ぼったくりでもありません。
その日に何としてでもそのカードを観戦したいという人にとって(例えば日本シリーズやオールスターなど)、年間1500円ぐらいを先行投資しながら、チケットも1枚あたり1000円ぐらい余分に取られても、ほぼ当選するエルアンは、とてもありがたいです。
但し主様も懸念されている通り、プレイガイドの談合や値上げは看過出来ず。特に東京ドーム戦のセゾン扱い分。普通が500円なのは昔からなので理解出来るとして、チケット転売禁止法が成立されてから、開幕シリーズ等で1000円に値上げしたのは、明らかに『他人の褌で相撲』状態です。
La Mesaからもご指摘がありましたが、「いち早く、チケットを確保できる確率が上がる」という意味で手数料を上乗せするのはアリなのかなと思います。
ですが、「プレイガイドの談合や値上げ」は困りますよね~。
手数料の上乗せが適正なのかわからないので、プレイガイド側の空き放題になるのは困りものです。
こんばんは。
システム利用手数料や発券手数料はサービスの対価なので、金額水準はともかく存在自体はまだ許せますが、先行販売の特別手数料は確かに釈然としませんよね。メッチャ高いし、原価なんてないようなものだし。
前から思っているのですが、これって、ユニバーサルスタジオジャパンのエクスプレスパスみたいなものですよね。販売サイドのコストは普通に売るのとあまり変わらないのに、優遇を求める客から上乗せで料金を徴収するところはそっくりです。そのしわ寄せは、ユニバだとスタンバイで並んでる人の列の進みが遅くなるところに来るし、チケット販売だと一般販売に残されるチケット数が減るので購入できる確率が少なくなる所に来ます。
ちなみに、ディズニーランドのファストパスは無料です。チケット販売で言えば、先行販売特別手数料ゼロ!素晴らしいです。
でも、コロナによる業績悪化のため、ついに有料化を検討しているとの報道があったように記憶しています。ビジネスモデルとしては、「取れるところからは取るべし」のほうが正しいのでしょうね。そうすると、チケット販売についても同じ事が言えそうですので、この仕組みは継続するように思います。
せめて、公正取引委員会が横並び料金にメスを入れてくれると競争原理で下がるかもしれませんが、そんな小さなマーケットは相手にしないのかな。
「チケットを早く手に入れることができる対価」としての手数料というのは理解できますが、プレイガイドの言い値なのが釈然としません。
各社の手数料が横並びなのもイメージ良くないですよね。
また、コストがかかるシステムを使いまわして、手数料だけ上げるのはおかしいと思います。
買い手に負担を求める前に、しっかりとした企業努力をしてほしいです。