2021年3月~4月にかけて、ANAのSFC修行をしました。
私は元々JAL派で、利用はほとんどJAL、マイルもJALを貯めてました。
なので、2020年に航空会社の上級会員を取得しようとした時も、迷わずJALのJGCを選択しています。
JAL「JGC会員」になるため修行をしてみるその壱 JGCのメリット、デメリットと修行の基礎知識
ANAのSFCにはあまり興味がなかったのですが、
- 2021年3月~6月のANAプレミアムポイント2倍キャンペーン
- +3,000ポイントキャンペーン
- 激安の航空チケット価格
に惹かれてSFCの修行をすることにしました。
Contents
ANAのキャンペーンにつられてSFC修行を決意!
私は元々JAL派だったこと、JGC取得で満足していたことで、ANAのSFCにはあまり興味がありませんでした。
従来のシステムだと、SFCのほうが約50万円と費用が掛かるし、飛行機に乗る回数もJALより必要です。
ですが、2021年3月22日に発表されたANAのキャンペーンを見て気が変わりました。
なんと、2021年3月22日(月)~6月30日(水)までのプレミアムポイント(PP)が2倍になるんです!
従来だと、羽田⇒那覇のフライトでもらえるPPは、料金が安いSUPER VALUEで1,476Pです。
SFC資格取得に必要な50,000Pまで貯めるには、34回のフライトが必要でした。
ちょっと現実的な数字じゃないな~と思っていたのですが、PP2倍となると話が変わります。
PP2倍のフライトでは、羽田⇒那覇のフライトで2,952Pも貰えます。
また、2021年はボーナスポイントとして3,000Pも貰えるので、16回のフライトでSFC資格を確保できます。
16回のフライト=8往復なら何とかなりそう。
また、航空機のチケットが激安なので、羽田⇒那覇便は9,000円~11,000円前後で購入可能です。
仮に11,000円で購入したとしても、11,000円×16回=176,000円と、通常の1/3程度費用で解脱可能です。
これだったらチャレンジしていいかなと考えたのがきっかけです。
ANAのほうがいい所
実際にSFC修行をしてみて、ANAのほうがいいなと感じた点をまとめてみます。
1.ANAアプリの出来がいい
ANAもJALもスマートフォンアプリを提供しているのですが、ANAのほうが出来がいいです。
操作が直感的にわかるし、デザインもANAの圧勝。
チェックイン後に座席変更ができたり、チェンクイン自体のキャンセルもアプリから可能なので、機能もANAのほうが数段上。
個人的に大きな差は、ツアー会社経由でとったフライトの表示です。
ANAは旅行会社のツアーで取ったフライトもアプリに表示されるので便利ですが、JALはツアー経由の予約が表示されません。
この違いは大きいです。
2.ANAはファーストクラス(プレミアムクラス)の路線数が多い
ANAのファーストクラスはプレミアムクラスと呼ばれているのですが、全国各地の路線に設定されています。
一方、JALの場合は羽田⇔札幌、羽田⇔伊丹、羽田⇔福岡、羽田⇔那覇の4路線しか設定がありません。
プレミアムクラスを利用したい場合は、ANAのほうが利便性の面で圧勝です。
マイルやアップグレードポイントを使ってプレミアムクラスを利用できたりするので、旅の楽しみが広がります。
3.ANAのほうが新しくてキレイな機体が多い
あまり飛行機に詳しくないのですが、ANAのほうが新しくてキレイな機体が多いと思います。
JALのほうが古い機体を使いまわしている感じ。
その他、CAさんの制服や色々なセンスもANAのほうが今時な気がします。
JALのほうがいい所
1.JALは乗り継ぎの一部でもファーストクラスに乗れば全行程のラウンジを利用できる
JALの場合、乗り継ぎ行程の1区間でもファーストクラスを利用すれば、他の区間でもファーストクラスラウンジを利用できます。
なので、例えば
- 那覇⇒羽田
- 羽田⇒那覇
- 那覇⇒羽田
- 羽田⇒那覇
という4レグを計画した場合、そのうちの1レグだけでもファーストクラスにすれば、那覇と羽田にあるJALの最高クラスラウンジ「ダイヤモンド・プレミア専用ラウンジ」を利用できます。
ANAの場合、プレミアムクラスのチケットを持っていたとしても、ANAラウンジを使えるのはそのチケットを利用する直前だけです。
しかも、利用できるラウンジはANAのノーマルラウンジだけで、最上級の「ANAスイートラウンジ」の利用はできません。
2.JALのほうがファーストクラスのアップグレードがお得
JALのアップグレードは、フライト当日に空きがあれば+8,000円でファーストクラスへアップグレードできます。
ANAの場合、フライト2日前の0時からアップグレード可能ですが、+14,000円(短い路線は7,000円)とJALの倍の価格になります。
当日アップグレードは更に+1,000円となるので、割高感が否めません。
また、ANAのプレミアムクラスは、高い割にANAスイートラウンジに入れなかったり、乗継便でラウンジが使えなかったりと不便です。
個人的には、+14,000円を現金で負担してまでANAのプレミアムクラスにアップグレードする積極的な理由はないかな~。
ただし、ANAにはアップグレードポイントというシステムがあって、前年の利用実績に応じてもらえるポイントを利用して無料アップグレードが可能です。
この点はJALよりもいい所かな。
3.JALは同じ空港を複数回出発する予約ができる
JAL、ANA共に1つの行程で購入できるチケットは4区間までです。
例えば、
1.A⇒B
2.B⇒C
3.C⇒D
4.D⇒E
5.E⇒F
6.F⇒G
という6区間のフライトを計画する場合は、
1.A⇒B
2.B⇒C
3.C⇒D
4.D⇒E
と
5.E⇒F
6.F⇒G
と2つに分けてチケットを購入する必要があります。
JALの場合、この4レグの中に同じ空港を含めることが可能なので
1.那覇⇒羽田
2.羽田⇒那覇
3.那覇⇒羽田
4.羽田⇒那覇
という行程が可能ですが、ANAは同一空港を含む行程を組むことができません。
なので、このケースでは
1.那覇⇒羽田
2.羽田⇒那覇
3.那覇⇒羽田
4.羽田⇒那覇
という2つに分けて購入が必要です。
つまり、別切航空券になるので、遅延などが発生した場合にリスクがあります。
別切り航空券のリスクについて、詳しくはこちらにまとめてあります。
JAL「JGC会員」になるため修行をしてみるその四 JGC修行のためのFOP獲得プラン作成と注意点4.JALにはクラスJがある
JALのメリットは、何と言ってもこのクラスJがある点です。
クラスJは、+1,000円というリーズナブルな価格で広くてゆったりした座席が利用でき、しかもFOPが+10%もプラスでもらえます。
JALのクラスJは、「席が広い、前方席、食事が提供されない、お値段が安い」と、旅行には最適なお席だと思います。
個人的な感想ですが、国内線のファーストクラス(プレミアムクラス)ってサービス過多だと思うんですよね。
食事をありがたがる人もいますが、しょせんお弁当レベルだし。
差額費用を使って旅先で美味しい料理を食べるほうが数段いいと思います。
5.JALのほうがWi-Fiの質がいい
短い期間にANA、JALの那覇⇔羽田区間をかなりの回数乗ったのですが、Wi-Fiの質はJALの圧勝です。
というか、ANAのWi-Fiは質が悪すぎ。
機器の不具合でそもそも繋がらなかったことが数回あったし、繋がってもとにかく不安定で速度が遅いです。
私は飛行機内でもパソコンで仕事をすることが多いので、このWi-Fiの質の悪さは致命的です。
JALの場合、速度は遅いけどなんとか我慢できるレベルでしたが、ANAの場合パソコンを利用するのをあきらめるレベルでダメなことが何度もありました。
航空機自体はANAのほうが新しくてキレイなのにね。
6.JALのほうが乗り換えが楽
国内空港には到着客と出発客が完全に分離される「分離型」と、ごちゃまぜの「混在型」があります。
修行で折り返しをする場合、楽なのは断然「混在型」です。
分離型だと、到着エリアから出発エリアに移動するのに制限があるのでちょっとめんどいです。
修行で使う路線では、
- JAL羽田:混在型
- ANA羽田:分離型
- JAL、ANA那覇:混在型
となっているので、要はANAで羽田空港を使う時は折り返しがメンドイってことです。
何故めんどいかというと、到着エリアから乗り継ぎのため出発エリアに移動する際、必ず「次の乗継便についてのチェックがある」ってとこです。
なので、那覇⇒羽田⇒那覇と乗り継ぐ場合、事前に「羽田⇒那覇」のチケットについてチェンクインしておかないと、再度保安検査からやり直しになります。
この辺りはちょっと複雑なので、リクエストがあれば別途まとめます。
プレミアムポイントの付与履歴
ANAのプレミアムポイントは、フライト翌日には付与されます。
日付が変わるとポイント加算されるので、2日後の午前5時頃に付与されるJALより反映が早いのがメリットです。
今回のフライトでも、通常分はフライトの翌日に付与されました。
一方、PP2倍分はフライトした翌月末に付与されます。
私の場合、4月フライト分は5月24日、5月フライト分は6月29日に付与されています。
実際のフライトから付与までかなり時間があり、最大で2か月くらい待つ必要があるってことですね。
ステイタスが反映するのは、プレミアムポイントが付与された翌日となります。
私の場合、6月29日にPP2倍分のポイントが付与され5万ポイント到達、翌6月30日にアプリの表示がプラチナに変わりました。
なので6月29日は「5万ポイント超えてるのにブロンズ表示」という珍しい状態になります。
まとめ:ANAの2021年キャンペーンにつられてANAのSFC修行をしてみた
2021年3~4月、ANAのキャンペーンに釣られてSFC修行をしてしまいました。
- プレミアムポイント2倍
- 3,000ポイントの下駄
- 格安の羽田⇔那覇便
というトリプルコンボにやられた形です。
あと、今だけ使える裏技があったのも大きいのですが、これはちょっと非公開。
修行をしてみて感じたのは、JALとANAで意外と違いがあるな~という点です。
こと修行に関してはJALのほうが快適で楽だと思います。
個人的には、ANAのPP2倍キャンペーンがあってやっと対等な感じです。
ちなみに、ANAのPP2倍キャンペーンを始めとする大盤振る舞いですが、ちょっと不安な点も。
2020年にも同じようなキャンペーンがあったのですが、2019年以前に50万円近くかけて修行した人からすると、なんかいい気持ちしないですよね。
以前の1/3以下の費用と手間で取得できるようになってるし。
しかも、まさかの延長で9月末までのフライトがPP2倍になってます。
要は、「ANAという会社は既存のお客さんへの配慮をあまりしない会社では?」ということです。
今年修行した人は、今はラッキーですが次は我が身、同じように切ない思いをするキャンペーンが展開される可能性は十分あります。
また、そもそも論として新型コロナウイルス感染症の影響で航空会社の上級サービス自体が無くなる可能性も十分あります。
このあたりはどうなるかホントにわからないので、ある程度の覚悟は必要になりそうです。
また、今回ANAをたくさん利用して思ったのは、やっぱりJALが好きってことです。
なんかANAとは相性悪くて、機材不具合による欠航2回、20分以上の遅延2回、プレミアムポイントの付与ミス1回、グランドスタッフのミスで乗り継ぎギリギリ1回と、短期間の修行中でもトラブルがかなりありました。
おかげでイレギュラーなケースには詳しくなりましたが、SFCを取っても基本はJALを利用するかな~。
JAL「JGC会員」になるため修行をしてみるその壱 JGCのメリット、デメリットと修行の基礎知識
SFCはANAホテルをよく利用するので、その時の特典利用がメインになるかも。
じゃあなんでSFC取ったのとツッコまれそうですが、理屈じゃないんです、こういうのはロマンなんです。
How to get a Ticket
SFCへようこそ!私は昔からStar Alliance派なのでJGCにトライする気はないのですが、やはりクラスJはいいなと思います。あとさくらラウンジもいいですよね。
前にも書いたかもしれませんが、私はANAとユナイテッド航空の両方でマイルを貯めています。ANAのマイレージプログラムは国際線の必要マイルが比較的少ないので海外旅行用、UAのマイレージプログラムは日本の国内線の必要マイレージがANAより少なくて、かつ日本の国内線であってもUAにとっては国際線の扱いで約1年前から予約ができてしまうのでもっぱら国内旅行用に使っています。(主に野球観戦で!)加えてUAはマイレージで誰のチケットでも取ることができるのが使いやすいです。(ANAだと一定の家族・親族に限られる)また、UAの国内線予約をANAのマイレージプログラムに紐づけて予約すればANAのサイトで席も自由に選択できますし、便利です。(これらはJALとAmericanのマイレージプログラムも同じであろうとは思いますが。)
いずれにせよ、マイレージプログラムをせいぜい楽しみましょう!
私もついにANAのSFCになりました!
ANAはアプリが使いやすいのがとても良いです。
搭乗手続き後にもアプリ経由で座席変更が可能なんてすばらしい!!
今はJALのマイルを貯めているのですが、ANAについても勉強してみます。
UAとANAの使い方、とても参考になります!