チケトレとは、チケットぴあが主導で運営しているチケットリセールサービスです。
音楽業界公認というのが売り文句で、実際にプロ野球や宝塚歌劇などでは、公式リセールの一つとして取り扱われています。
「公式」を名乗るだけあって、他のチケット取引サイトではない「購入証明書」に対応しているのが特徴で、本人確認が必要な公演でも、購入証明書の掲示時でスムーズに入場できると言われています。
一方、取扱手数料がかなり高いこと、定価以外での出品を認めていないことから、そもそもチケットの出品が少ないというデメリットもあったりします。
業界公式と言われている「チケトレ」の、メリット、デメリットについてまとめてみます。
Contents
チケトレの概要
チケットの売り手
【手数料】
◆チケット金額の10.0%
※3,999円以下の場合は一律405円
◆送金システム利用料275円
【発送方法】
レターパックプラス、ゆうパック、一般書留などの追跡・対面受渡しが可能な方法のみ
※発券番号のみの取引を除く
【送料】
出品者負担、落札者負担(一律520円)から選択可能
【支払方法】
指定口座に振り込み
※公演4日後
【出品できるチケット】
原則、発券済みチケットのみ
※チケットぴあ購入分のみ発券前チケットも出品可能
【出品、販売期限】
チケットの状態により出品、販売できる期間に制限があります。
チケットの買い手
【手数料】
◆チケット金額の10.0%
※3,999円以下の場合は一律405円
◆決済手数料チケット金額の2.0%
【送料】
落札者負担の場合は一律520円を負担
【支払方法】
クレジットカード、コンビニ払い、ケータイ払い
※現金手渡しは不可
【購入可能期間】
チケットの受け取り方法により、購入可能期間が変わってきます。
チケトレの特徴・メリット
1.業界公式のチケットトレードサービス
チケトレは、業界団体公認のチケットトレードサービスというのがウリです。
実際、宝塚歌劇などでも公式リセールの1つとして取り扱われています。
チケット代金はチケトレ運営事務局が仲介するので、ユーザー間でお金の取引はありません。
チケット代金は、公演が終了した4日後に売り手に振り込まれます。
2.チケットはすべて券面価格で取引、コンビニ支払いも可能
出品されるチケットは、全てチケット額面での出品となります。
プレイガイド手数料、発券手数料などは含まず、ほんとにチケットの定価での出品なので、チケットを買う側から見ると非常にお得です。
また、チケット代金の支払いはコンビニ払いでもOKです。
クレジットカードを持っていなくても利用できるのは大きなメリットです。
3.購入証明書が発行される
チケトレで購入したチケットには、購入証明書が発行されます。
本人確認が必要な公演でも、購入証明書を掲示することでスムーズに入場できるみたいです。
※私は使ったことないので真偽は不明
4.入場できなかった場合は返金対応がある
公演に入場できなかった場合、公演日翌日までに申請すると、事由に応じて購入者へ全額返金されるシステムがあります。
返金にはチケトレ運営事業局での審査が必要です。
体調不良、身内の不幸などの事由で行けなくなった場合は返金の対象とはなりません。
チケトレのデメリット
1.手数料がとにかく高い
チケトレは、とにかく手数料が高いです。
- 売り手:チケット額面の10.0%+送金手数料275円
- 買い手:チケット額面の10.0%+決済手数料2.0%=12.0%
加えて、送料もどちらかが負担する必要があります。
トータルすると、チケトレ側に支払う手数料は、なんと22%以上になります!
他のチケット販売サイトを見てみると、
【チケットジャム:手数料合計 約14.96%】
- 売り手:5.5% ※振込手数料380円/回
- 買い手:5.5%+決済利用料3.96%
【チケット流通センター:手数料合計 約13.75%】
- 売り手:10.45%
- 買い手:約3.3%
比較すると、チケトレの手数料が段違いで高いのがわかります。
ヤフオクやメルカリでさえ手数料は10%程度なので、チケトレの手数料は高すぎですよね。
2.出品者の負担が大きいのでチケットの出品が少ない
チケトレは、出品者側の負担が大きいシステム構成になっています。
このため、「出品が少ない⇒チケットがない⇒過疎化」という悪循環に陥っています。
【手数料が高い】
チケトレは出品者の金銭的な負担が高めです。
出品者にも10.0%の手数料がかかることに加えて、出品はチケット額面しか許可されません。
チケット購入時のシステム利用料、発券手数料などは全額出品者が負担することになります。
また、定価出品のみという縛りのため、値下げして売ることもできず、結果的に売れ残るチケットも多々あります。
【支払が遅い】
チケトレで取引成立したチケット代金は、公演の4日後に振り込まれます。
普通は、取引が終了したらすぐに支払い手続きになります。
取引終了後ではなく、公演終了の4日後なんて、ちょっとありえないくらい遅い支払いです。
3.出品チケットに制限が多い
【発券済みチケットしか出品できない】
チケトレには、原則発券済みチケットしか出品できません。
例外として、チケットぴあで購入したチケットのみ、発券番号での取引が可能です。
公式を名乗るくせに、チケットぴあだけ特別扱いとか意味不明。
【出品期限が厳しい】
チケトレは、出品、販売できる期間が非常にシビアです。
原則、公演まで1週間を切ると販売ができなくなります。
直前に体調を崩したりして公演に行けない場合は、全く対応できません。
「急にいけなくなった時に」とか、どの口が言ってるんだか。
4.システムの作りが悪い
チケトレは、とにかくシステムの作りが悪いです。
とにかく使いにくくて、デザインも古いし、操作方法が直感的にわかりません。
また、ユーザーの立場に立ってサイトを作っていないので、出品者、購入者の手数料一つとっても、調べるのに一苦労するありさま。
他のサイトを一度でも使ったことがあれば、チケトレのダメさは腹が立ってくるレベルです。
まとめ:業界公認チケットトレードサービス「チケトレ」の特徴とメリット、デメリットまとめ
チケトレは、音楽業界公認のチケットリセールサービスです。
2017年6月1日からサービスインしているのですが、正直なところかなり微妙なサービスになってます。
何と言っても「売り手側に非常に不利」なシステム設定が致命的です。
売り手側は、チケット額面の10%+購入時のシステム利用料+発券手数料なども負担する必要があり、金銭的に非常に厳しいです。
また、入金の時期も公演の4日後と「チケトレと購入者に有利なシステム」になっています。
正直、自分が出品者となった場合、この手数料とサービス内容でチケトレを利用しようとは、少なくとも私は考えません。
なんか、チケットトレードのデメリットを全て出品者に負担させようといいう姿勢がダメです。
この手のサービスは、とにかく出品されるチケットが多くないと意味がありません。
個人的には、少なくとも
- 売り手側の手数料はできる限り抑える
- チケット定価以下の出品や、定価+αの出品も可能とする
- 入金は取引成立後にすぐ
という対応にならないと、使う人が非常に限られると思います。
というか、運営しているチケットぴあは、そうでなくてもチケットの販売でかなりの手数料を取っているので、「音楽、公演の将来のために」とかいうのであれば、チケトレで儲けようとしてはダメだと思います。
手数料としてチケット額面の22%以上を取るなんて、他のオークションなどを見てもあり得ないです。
サイトの作りも悪いし、各種説明も非常に不親切でわかりにくいし、正直なところ運営にやる気が感じられません。
本気でチケットの高額転売を防ぐため、定価リセールを普及させたいのであれば、もっと真剣に取り組まないと無理だと思います。
「発券番号での取引はチケットぴあ購入のチケットのみ」なんて、ホントに意味不明。
とはいえ、公式リセールならではの「購入証明書」による本人確認など、公式リセールサービスならでわの魅力もあります。
チケットの転売を防ぐためには、適切なリセールマーケットも必要です。
今後のサービス見直しで、より使いやすいサービスになることを強く望みます。
【チケトレ公式サイト】
https://tiketore.com/
How to get a Ticket
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