2024年4月13日(土)、14日(日)に岡山国際サーキットで開催された「SUPER GT第1戦」を観戦してきました。
今年のレースは土日とも快晴だったこともあり、お客さんが非常に多く大盛況なレースウィークでした。
ですが、
- 相変わらず無法地帯と化しているスタンド席
- 全く足りない駐車場と公共交通機関
- まさかの「サポートレースなし」という寂しいスケジュール
- 4/14(日)6:00からお昼の12:00までレースーカーが全く走らないコース
- パドックパス立ち入り禁止エリア変更の告知不足
と、多くの課題も感じました。
個人的には、岡山国際サーキットは、施設、キャパ、運営の質、いずれも人気コンテンツであるSUPER GTを開催するレベルに達していないと思います。
中でも深刻なのが「運営の質」で、昨年とはパドックパスで入れるエリアを変えたのに十分な告知がないとか、ファンをバカにしていると思えるレベル。
なんか、SUPER FORMULA同様に、そろそろ開催取りやめになりそうな気もします。
実際、F1開催の翌週というハンデがあるものの、サポートレースがゼロとか相当ヤバイですよね。
とはいえ、貴重な西日本で開催されるレースなので、何とか改善して今後もレース開催を継続して欲しいものです。
Contents
SUPER GT第1戦岡山ラウンドのチケット
岡山国際サーキットのチケットは、とにかく「いかに場内駐車場を確保するか」が重要です。
「場外駐車場はむっちゃ遠くて不便」だし、「シャトルバスは乗るだけでも長蛇の列ができる」など、交通機関に難がありすぎるからです。
少なくとも私は、場内駐車場が確保できなかったらサーキットへ行くのはあきらめるレベルです。
チケットの取り方や詳細については、こちらにまとめてあります。
2024年SUPER GT Rd.1岡山国際サーキットのチケット、入場券の取り方まとめ!
岡山国際サーキットは、場内駐車場券のみの販売がここ数年ありません。
なので、場内駐車場を利用したい場合は「入場券+場内駐車場券」のセット券を購入する必要があります。
今年は二人観戦だったので、いろいろと悩んだ結果、
- 1人券・駐車券付土曜観戦券:6,300円
- 1人券・駐車券付日曜観戦券:8,500円
- 土日通しパドックパス(グリッドウォーク付):13,900円
合計:28,700円
というセットと、スーパーGTサポーターズクラブで販売された「SUPER GTサポーターズクラブ プレミアムパス:19,800円」を1枚購入しました。
二人で48,500円なので、まぁまぁ立派なお値段です。
このセットを選択した理由は、二人で観戦する場合
- 1人券・駐車券付土曜観戦券:6,300円
- 土曜観戦券(駐車券なし):3,300円
- 1人券・駐車券付日曜観戦券:8,500円
- 日曜観戦券(駐車券なし):5,500円
- 土日通しパドックパス(グリッドウォーク付):13,900円×2枚
合計:51,400円より、2,900円お得だったから。
スーパーGTサポーターズクラブ経由で購入するチケットは「レース直前に郵送で届く」という仕様です。
このため、3月に開催される公式テスト(第1戦のチケットがあれば無料)に行きたい場合はおすすめできません。
なので「SUPER GTサポーターズクラブ プレミアムパス:19,800円」を購入するか迷ったのですが、今回はこの選択が大正解でした。
理由はこの後でわかります。
岡山国際サーキットの駐車場
土日どちらも場内駐車場を利用できるので、今年もPA-4を利用しました。
PA-4は砂利の駐車場なのですが、地図上の赤いルートを通ると、メインスタンドまでの距離がPA-6~PA-8よりも近いんです。
また、帰りも比較的混雑せずに一般道まで出ることができます。
なので、きつめの坂があるのがちょっと難点ですが、私はPA-4を使うことが多い感じです。
4月13日(土)は7時ごろ、24日(日)は6時ごろに到着しましたが、両日とも普通に駐車できました。
メインスタンドの場所取りについて
4月13日(土)
例年であれば予選日はそこまで混雑しないのですが、今年はお客さんが多い!
ちょっと油断して朝7時にサーキット着だと、メインスタンドの屋根下3列目を確保するのがやっとでした。
ゲートオープンが6:00、スタンドへの入場が6:30とのことだったので、スタンド席上部の日陰席を確保する場合は、6:30までに現着が安全ですね。
予選開始前の13時過ぎだと、こんな感じで下段のほうまで席が埋まります。
4月14日(日)
決勝日のメインスタンドですが、私が到着した6時10分頃には既に入場可能となっていて、屋根下の席はほぼなくなっていました。
なので、予定時刻の6:30よりも早くスタンドへの入場を開始したと思われます。
決勝日のメインスタンドはファンシートや関係者専用エリアが多く、フリーに座れる場所は全体の半分程度になります。
そうでなくても少ない客席数なので、ゲートオープンと同時にサーキットに到着じゃないと屋根下の確保は無理ですね。
2024年のパドックパスはトラブル多発!
2024年のパドックパスではチームエリアへの立ち入りが禁止された
2024年のパドックパスについては、かなり不満を持ったファンが多いと思います。
理由は、「昨年までパドックパスで入れていたエリアへの入場が不可になったから」です。
しかも、チケット販売時点ではどのエリアに立ち入り不可になったのかを明確に説明していなかったので、現地に着いてから「そんな制限しらねーよ」となったファンが続出してます。
立ち入り不可となったエリアは、図の「チームエリア」という部分で、黄色の通を含めて、チームエリアへはパドックパスで入場できなくなっています。
正直、このチームエリアに立ち入れないのであれば、パドックパスの意味がないと思います。
運用が変わること自体は仕方ないと思います。
ですが、チケット販売時点で、今年はどのエリアに立ち入ることができるのかは、明確に説明すべきですよね。
特に、去年と取り扱いが異なるのに事前説明がないのは、ファンを舐めてるとしか言えません。
9,900円のパドックパスが売れればいいと考えているのであれば、岡山国際サーキットの運営は、SUPER GTのような人気コンテンツを取り扱う資格がないです。
チームエリアへの立ち入りが禁止された理由
去年までは普通に入れたチームエリアが立ち入り禁止となった理由は、
- チーム備品の盗難があった
- モラルがないファンがチーム作業の邪魔をした
というトラブルがあったため、一部チームから強い要望があったのが原因のようです。
チームエリアは、レース中のチームが色々と作業をするエリアです。
常識あるファンなら節度を持った言動ができるはずですが、どの界隈にも自己中心的な人がいますからね。
個人的には、今回の措置はやむなしだと思います。
ただ、チケットを販売する前に「パドックパスで入場できるエリアの詳細」を発表しなかった岡山国際サーキットの運営はやっぱり最悪です。
スーパーGTサポーターズクラブ経由で購入したチケットは立ち入り可だった
今回、私はスーパーGTサポーターズクラブ経由で「SUPER GTサポーターズクラブ プレミアムパス:19,800円」を購入したのですが、実はこのチケットは例外的にチームエリアに入場可能でした。
拡大すると、「2番のパス」は入れちゃうんです。
なので、パドックパスを持つ多くの人が門前払いを受ける中、私は堂々とチームエリアに入ることができました。
チームエリアに入れる人の絶対数が少ないので、かなりガラガラです。
でも、エリア内で立ち止まったりするのはNGらしいので、あまりゆっくりはできない感じです。
チームエリアに入れないパスを持っている場合、このあたりで選手の出待ちをするしかありません。
パドックパスは9,900円もするのに、実質は「2つのブリッジを渡る+ピットウォークに参加できる」だけですね、今年は。
来年以降もこの取り扱いだと、パドックパスを購入する人は激減すると思います。
ってか、私なら買わない。
ピットウォークについて
今年は土曜日だけピットウォークに参加したのですが、まあ人が多いです。
おそらくチームエリアに入れない人が、ここぞとばかりにピットウォークに集中したからだと思われます。
あと、単純に予選日としては人がむっちゃ多かったのも要因ですね。
ピットウォークは、持っているパスによって並ぶ場所が違います。
パドックパスを持っていれば、ピットの入り口近くから並ぶことができるので、ピットへの入場も早めです。
ですが、ピットウォークパスしか持っていない場合は、ダンロップブリッジ入口から並ぶことになり、これが毎年エグイくらいの列になってます。
最後列がはけたのは、ピットウォークが始まって20分以上経過していたので、これだとピットを歩けるのは20分程度になってしまいます。
個人的には、ピットウォークパスを購入するならパドックパスのほうがいい気がします。
入場の順序が「パドックパス保有者⇒ピットウォークパス保有者」なのですが、値段差以上の価値があるような。
新方式の予選について
今年から予選の方式が変更され、「Q1とQ2の合計タイムが速い順」となりました。
なので、Q2のタイムだけでは予選順位が確定せず、常に「Q1とQ2の合算タイムは?」というのを把握する必要があります。
結論から言うと、今年の方式だと現地観戦していると???です。
特に電光掲示板が貧弱な岡山国際サーキットの場合、Q2のタイムしか表示されないので、「Q2のタイムは早いけど、トータルタイムはどうなのか?」が全く分かりません。
なので、この新予選様式はテレビ観戦向けで、現地観戦が好きな私としては「改悪」だと思います。
予選時はレースカーの排気音やスピード感を楽しむ、順位は家に帰ってテレビで見るが正解ですね。
グリッドウォークについて
岡山国際サーキットでは久しぶりのグリッドウォークに参加してきました。
スタート前のレースカーを見ると、これぞレースって感じがしてワクワクしますね!
今回のレースを勝った36号車「au TOM’S GR Supra」です。
去年のチャンピオンカーなのですが、カーナンバーは「1」ではなくて「36」を選択したみたいですね。
このチーム、ドライバーも「坪井翔&山下健太」と揃っているので、ほんとに強いです。
同じトムスの37号車は、ジュリアーノ・アレジの走りが足を引っ張ってるので厳しそうです。
ちなみに、今回はお父さんのジャン・アレジさんが来ていて、なんとサインもらえました!!
私のイチオシ3号車「Niterra MOTUL Z」です。
千代ちゃんが23号車に引き抜かれたので、高星選手には頑張ってほしいです!
GTV (SUPER GT トークバラエティ)のMCを務めている竹内紫麻さんに会えました!
竹内紫麻さん、ルックスが抜群なだけでなく、英語もむっちゃ堪能なんです。
MCをはじめて5~6年経過してると思うのですが、外国人ドライバーが多いSUPER GTには欠かせない人材になってると思います。
GT300クラスで優勝した2号車「muta Racing GR86 GT」です。
うちにはGR86があるので、こちらの車も気になります。
それに、堤優威選手、平良響選手、どちらもすごくフレンドリーなので、ファンになっちゃいました。
電波状況とGrooview Multiについて
2024年の電波状況はかなり改善されている
岡山国際サーキットの通信環境ですが、結論から言うと今年は「かなり良好」でした。
去年は全く繋がらなかったドコモ4Gも、普通に速度が出てます。
場内にはドコモの中継車両も停まっていたので、この効果も大きいと思われます。
私はXperia1VをドコモとUQのデュアルSIM運用しているのですが、今年はドコモ、UQどちらも快適でした。
4月14日(日)決勝レース中14時過ぎの速度がこちらで、上がドコモ、下がUQです。
どちらもダウンロードが30Mbpsを超えているので、非常に快適にネット環境を利用できます。
場内公式映像ライブ配信アプリ「Grooview Multi」とは
「Grooview Multi」とは、スマートフォンで場内映像を見ることができるサービスです。
SUPER GTでは2022年から試験運用が始まり、2024年の岡山国際サーキットでは無料で利用することができます。
ビジョンが少ない&場内ラジオ放送がない岡山国際サーキットでは、レースの進行状況を手元で確認できる「Grooview Multi」は、むちゃくちゃ便利なんですね。
「Grooview Multi」は岡山国際サーキットで利用できたのか?
「Grooview Multi」は起動時に位置情報をチェックするので、基本的に対象のサーキット付近しか利用できない仕様です。
なので、自宅で「Grooview Multi」を利用することはできません。
そして気になる「岡山国際サーキットで利用できたのか?」という点ですが、2024年は非常に快適に利用できました。
2023年はネット環境が極悪で使い物にならなかったのですが、今年は全く問題なく利用できます。
ノイズキャンセリング機能がついたイヤホンを利用すれば、レースカーの排気音も気になりません。
私はSONY WF-1000XM5を利用しましたが、今年はホントに快適に利用できました。
今年はCパドック北スタンド上で観戦
今年は、久しぶりにCパドック北スタンドの上で観戦しました。
このフェンスの前に椅子を置くと、とても快適に観戦できるんです。
ただし、このエリアは近くに喫煙スペースがあります。
煙があると臭いので、喫煙スペースから離れたところがおすすめ。
この観戦場所、私のお気に入りなのですが、とにかく見渡せる範囲が広いんです!
左手はホームストレート後の1コーナーが見えるし、
右手はバックストレートのヘアピン手前まで見れます。
目の前はリボルバーからバイパーコーナーをつなぐ短いストレート。
遠くにはウイリアムズコーナーも見渡せます。
あと、ここは平気で立ち止まって人の視界を邪魔する迷惑な一般カメラマンがいないのも快適!
撮り鉄もそうだけど、私はカメラ好きな人が苦手です。
今年のホンダはGT500クラスの車両をNSXからシビックtypeーRに変更しています。
で、このシビックtypeーRがむちゃくちゃカッコ悪いです。
4ドアなので仕方ないのですが、車の後半部分が酷い・・・。
日産のZと比較すると、シビックtypeーRのデザインのひどさが良くわかります。
レースは36号車「au TOM’S GR Supra」の優勝で幕を閉じました。
1位~3位が予選順位と同じだったので、正直なところレースとしては淡泊でした。
ですが、サーキットで見るレースカー、そして排気音はやっぱり最高ですね!!
今年は表彰式までしっかり見たので、帰りは駐車場から出る車の渋滞に巻き込まれました。
ですが、比較的駐車場に近いPA-4に停めていたので、スムーズに出庫できたと思います。
あと、今年もシャトルバスの列が酷かったですね。
なんか運営がグダグダなので、列がちっとも進んでいません。
まとめ:2024年SUPER GT Round1 岡山国際サーキット観戦記
2024年4月13日(土)、14日(日)に岡山国際サーキットで開催された「SUPER GT第1戦」を観戦してきました。
感想を箇条書きでまとめてみると
- 両日とも天候に恵まれ、お客さんが非常に多かった
- ただ、レース自体は淡泊で面白みに欠けた
- 相変わらず全く足りない駐車場と公共交通機関
- メインスタンドと1コーナースタンドは警備員がいないので、相変わらずの無法地帯
- まさかの「サポートレースなし」という寂しいスケジュール
- 4/14(日)6:00からお昼の12:00までレースーカーが全く走らないコース
- パドックパス立ち入り禁止エリア変更の告知不足はファンを舐めてる
- ドコモ、auの通信環境は良好だった
と、まあいつもの岡山国際サーキットだねという感じです。
個人的には、9,900円もするパドックパスの立ち入りエリアを変更したのに、詳細発表はレース当日ってのはあり得ないです。
チームエリアに入れなくて怒っているファンがいましたが、これは気持ちもわかる。
少なくとも発売前にすべきですよね。
あと、決勝日のメインスタンド日陰に座ろうと思ったら、朝6時にはサーキットに居ないとダメなのも厳しい。
しかも、今年はサポートレースがないので、12時過ぎまで何も走らないコースをぼーっと眺めるしかありません。
これじゃ、ライトファンがサーキットに足を運ぶわけないですよね。
現地で分かりにくい予選といい、サーキットに新規ファンを呼び込みたいなら、もっと真剣に考えないとダメですよ。
個人的には、開催を取り上げられたスーパーフォーミュラ同様に、このサーキットでのSUPER GT開催自体を検討する時期に来ていると思います。
SUPER GT(OKAYAMA/AUTOPOLIS/SUGO/MOTEGI) How to get a Ticket
おっしゃる通りです。運営のマズさについてはGTAにも責任あると思います。すべてのサーキットの運営レベルを均一化するのは難しいと思いますが、運営に関してGTAが積極的に改善指導をすべきです。個人的には鈴鹿はレベルが突出してますが、富士もたいがいです。それでも岡山より断然マシ。GTAも結局は観客を舐めてると思います。言葉は悪いですが、マイナースポーツから脱却できないのは他メジャースポーツに比べてお客様を大切にしないという、シンプルな理由です。とりあえず、たいした努力しなくても客がくるからいいや!・・・なんでしょうね。GTは
コスパ悪すぎです。
同じ地方開催でも、オートポリスは運営がしっかりしているので、結果的に観客の民度も高いんですよね。岡山国際サーキットは、客商売をするセンスもやる気もゼロです。