2019年SUPER GTのレースをサーキットで楽しもう!現地観戦のススメ

SUPER GTは、日本国内では最も人気のあるGTカーレースです。

人気度、注目度、観客数など、国内レースでは断トツの人気を誇ります。

ここ数年は、岡山、富士、鈴鹿、菅生、オートポリス、もてぎなどの国内のサーキットで開催されるほか、海外ステージとしてタイでもレースが行われています。

 

SUPER GTに限らず、レースはサーキットで観るのとテレビで見るのは全く違います。

正直、「順位やレース展開などを楽しむ」のであれば、テレビのほうがおすすめです。

サーキットでは、詳細な順位なんてわかりません。

自分の目の前以外で起こった出来事はわからないので、いつの間にかに順位が変わっていたり、リタイヤしてたなんてよくあります。

この「肝心な場面が見れないことのほうが多い、レース(試合)の全体像がつかめない」ってのは、その他のスポーツにはない特徴です。

 

それでも、レースをサーキットで見るのはとっても面白いです。

それは、決勝レースだけではなく、レースが開催されているサーキット丸ごと楽しむことができるからです。

私が思う、レースをサーキットで観るおすすめポイントをまとめてみます。

SUPER GTが人気のある3つの理由

まずは、日本で断トツ人気のある国内レース「SUPER GT」が、なぜ人気なのかという3つの理由をまとめてみます。

1.GT500クラス、GT300クラスの混走という珍しいルールを採用している

SUPER GTは、GT500とGT300という2つのカテゴリーに属する車が混走します。

GT500とGT300は車の速さが全く違って、サーキットを1周すると10秒以上GT500のほうが速く走ることができます。

陸上競技で例えると、同じトラックを、大人と中学生が同時に走って競争する感じかな。

なので、パワーがあって早いGT500の車は、GT300の車にすぐ追いついて「違うクラスの追い抜き」が発生します。

 

また、SUPER GTはエントリーする車が多いのも特徴で、GT500が約15台、GT300が約30台で合わせて50台近い車がサーキットを走ります。

これだけの数の車が混走するので、レースはいろいろなところで追い抜きが発生します。

他のカテゴリーでありがちな「ポールポジション(予選1位)の車がそもままレースも勝つ」なんてことがほとんどないのが人気の秘密です。

2.タイヤ競争がある

車は、アクセルを踏むと前に進み、ハンドルを操作すると曲がり、ブレーキを踏むと止まります。

この当たり前の挙動は、全て「タイヤ」を通じて車から路面に伝わります。

タイヤがダメだとエンジンの力がうまく伝わらないので加速も悪くなり、コーナーでも踏ん張ることができません。

実は、レースで最も大切な部品は「タイヤ」と言われています。

 

他のカテゴリーでは、タイヤは「ワンメイク」といって1社が独占するケースがほとんどです。

ワンメイクだと、タイヤメーカーによる差がないので、つまらない単調なレースになりがちです。

 

ですが、SUPER GTは、世界的にも珍しい「複数のタイヤメーカーによるタイヤ競争」があるレースです。

選んだタイヤとサーキットの相性で、予選では遅かった車が決勝レースでは見違えるように速くなったり、タイヤを使いすぎて終盤失速したりと「タイヤの使い方」が大きく勝敗を左右します。

この「タイヤ競争」もSUPER GTを面白くしている大きな要素です。

3.GTカーのレースである

レースをする車はには「フォーミュラカー」と「GTカー」の2種類があります。

フォーミュラーカーとは、「車輪とドライバーが剥き出しになっている車」で、一番わかりやすいのがF1の車です。

ちなみに、フォーミュラとは規格とか規定みたいな意味合いです。

 

 

GTカーとは、英語ならグランドツーリング、イタリア語ならグランツーリスモの頭文字で、「長距離を快適に走れるクルマ」という意味です。

フォーミュラカーみたいな形ではなくて、街中を普通に走っているみたいな形の車がレースするのがGTカーレースです。

 

SUPER GTは、その名の通りGTカーのレースです。

フォーミュラーカーのほうが軽くて加速もいいのですが、レースを見るならGTカーのほうがおもしろいです。

フォーミュラカーは「同じような車が淡々と走るレース」が多いのですが、GTカーのレースは、いろいろな形の車が抜きつ抜かれつのレースをします。

 

特に、SUPER GTの場合、参加する車も種類が豊富で、20車種近くの車がサーキットを駆け抜けます。

スポンサーのロゴやデザイン、カラーなど、GTカーのほうが色とりどりで面白いです。

レースはサーキットで見るほうが何倍も楽しい!!

レースはサーキットで見るほうが何倍も楽しむことができます。

というか、テレビで見るレースとサーキットで見るレースは全くの別物です。

GTカーの音とスピード感を間近で感じることができる

何と言ってもおすすめは「エンジン音」とレースカーのスピード感です。

日常生活ではまず聞くことがない、まさに「爆音」です。

好き嫌いが分かれるともいますが、サーキットで聞くエンジン音は癖になります。

テレビだと全くわかりませんが、サーキットだと車によってエンジン音が違うのもよくわかりますよ。

 

また、スピード感もテレビとは段違いです。

サーキットによっては最高速度300キロ近くになるので、ほんとに目の前をあっという間に駆け抜けていきます。

サーキットには花がある

サーキットには花があります。

車自体も奇麗で美しいのですが、何と言ってもレースクイーンが素晴らしいです。

チームによってレースクイーンの系統が結構違ったりするのもよくわかります。

  • MOTUL AUTECHは外国人から見た奇麗な日本人
  • カルソニック IMPUは可愛い系
  • WedsSportはちょっと品がない

みたいな感じ。

誰の好みなんだろ。

ドライバーが超フレンドリー

SUPER GTのドライバーは超フレンドリーです。

サインにも笑顔で応じてくれるし、パドックパスを持っていると、普通にドライライバーとすれ違います。

初めてサーキットに行くと、ドライバーとの距離感の近さにびっくりすると思います。

ですので、サーキットに行くならパドックに入ることができるチケットを購入するのがおすすめです。

ドライバーを知るとレースが何倍も楽しくなる!

SUPER GTはGTカーのレースです。

なので、どうしても走っている車に目が行きがちですが、運転しているドライバーを知ると面白さが倍増します。

個人的に、ドライバーの顔や性格がわかると、レースもかなり楽しめるようになります。

 

代表的な選手はこんな感じ

レクサス(トヨタ)

No.36 au TOM’S LC500

 

【中嶋一貴選手】

中島選手は、あの日本人初のF1ドライバー中島悟さんの息子さんです。

弟さんの中嶋大祐選手も、同じSUPER GTのドライバーをしている、まさにレーサー一家です。

受け答えも礼儀正しくて育ちの良さがにじみ出ているのですが、実はかなりの毒舌です。

たまにレースの解説をするのですが、毒吐きまくりですごく面白いです。

 

実況:「松田選手は今年は気合が入っていて、かなりのダイエットしたみたいです。」

中嶋:「それができるなら最初からしとけばいいんですけどね」

 

みたいな感じ。

引退したら解説者になってほしい最有力候補です。

 

【関口雄飛選手】

多分、2019年現在で一番ホットな走りをする選手です。

横で見ている分には面白いレースをしますが、チームメイトだったら心臓に悪いかも。

元々日産のドライバーだったのですが、色々と問題があって現在はトヨタのドライバーです。

以前の「乱暴さ」がかなり減って、走りに安定性がでてきてます。

性格も走りと同じで「イケイケ」系ですが、実際に会うと意外と背が低いです。

ホンダ

No.100 TEAM KUNIMITSU NSX

 
【山本尚貴選手】 

2018年のシリーズチャンピオンです。

ホンダのドライバーの中では、総合力でNo1だと思います。

真面目で負けず嫌いなので、レースで負けると泣きます。

勝っても泣きます。

 

また、サーキットでは「はぐれメタル的」な存在で、なかなかサインもらえません。

この辺は、2017年までパートナーだった井沢選手(若干ちゃらい)とは対照的でした。

あと、レースに対する思い入れが強いのはいいのですが、「車のセッティングについて、チームメイトとの妥協点を見つけられない」こともあるとか。

奥さんは元テレビ東京のアナウンサー 狩野恵里さんです。

 

【ジェンソン・バトン選手】

言わずと知れた元F1ワールドチャンピオンです。

とにかくイケメンです。

本人はフレンドリーなのですが、サーキットでは常にガードマンっぽい人が脇を固めているので、サインをもらうのは至難の業です。

2019年のSUPER GTで一番人気があるドライバーですね。

日産

カルソニック IMPUL GT-R

 

【佐々木大樹選手】

おとなしそうな顔してますが、こちらもかなり辛口です。

2017年まで近藤真彦監督のチームに所属していたのですが、「近藤監督のギャンブルは外れることのほうが多い」とか普通に本人の前で言えるタイプです。

走りは以前から評価を受けているのですが、ここ数年はぱっとしません。

今年は頑張ってほしいです。

 

【ジェームス・ロシター選手】

この人もイケメン枠です。

2017年まではレクサスに所属していたのですが、2018年はフリータ(?)的な存在でいろいろなチームの車に乗ってました。

で、どの車に乗っても早いのはさすがです。

昔はよく接触事故を起こしていて「ロシターロケット」的なところがあったのですが、最近は安定したドライブが多いです。

以前、ロニー選手とけんかしてるのを間近で見たことがありますが、怒っていてもイケメンです。

まとめ:SUPER GTのレースをサーキットで楽しもう!現地観戦をおすすめする理由

自動車のレースは、テレビで見るのとサーキットで観るのは全く違います。

「サーキットは順位もよくわからないし、目の前を車が通り過ぎるだけでつまんない」って人がいますが、これは当たり前です。

 

正直、サーキットでは順位なんてよくわかりません。

自分の目の前以外でオーバーテイクがあってもわからないので「いつの間にか順位が変わっている」なんてしょっちゅうあります。

なので、サーキットではテレビと違う楽しみ方をする必要があるんですね。

  • レーシングカーのお腹まで響く爆音
  • レースクイーンのコスチューム
  • ドライバーとのふれあい(?)

この辺りを中心に考えると、楽しみ方が違ってきます。

 

私がいつも一緒に行く人は、車自体には全く興味ないけど、SUPER GTだけは好き!って感じです。

一度サーキットに行くともしかしたらドはまりするかもしれません。

ぜひ、一度サーキットでレースを観てみませんか?

SUPER GT(OKAYAMA/AUTOPOLIS/SUGO/MOTEGI) How to get a Ticket

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4 COMMENTS

HIDEKI

読み応えありました。難しい専門的な書き方はせず、良い意味で「素人目線」でわかりやすかったです。岡山GTが終わったら是非観戦記を書いてください。お願いします。

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くるみっこ

今年の岡山国際サーキットは大変でした。
余裕があれば観戦記書いてみます。

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とっちゃん

スーパーGTを全く知らない私でも興味が出てくるような良い記事です。くるみっこさんが好きなのもよく伝わってきますよ。書いてもらってありがとうです。

返信する
くるみっこ

レースは一般的に人気ないんですよね。

ほんとに自分の目で見える範囲って限られてるので、知らないうちに順位変更とかリタイヤなんてよくあります。

「現地でレース(試合)の状況がよくわからない」ってスポーツは珍しいので、この辺りで好き嫌いが分かれちゃうんです。

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