ブログの記事が盗用された時の対処法まとめ

2018年2月1日に開設したブログ「くるみっこ」。

皆様からのありがたい情報提供や応援をいただき、これまで運営することができました。

ほんとにありがとうございます。

 

ブログを公開していると、どうしても「うちの記事内容パクられてない?」という盗用疑惑記事に出会うことがあります。

まあ、WEBで一般公開している時点である程度は仕方ないと思ってました。

 

ですが、今回あまりにもひどい「盗用記事」を見つけたので、さすがにこれは毅然とした対応取らねばと思い、タイトルの件に至ります。

ブログの記事は、皆さんからの情報提供やアンケートの内容も大いに参考にしています。

なので、悪質な盗用を放置することせず、法的対応も辞さない覚悟で毅然とした対応を取ろうと思います。

 

合わせて、今後の盗用被害防止の抑止力になること、同様な被害にあっている人への情報提供の一面もあると思っています。

今回の件に限らず、現時点で記事内容を盗用している人、これから盗用しようとする人は、安易な気持ちで盗用すると、痛い目にあいますよ!

今回の盗用記事は高校野球関連

今回の盗用記事は高校野球関連の記事です。

該当の記事は、画像はオリジナル(かなり粗悪)に書き換えられていますが、記事の構成がほぼ同じです。

合わせて、細かい言い回しが丸ごとコピーなので盗用がバレバレです。

私の記事ってちょっと特徴あるからね。

多少ならともかく、感想や語尾、言い回しまで丸コピーなので悪質と判断し、徹底的に争うことにします。

今回の行動の目的

今回の盗用相手に対する行動の目的は3点

  1. 盗用を認めさせ謝罪、該当記事を削除させること
  2. 今後の盗用被害の抑止力となること
  3. 同様な被害にあっている人への情報提供

です。

なので、こちらからの警告、指摘に対し速やかに非を認め対応してくれれば、それ以上のことは求めません。

 

ただし、抵抗や悪あがき、証拠隠滅をする場合は、徹底的に争うつもりです。

こういうのをのさばらせてはダメだと思うんですよね。

というわけで、争いになった場合は徹底的に、当然損害賠償も求めます。

やっぱり安易な考えで盗用すると痛い目を見るってのを思い知らせてやらないとダメだと思うんです。

 

合わせて、同様な被害を受けている人への情報提供の面も考えています。

今回の件で色々と調べた結果、多くの人が盗用記事に悩んでいることがわかりました。

非常に参考になったブログもありましたので、被害にあった実例としてできる限り情報提供したいと思っています。

まずは証拠集め

まずは、争いになった時に備えて証拠を集めます。

自分の書いた記事内容、掲載した時間などを保存し、自分の記事がオリジナルであることを証明できる資料を作ります。

そして、相手に記事削除など証拠隠滅をさせないため、盗用記事の印刷、WEB魚拓での保存、すべてのページのスクリーンショット保存などもしておきます。

【WEB魚拓】
https://megalodon.jp/

 

スクリーンショットを取る場合、クロームの拡張機能「Awesome Screenshot」が超便利です。

簡単な操作で、対象ページのスクリーンショットが簡単に保存できます。

文章が多いと、長い画像になりますが、証拠としては十分です。

【Awesome Screenshot】
https://chrome.google.com/webstore/detail/awesome-screenshot-screen/nlipoenfbbikpbjkfpfillcgkoblgpmj?hl=ja

 

そして、対応した履歴を事細かく記録しておきます。

めんどくさいけど、こういうのとっても大切。

相手に抵抗された時に備えての対応

相手が素直に認めてごめんなさいした場合は、記事削除して謝罪文掲載だけでいいと思ってます。

問題なのは逆切れされたり争う姿勢を見せた場合です。

この場合は、徹底的にこちらも争う予定で、その顛末も全て当ブログに掲載する予定です。

 

対応の流れははこんな感じです。

1.盗用相手への記事削除および謝罪文掲載依頼

まずは相手に警告文を出してみます。

これで記事削除してごめんなさいすれば、まあそれ以上のことはいいかなと思います。

というか、あまり時間かけるのがしんどいというのも本音。

各種申請や法律のことなどを調べて実行するのって、すごく大変なんです。

しかも、頑張ったところで何かプラスになるわけでないし。

良くて、マイナスがゼロになるだけなので、相手が折れるならそれも良しとします。

2.グーグルへのDMCA侵害の申請

グーグルへの「このブログは盗用ですよ!」っていう申請です。

申請が通ると、盗用ブログはグーグルの検索でヒットしなくなります。

申請は簡単で、専用のWEBフォームから申し込むだけです。

3.著作物等の送信を防止する措置の申出

これは、ブログをUPしているサーバーに対し、「このブログは盗用ですよ!」って申請して、ブログ自体をサーバーから削除してもらう申請です。

この手続きはちょっとめんどくさいのですが、自分で請求してみます。

4.発信者情報開示請求

盗用記事を書いた悪いやつの住所、氏名など個人情報を突き止める手続きです。

その後の損害賠償請求につなげるステップですね。

ただし、この請求はハードルが高めで、個人ではなかなか通りません。

とりあえず自分で請求してみますが、NGだったら弁護士さんにお願いするかも。

5.損害賠償請求

相手が争う場合は、盗用されたことに関する損害賠償請求を行います。

これはさすがに自分では厳しいので、弁護士さんにお願いすると思います。

1.盗用相手への記事削除および謝罪文掲載依頼

こんな感じで、準備を粛々とすすめ、6月28日(金)相手にメールを送付しました。

これが事実上の宣戦布告です!

盗用相手に警告メール送付

ブログ「くるみっこ」の運営者、くるみっこと申します。

貴サイト内において、当方のブログ記事の盗用が疑われる箇所が多数見つかりましたのでご連絡差し上げました。

【盗用が疑われる記事】
〇***********************************

※貴サイトの内容は、全て魚拓、スクリーンショット保存済みです。

【当方のオリジナル記事】
〇***********************************

上記の記事について、当方のブログ記事に内容が酷似しています。

貴サイトにおいて、画像データーはTwitter経由に差し替えられていますが、文書構成はもとより、文章の言い回しなどが全く同一な箇所が複数あり、明らかに盗用と思われます。

 

つきましては次の3点について要求します。

  1. 当該記事および盗用が疑われる他の記事全ての削除
  2. 盗用に至った経緯の説明
  3. https://tottoko-o.com内での謝罪文の掲載

上記要求が受け入れられる場合、それ以上の損害賠償、謝罪などは求めません。

2019年6月30日23時59分までに返答をいただけない場合はしかるべき対処をさせていただき、私のブログの著作権を明確に勝ち取るまで行動する所存です。

どうぞ懸命なご判断を賜りたいと存じます。

なお、既にgoogleへ著作権侵害を報告しています。

合わせて弁護士に相談し、「著作物等の送信を防止する措置の申出」および「発信者情報開示請求」の手続き中です。

当方の要求について期限内にしかるべき回答がない場合、損害賠償について訴訟する予定となっております。

以上、ご対応よろしくお願いいたします。

【連絡先】
ブログ・くるみっこ管理人

期限までに回答はあったのか?

回答期限となる、2019年6月30日23時59分となりました。

結果は・・・ガン無視です。

返信があるわけでも、記事が変更されるわけでもなく、全く反応がありませんでした。

まあ想定内なので粛々と次のステップに進みます。

2.グーグルへのDMCA侵害の申請

グーグルへのDMCA侵害の申請とは

グーグルへの「このブログは盗用ですよ!」っていう申請で、通ると盗用ブログはグーグルの検索でヒットしなくなります。

検索結果から除外されると、その記事へのアクセスはほぼなくなるので、盗用による被害を大幅に減らすことができます。

 

一方、DMCA侵害の申請申請には大きな問題点があって、申請者の氏名が公表されちゃうんです。

なので、申請する時は、公表されてもOKな名前、または会社名で申請するようにしましょう。

グーグルへのDMCA侵害の申請方法

申請は簡単で、専用のWEBフォームから申し込むだけです。

【著作権侵害の報告】
https://www.google.com/webmasters/tools/dmca-notice?pli=1&hl=ja

グーグルへのDMCA侵害の申請結果

グーグルへのDMCA侵害の申請結果について、メールなどでお知らせはありません。

申請後に発行される確認用URLをメモしておいて、自分でチェックするしかありません。

私の場合、2019年6月27日に申請を行い、受理を確認できたのが7月6日です。

もしかしたら、もっと前にOKが出てたかも。

 

申請が認められると、確認用URLの「承認されたURL数」が増えます。

逆に、拒否されると「拒否されたURL数」が増えるのでわかります。

とりあえず、今後は盗用ブログがグーグル検索にヒットすることはありません。

3.著作物等の送信を防止する措置の申出

グーグルでの検索結果を止めて実被害をなくした後は、盗用ブログ自体の抹消を狙います。

著作物等の送信を防止する措置の申出とは

「著作物等の送信を防止する措置の申出」とは、盗用ブログを削除してねっていうお願いです。

この申請を盗用ブログが掲載されているサーバー管理会社にして認められると、ブログ記事自体を削除してくれるんです。

ただし、この申請は書面申請のみで必要書類もあります。

回答が返ってくるまで結構時間もかかることが多く、最短でも申請から2週間程度は必要です。

めんどくさい。

著作物等の送信を防止する措置の申出方法

(1)盗用ブログが掲載されているサーバーを調べる

著作物等の送信を防止する措置の申出は、盗用ブログが掲載されているサーバーに対して行います。

なので、盗用ブログがどこのレンタルサーバーを利用しているかを調べるのが最初のステップです。

調べ方は簡単で、「SEOチェキ」というサイトを利用すればすぐにサーバー会社を調べることができます。

【SEOチェキ】
http://seocheki.net/

 

(2)サーバー管理会社に対して、手続きの方法を問い合わせる

申請先となるサーバー管理会社が判明したら、手続きに必要な書類や申請書の送付先などを問い合わせます。

不備があったら残念なことになるので、これ意外と重要です。

WEBに記載されている記事だけをあてにするのではなく、直接問い合わせしてみましょう。

 

私の場合、メールで問い合わせた結果、12時間ほどで回答が返ってきました。

ただし、担当者が若干トンチだったので、結局3回ほどやり取りが必要となり、丸2日ほどかかっています。

<必要書類>
  1. 著作物の送信を防止する措置の申出(様式A)
  2. 本人確認書類
    ※運転免許証、パスポートなどの公的身分証明書のコピー
  3. 権利が侵害されたと明確にわかる資料2部
    ※問題の箇所に蛍光マーカーなどを引いて明確にする

(3)必要書類を作成し郵送する

関係書類はこちらからダウンロードして使用します。

【プロバイダ責任制限法 関連情報Webサイト】
http://www.isplaw.jp/

 

申請は書面のみです。

記入方法はこちらにサンプルを作ってみたので参考にしてみてください。

発送は、内容証明も考えたのですが、「権利が侵害されたと明確にわかる資料2部」が結構な量になるので断念。

今回は、受取履歴がわかるレターパックプラスで2019年7月3日に送付しました。

著作物等の送信を防止する措置の結果

2019年7月16日、レンタルサーバー会社から普通郵便で回答がありました。

申請から14日なので、ほぼ標準という感じかな。

 

内容は要約するとこんな感じでした。

該当サイトについて、弊社から発信者へ送信防止措置について照会を行いましたところ、発信者が該当記事の削除ができない状況下であるため、自主的にサーバー凍結を希望いたしました。そのため、弊社にて発信者のサーバー契約を凍結し、サイトの閲覧を制限しましたので、ご通知申し上げます。

 

う~ん、よくわからないけど、盗用した相手が記事削除ができないので、サーバー側で凍結したらしいです。

確かに該当URLを打ち込むと、アクセスできなくなっています。

とりあえず、当初の目的の1つ、「盗用記事の削除」は達成できたので良しとします。

4.発信者情報開示請求

発信者情報開示請求とは

発信者情報開示請求とは、盗用した相手の相手の住所、氏名など個人情報を突き止める手続きです。

盗用記事は無事削除されたのですが、盗用した相手からは何の連絡もありません。

なので、損害賠償請求を行うため、相手の個人情報入手を試みます。

 

ただし、この請求は結構ハードルが高くて、個人からの請求ではなかなか通らないらしいです。

とりあえずは自分でしてみて、ダメだったら弁護士さんに相談するか、「記事削除までで良し」とするか考えます。

発信者情報開示請求の申請方法

(1)盗用ブログが掲載されているサーバーを調べる

発信者情報開示請求も、「著作物等の送信を防止する措置の申出」と同様に、盗用ブログが掲載されているサーバーに対して行います。

相手のサーバーは前回調べているので、同じところに請求すればOKです。

(2)サーバー管理会社に対して、手続きの方法を問い合わせる

必要書類と書類の送付先は再確認しておきましょう。

<必要書類>
  1. 書式1)「 発信者情報開示請求標準書式」
  2. 本人確認書類
    ※運転免許証、パスポートなどの公的身分証明書のコピー
  3. 権利が侵害されたと明確にわかる資料2部
    ※問題の箇所に蛍光マーカーなどを引いて明確にする

(3)必要書類を作成し郵送する

関係書類はこちらからダウンロードして使用します。

【プロバイダ責任制限法 関連情報Webサイト】
http://www.isplaw.jp/

 

申請は書面のみです。

今回も、受取履歴がわかるレターパックプラスで2019年7月17日に送付しました。

発信者情報開示請求の結果

文書の発送から約15日ほど経過した8月2日、サーバー会社から通知書が届きました。

結果は予想どおり「不開示」です。

届いた不開示決定通知書はこんな感じ。

やっぱり、個人からの請求だと、ほぼ自動的に却下となるみたいです。

同じ内容の書面を弁護士経由で送付すると開示されたりするらしいので、やっぱり「看板」って大事。

5.損害賠償請求

発信者情報不開示決定を受けて、再度弁護士さんに相談します。

弁護士さんに発信者情報開示請求をお願いすると、約20万円は必要みたいです。

その後損害賠償請求となると、さらに費用が掛かること、損害費用の算定が難しいことから、「盗用相手のブログが閉鎖されたこと」をもって良しとするよう説得されます。

 

まあ、これ以上続けるのも大変だし、相手ブログが閉鎖されたことで最低限の目的は達しています。

ということで、今回の盗用についての対応はこれで終了することにしました。

その後、定期的に盗用ブログをチェックしてますが、復活している様子はありません。

若干不本意ですが、60点くらいの出来と評価しておきます。

同じような被害で悩んでいる方、お気軽にお問い合わせいただければ、私がわかる範囲であれば対応します。

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5 COMMENTS

クマ

突然のご連絡失礼します。
某ブログで誹謗中傷を受けているものですが、当記事は大変参考になりました。
1点お尋ねしたいのですが、【著作物等の送信を防止する措置の申出方法】の『2.サーバー管理会社に対して、手続きの方法を問い合わせる-権利が侵害されたと明確にわかる資料2部』では、具体的にどのような資料を提出されたのでしょうか?

私も現在この手続きの準備中なのですが、名誉毀損(くるみっこ様の場合は著作権侵害)の条文とブログの記事を印刷したものを送れば良いだけなのか、それとも他に何か権利について明確に分かるものがあるのかと悩んでおります。
くるみっこ様は「結構な量になる」と仰られていますが、どういった資料を提出されたのか教えていただけると幸いです。

返信する
くるみっこ

こんにちは。
「サーバー管理会社に対して、手続きの方法を問い合わせる-権利が侵害されたと明確にわかる資料2部」は、

(1)私のブログ記事を印刷し、盗用された部分に蛍光マーカーでラインを引いたもの
(2)相手のブログ記事を印刷し、盗用した部分に蛍光マーカーでラインを引いたもの

です。

これが結構な量になるので、内容証明での送付は断念しました。

この記事、更新するの忘れてましたので、近々更新しますね!
ご質問などがあればお気軽にコメントください!

返信する
クマ

お早い返信ありがとうございます。
くるみっこ様の場合は権利の条文等については無くても問題無く手続きできたのですね!
参考にさせていただきます!

返信する
くるみっこ

弁護士さんにも相談したのですが、申請する側(今回は私)が、権利の条文などを添付する義務はないとのことでした。

色々と大変だと思いますが、頑張ってください!

返信する
くるみっこ

最終的な結果をUPしましたのでご確認ください!
若干不本意ですが、最低限の目的は達したと思ってます。

返信する

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