2024年11月、海外旅行でカンボジアとベトナムに行ってきました。
旅行のスケジュールは
- 関西国際空港→ハノイ(ノイバイ空港)→カンボジア(シェムリアップ空港)
【3日間滞在】 - カンボジア(シェムリアップ空港)→ハノイ(ノイバイ空港)
【3日間滞在】 - ハノイ(ノイバイ空港)→関西国際空港
という予定だったのですが、最後の「ハノイ(ノイバイ空港)→関西国際空港」で利用予定のベトナム航空が7時間の大幅遅延となります。
結果、ホテル滞在を1日延期したのですが、私が保有していたセゾン・ゴールドアメックスの海外旅行保険で宿泊費と交通費を補償してもらえました。
今回の大幅遅延で色々と調べた結果、どうもセゾン・ゴールドアメックスの海外旅行保険が非常に優秀なことがわかりました。
個人的には海外旅行に行くなら「絶対に持っておいた方」がいいというレベルで有能なので、その理由をまとめてみます。
Contents
2024年11月、航空機遅延で受けることができた補償内容
ベトナム航空が大幅遅延
2024年11月、カンボジアとベトナムに行ってきたのですが、ベトナムから関西国際空港へのベトナム航空便が大幅遅延となりました。
【予定】
11月23日(土)1:00ハノイ発→6:55関西国際空港着
【変更後】
11月23日(土)8:00ハノイ発→13:55関西国際空港着
まさかの7時間遅延です。
予定では夜遅くにノイバイ空港へ到着し、深夜のフライトで日本へ帰国予定でした。
ですが、さすがに朝の8時まで空港滞在は厳しいので、ホテルを1泊延長することにします。
唯一の救いは、遅延のお知らせが6日前にメールで届いた点です。
当日に空港で遅延判明よりはマシだったのですが、それでも海外で色々と問い合わせたりスケジュール変更するのは大変です。
ちなみに、今回の遅延についてベトナム航空に補償を問い合わせたところ、「事前にご案内するスケジュールの変更となりますので、当日のミールクーポンなどの提供はございません。」との回答がありました。
なんだその言い訳。
航空機遅延でホテル代、交通費が補償されるケースは非常に限定的
最近のクレジットカードの海外旅行保険は、旅行中の旅費を決済しておくことが保険利用の条件となっています。
今回の旅行では、
- セゾン・ゴールドアメックス
- JCBマイレージプラスゴールドカード
- エポスゴールドカード
という3つのゴールドカードの海外旅行保険が利用できるように交通費などを決済していました。
ですが、今回の遅延で保険を利用できたのは、セゾン・ゴールドアメックスだけでした。
海外旅行保険が充実しているはずのJCBが全く役立たずだったのですが、理由は「JCBの航空機遅延補償でホテル代が補償されるのは、乗り継ぎ便が遅延して次の便に乗れなかった場合のみ」という条件のためです。
つまり、JCBの航空機遅延補償は、直行便で海外旅行に行く場合はほぼ役に立ちません。
セゾン・ゴールドアメックスの海外旅行保険で受け取れた保険金
【引き受け会社】
損保ジャパン
【補償を受けた金額】
ホテル1泊延長費用約25,000円
ホテルから空港までのタクシー代約3,000円
計28,000円
【請求に必要な書類】
◆保険会社から郵送される書類
・保険金請求書
・航空機遅延申告書
◆自分で取り寄せる書類
・遅延証明(今回はスケジュール変更のお知らせでOK)
・発生した費用の領収書
・当初の搭乗予定がわかる資料(eチケット)
・実際の搭乗がわかる資料(遅延後のeチケット)
【請求から保険金受け取りまでの期間】
- 11月25日(月)電話連絡
- 12月2日(火)申請書類到着
- 12月5日(木)申請書類発送
- 12月10日(火)申請書受け取りのメール連絡
- 12月12日(木)支払いレートの確認メール
- 12月18日(水)支払い
【その他】
- ホテル代、交通費などの決済方法は問わない(現金払い、他のクレジット払いなんでもOK)
- 紙の領収書がない場合はメールなど決済金額がわかる資料でOK
- 支払い金額は「決済当時の為替レート」、「申請時点の為替レート」を選択できる
担当者とのやり取りは専用のメールアドレスが設置されるので非常に簡単でした。
また、説明や指示も迅速かつ的確で非常に好印象です。
郵送に時間がかかりますが、実際の保険手続きは10日ほどで終了していると思います。
航空機の遅延でホテル代、交通費が補償される保険は意外と少ない
今回のトラブルで、「航空機の遅延でホテル代、交通費が補償される保険は意外と少ない」ということがわかりました。
特に海外旅行関連補償が充実している(はず)のJCBでホテル代、交通費が補償されるケースはかなり限定的なので注意が必要です。
航空機遅延補償には「乗継遅延補償」と「出航遅延補償」がある
まず、海外旅行の航空機遅延保険には「乗継遅延補償」と「出航遅延補償」の2種類があります。
(1)乗継遅延補償
搭乗した航空機が遅延したため、次に乗る予定だった航空機に搭乗することができなかった場合に補償されます。
つまり、乗り継ぎがない=直行便の場合は補償対象とはなりません。
遅延の時間は保険会社によって異なりますが、通常は4時間以上が対象となります。
(2)出航遅延補償
搭乗予定の航空機が遅延し、航空機に搭乗することができなかった場合に補償されます。
こちらは乗り継ぎを必要としないので、直行便を利用した際にも補償対象となります。
遅延の時間は保険会社によって異なりますが、通常は4時間以上が対象となります。
出航遅延ではホテル代、交通費、通信費が補償対象外の保険が多い
海外旅行の航空機遅延保険には「乗継遅延補償」と「出航遅延補償」の2種類があるのですが、実はこの2つで補償内容が違います。
JCBゴールドなど多くのクレジットカード付帯保険では、
- 乗継遅延補償:ホテル代、食事代
- 出航遅延補償:食事対のみ
と、出航遅延補償では食事代しか補償されません。
つまり、「直行便で海外旅行に出かけた際、JCBの航空機遅延補償ではホテル代が補償されない」んです。
ぶっちゃけ、食事代なんてどーでもいいので、個人的にはJCBの航空機遅延補償は全く役立たずと断言できちゃいます。
セゾン・ゴールドアメックスが非常に優れている点
年会費無料で保有できる
セゾン・ゴールドアメックスは「年1回のカード利用があれば年会費無料」という年会費優遇型のカードがあります。
このカードを選択すれば、年会費無料で維持することができます。
ただし、年1回の利用を忘れると1万1千円も年会費を取られるので要注意です。
乗り継ぎ以外でも航空機遅延補償でホテル代、交通費、通信費の補償を受けることができる
セゾン・ゴールドアメックスは、出航遅延補償でもホテル代の補償を受けることができます。
なので、直行便で海外に行く場合、帰国便が4時間以上遅延すればホテル代の請求が可能です。
また、ホテル代だけではなく、通信費や交通費も補償してくれるという太っ腹ぶりです。
家族まで航空機遅延費用が補償される
セゾン・ゴールドアメックスは、航空機遅延補償で家族分のホテル代まで補償してくれます。
しかも、本会員と同金額までOK(しかも3万円まで)という優れもの。
もし、家族が補償対象外の場合、二人で一部屋(ツインルームなど)に宿泊すると50%しかホテル代の補償がありません。
海外旅行保険のスペックが高い
セゾン・ゴールドアメックスは、もともとは年会費1万円のクレジットカードということもあり、海外旅行保険のスペックが高めです。
本会員 | 家族 | |
死亡 | 5,000万 | 1,000万 |
治療 | 300万 | 300万 |
賠償責任 | 3,000万 | 3,000万 |
携行品 | 30万 | 30万 |
救援費用 | 200万 | 200万 |
荷物遅延 | 10万 | 10万 |
荷物紛失 | 10万 | 10万 |
乗継遅延 | 3万 | 3万 |
出航遅延 | 3万 | 3万 |
- 死亡以外は家族の補償金額も同額
- 手荷物紛失・遅延補償がある
- 航空機遅延補償が3万円までと高額
このあたりは非常に優秀です。
JCBは死亡時の保険金が高めに設定されてますが、それ以外の金額はけっこう渋いです。
利用付帯の条件が緩い
新型コロナウイルス感染症のパンデミック後、クレジットカードの海外旅行保険は軒並み「利用付帯」に改悪されました。
今までは「自動付帯」だったのでクレカを持っているだけでOKだったのですが、「利用付帯」となると、旅行の交通費をクレジットカードで決済する必要があります。
セゾン・ゴールドアメックスはこの要件が緩めで
- 自宅から駅までのタクシー代金
- 最寄駅から空港までの電車の特急料金
でも利用付帯の条件を満たします。
私は、新大阪駅から関西国際空港までの「はるか指定席料金」をセゾン・ゴールドアメックスで決済しただけで利用付帯の条件をクリアできました。
ただし、家族まで補償範囲としたい場合は、その家族分の指定席料金も購入しておく必要があります。
セゾンゴールドアメックスの海外旅行保険については、こちらに詳細PDFをUPしておきます。
JCBの補償と比較すると、いかに優れているかが良くわかると思います。
まとめ:セゾンゴールドアメックスの海外旅行保険、特に航空機遅延補償が非常に優秀な件
2024年11月、カンボジアとベトナムを旅行した際に、航空機の大幅遅延に遭遇しました。
結果、ホテル宿泊を1泊延長することになったのですが、セゾン・ゴールドアメックスの航空機遅延補償で延泊したホテル代と空港までの交通費を補償してもらえました。
今回の遅延で色々調べた結果、
- 航空機遅延補償には「乗継遅延補償」と「出航遅延補償」があること
- 多くのクレジットカード付帯保険の「出航遅延補償」では、ホテル代金は補償対象外であること
- つまり、直行便で海外旅行に行く場合、航空機遅延でホテル代金が補償されるクレジットカードは非常に少ないこと
ということがわかりました。
そして、海外旅行保険については、セゾン・ゴールドアメックスが非常に優れていることを改めて理解しました。
実は、セゾンカードは改悪が続いていたので、セゾン・ゴールドアメックスも解約対象カードになっていました。
ですが、実際に補償を受けられた経験から、「海外旅行に行くなら絶対に持っておくべきカード」と断言できます。
既にセゾン・ゴールドアメックスを解約してしまった方、これから作る方は、次のリンクから申し込めば「年1回の利用で年会費無料」の年会費優遇型のセゾン・ゴールドアメックスを作ることができます。
セゾン・アメリカン・エキスプレス・カードのメリット、デメリット How to get a Ticket
なんと!インビテーション無しでも「年1回の利用で年会費無料」になるとは!
知りませんでした(-_-;)
情報ありがとうございます。早速作ります(*^^*)
併せてセゾンゴールド(MASTER)の解約も考えようかと思いますが(セゾンチケットのゴールド枠の為に作ってました)、
持っておいた方が良かったりしますか?
今だと、セゾン・ゴールドアメックス保有者からの紹介URLであれば、年1回の利用で年会費無料のセゾン・ゴールドアメックス作れるようです。今回の件で、海外旅行のためだけに持っておく価値があるカードだと見直しました。
セゾンゴールド(Master)ですが、私は解約済みです。マスターカードの無料ゴールドは貴重なのですが、いかんせんセゾン自体の改悪がひどすぎて。セゾンカード会員限定チケットの当選確率も下がる一方だし。ただ、先日のドジャース戦MASTERカード限定枠みたいなことがあるので、利用価値がゼロって分けてもないです。
早速のアドバイス、ありがとうございます!
紹介だとOKだったんですね。大変助かりました(^^♪
MASTERカード、よく考えたら他に持ってない事に気付きました(>_<)
最近はJCBばかりで。
先日VISAやMASTERは使えるのに、JCBが使えなかった事があり、
国内でもこんなことがあるんだなあと思ったので、1枚位は持っておこうと思います♪