2022年に開催されるプロ野球日本シリーズのチケットは、例年通りローチケがメインプレイガイドです。
このため、ローチケだけがチケットの販売回数が多く、発売できるチケット数も多いのですが、ローチケで販売されるチケットは全て「電子チケット」となっています。
日本シリーズのチケット電子化は2020年から実施され、合わせてチケットのリセールシステムも提供されています。
リセールシステムを利用すれば、「都合が悪くなった時にチケットを譲渡できるので素晴らしい!!!」と言いたいところですが、日本シリーズのチケット用リセールシステムは、お世辞にもユーザーが使いやすいとは言えないものです。
リセールを初めて運用した去年であれば、「これからの改善に期待!」とか言えるのですが、2年経過した今年のリセールシステムは何の進歩もなく、出来が悪いままです。
なんか、日本プロ野球機構がやる気がないのが伝わってくる感じです。
というわけで、非常に残念な作りの日本シリーズリセールシステムについて、概要をまとめてみます。
【2022年10月27日追記】
実際にローチケのリセールを使ってみました。
2022年プロ野球日本シリーズのリセールシステムを使ってみたContents
SMBC日本シリーズ2022チケットリセール受付について
2022年プロ野球日本シリーズのチケッには、リセールシステムが準備されています。
チケットを購入後、やむを得ない事情で観戦できなくなった場合はリセールに出すことができます。
【リセール対象チケット】
電子チケットのみ
【リセール期間】
10/18(火)10:00~10/18(火)123:59
【当落発表】
10/20(木)9:00~
【出品、購入方法】
ローチケアプリを利用
リセール出品概要
【対象チケット】
電子チケットのみ
※一般発売チケットは対象外
【出品枚数】
1枚~購入した枚数まで
【手数料】
・リセール手数料10%/枚
・振込手数料330円/件
【リセール成立後の返金方法】
リセール成立後、期限内に「CASH POST」にて振込手続き
※リセール成立可否は、自分でリセールサイト内を確認する必要があります。メールの配信はありません。
※リセール成立の場合、チケット代金から各種手数料を差し引いた金額が返金となります。チケット購入時の各種手数料は返金の対象外です。
【注意事項】
- リセールはあくまでも購入希望の申込みがあった場合に成立となるため、出品されたチケット代の返金をお約束するものではありません。
- 2枚出品した場合、1枚のみ成立する場合があります。
- 購入者分と同行者分で2枚チケットをお持ちの場合、購入者分のチケットのみを出品することはできません。2枚とも出品、もしくは、同行者分のチケットのみを出品することは可能です。
- チケットの出品は申込者(購入者)のみが行えます。同行者自身では出品できません。また、既に分配済みのチケットは出品できません。
リセール購入概要
【対象チケット】
電子チケットのみ
※一般発売チケットは対象外
【購入可能枚数】
1枚のみ
【手数料】
・システム利用料220円/枚
・電子チケット利用料110円/枚
【決済方法】
クレジットカードのみ
【リセール結果の通知】
成立、不成立どちらの場合もメールにて通知
【注意事項】
- 既に持っている公演は申し込みできません。
- 当選後にキャンセルはできません。
- チケットは、申込時に登録した電話番号のスマートフォンのみダウンロード可能です。
SMBC日本シリーズ2022チケットリセールの注意点とポイント
日本シリーズのチケットリセールシステムについて、注意点とポイントをまとめてみます。
1.リセール対象は電子チケットのみ
リセールの対象は電子チケットのみです。
なので、必然的にローソンチケットで発売されたチケットのみが対象ということになります。
他のプレイガイドや出場チームのファンクラブ枠で購入したチケットはリセールに出すことができません。
そして、意味不明なのが「電子チケットであっても一般発売分は不可」という意味不明な制限です。
なんだそれ。
紙チケットの場合は「チケトレ」という公式転売サイトに出品してねという扱いですが、こちらも高額な手数料と出来の悪いシステムで評判が悪いサイトです。
しかも、「チケットぴあで購入した、第6戦、第7戦の、未発券チケットのみ取り扱い」というふざけた仕様で話になりません。
こんな仕様で誰が使うの?他の転売サイトを利用するなというのが無理。
業界公認チケットトレードサービス「チケトレ」の特徴とメリット、デメリットまとめ2.リセール受付期間が異常に短い
リセール受付期間は、「10/18(火)10:00~10/18(火)123:59」と非常に短くなっています。
しかも、チケット一般発売が10月20日(木)10:00~なので、「一般発売よりチケットリセールのほうが締め切りが早い」という謎仕様。
日本シリーズは、10月22日(土) ~10月30日(日)まで開催されるので、第7戦の開催10日以上前にリセールが締め切られるんですよね、なにそれ?
フィギュアスケートのリセールなんて、開催前日の12時まで出品可能なので、比較すると雲泥の差です。
2020年から全く変わってないこの「出品期間の短さ」からも、リセールシステムをちゃんとやる気がないのわかりますね。
3.出品は1~4枚可能だが購入は1枚のみ
これも謎仕様なのですが、出品は1枚から4枚を選択できるのに、購入は1枚のみになっています。
なので、リセールで購入する場合はペアで並んで観戦できません。
なお、2枚持っているチケットのうち1枚だけを出品した場合、試合を観るときに横にいる人がリセール当選者ということになります。
4.手数料がお高い
リセール手数料は、「リセール手数料10%/枚+振込手数料330円/件」も必要です。
また、チケット購入時に必要な各種手数料は返金対象外なので、出品者の負担はさらに大きくなります。
転売を防止したいのであれば、リセールの手数料はもっと抑えるべきですよね。
ここで儲けようとしてどうする。
5.出品者は手続きがめんどい
チケットをリセールへ出品した場合、手続きが面倒で、しかもかなり不親切です。
まず、出品したチケットが売れたか、売れなかったかは、自分でリセールサイトを確認しないとわかりません。
メールなどで通知が来ないというありえない仕様です。
また、リセールが成立した場合は、出品者が自分で振込手続きをする必要があります。
他のリセールでは、リセールが成立すれば通知があるし、振込手続きなんてのも不要です。
この辺りは不親切すぎるので、早急に改善すべきかな。
6.購入者の利便性が低すぎる
リセールチケットを購入する場合、席種ごとに申し込みが必要なのですが、なぜか「1試合1席種」しか申し込めません。
しかも、現時点での出品枚数がわからないので、申し込む側としては「多くの席種から根拠なく1席を選ぶ」という選択を迫られます。
結果、チケットが欲しい人がいてもマッチングせず売れ残りるチケットが発生します。
せめて、リセール申込時のチケット出品数が表示されたり、第5希望くらいまで申し込めればこんなアンマッチは防げるのにね。
他の電子チケットでは当たり前のことができない、欠陥システムです。
まとめ:2022年プロ野球日本シリーズチケットはリセールシステムの運用あり
プロ野球日本シリーズチケットは、2020年から電子チケットが一部導入されています。
合わせてチケットのリセールシステムも運用開始したのですが、これが非常に出来が悪く、しかも2020年からほとんど改善がありません。
特にダメな点は次の6点です。
- 出品は電子チケットのみ、一般発売はリセール対象外という謎差別
- リセール出品期間が短すぎる
- リセールでの購入はなぜか1枚しかできない⇒ペア観戦不可
- 手数料が高すぎる
- 出品者の手間が多すぎる
- 購入者の利便性が悪すぎる⇒リセール不成立が大量発生
日本プロ野球機構の担当者は、一度フィギュアスケートのチケットを買ってみたらと本気でアドバイスしたいレベルです。
とにかく出来が悪すぎます。
まあ、ローチケのアプリ、システムがショボイのが根本にあるのですが、「転売禁止」を掲げるならリセールシステムをまともなものにしろと言いたいです。
特に、電子チケットのメリットである「前日でもリセールできる」を全く生かしていないのは致命的です。
現状の電子チケットはユーザーの負担が増えるだけのお荷物になっていますよね。
というか、電子チケットだけ払い戻しが面倒だったり手数料取られるので、現状だとマイナス面が多すぎです。
本来、個人が買ったチケットを売ろうが、誰かにあげようが、捨てようが、それは購入者の自由です。
それを「高額転売防止」のため制限するのであれば、都合が悪くなった時に第三者に譲ることができるリセールシステムを準備するのは当然ですよね。
できない・・・というか、まともなリセールシステムを提供する気がないのであれば、転売禁止なんかするなと思います。
去年は「初めてのリセールシステムなので、今後の改善に期待!」と思いましたが、2年経過してこれはホントにひどいな~。
【2022年10月27日追記】
実際にローチケのリセールを使ってみました。
2022年プロ野球日本シリーズのリセールシステムを使ってみたNippon Professional Baseball How to get a Ticket
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