2022年12月2日(金)に八戸で開催された、羽生結弦さんのアイスショー「prologue八戸公演初日」に行ってきました。
プロローグは横浜で2日間+八戸で3日間=合計5日間開催されるのですが、チケットの争奪戦はかなり厳しいものになりました。
運営側の「できる限り多くの人に観てもらいたい」という意向を反映してか、当選は5日間のうち1回だけという制限が強めだったにもかかわらず、全滅者が続出。
本命の八戸公演初日が取れた私は幸せ者です。
という訳で、幸せをかみしめながら観てきた「prologue八戸公演初日」について、簡単ですがインプレをまとめてみます。
なお、以下の内容はあくまで個人が感じた感想であり、運営や特定人物を非難する意図はありません。
この点、誤解なきようよろしくお願いします。
Contents
会場となるフラット八戸は八戸駅から徒歩5分
プロローグ八戸公演の会場となる「FLAT HACHINOHE」は、八戸駅から徒歩5分という好立地です。
新幹線が停車する駅からこれだけ近い会場って、全国的にもほとんどないので便利ですよね。
会場までの道も広くて整備されているので、とても快適です。
半面、八戸駅も含めて周りに建物が少ないので、買い物や食事をするところは要注意です。
特にトイレは会場、駅どちらも大行列だったので、近くにある公園のトイレを使うなど事前の情報収集が結構重要です。
フラット八戸の外壁には、横型の大型ビジョンが設置してあります。
当日は日本語、英語、中国語、ロシア語などの挨拶が流れていました。
会場周辺にはかなりの人が集まっていたのですが、開演予定の18時を過ぎても会場内に入れない人が結構いました。
結果、初日は予定より数分遅れての開演となりました。
会場の座席表ですが、「なんじゃこれ」レベルのお粗末なものでした。
印刷はかすれて見づらいし、紙の貼り合わせがすごい雑で、こんなの初めて見たかも。
あと、会場内の導線がわかりにくいので、右往左往する人が続出しています。
初日というハンデはありましたが、3,000人程度の規模なのにこの混乱ぶりは、ちょっと運営の準備が不足しているなと思います。
フラット八戸の会場内の様子
会場内はこんな感じで、センターに大型画面がぶら下がっています。
この会場規模なら十分な大きさなので、見やすくていいですね。
フラット八戸は2020年4月竣工と新しい施設なので、全体的に設備がきれいです。
私が座ったS席だと、前の人の頭がほぼ気にならないくらい視界がいいです。
リンクのショートサイドはこんな感じ。
基本的に視界良好なフラット八戸ですが、一部の席で「手すりが視界に入る」のが気になりました。
この点を除くと、前後の段差もしっかりあるので、アイススケートのショーを見るには最高の会場の一つだと思います。
フラット八戸の座席表
フラット八戸は、アイスホッケー時の最大収容人数が約3,500人とされています。
2021年に同会場で開催されたSOI八戸公演の座席表から今回のプロローグの収容人数を予想したのですが、結論から言うとプレミア席分をかなり外しました。
まず、SOIの時はアリーナロングサイドが3列だったのに、プロローグでは2列しかありません。
また、ショートサイドもSOIの7列に対して、プロローグでは2列しかありません。
結果、プレミア席は予想626席⇒実際408席と、大幅に少なくなっています、ごめんなさい。
多少の誤差はあると思いますが修正後のマップはこちらで、総収容人数は3,000人~3,200人程度だと思います。
羽生結弦アイスショーprologue八戸公演を見た正直な感想
プロローグ八戸公演をみて、個人的に感じた「素晴らしいところ」と「ちょっと気になったところ」をまとめてみます。
素晴らしいと感激したところ
(1)やっぱり演技の表現力は圧巻
今更ですが、やっぱり羽生さんの演技はすごいですね、まさに「圧巻の演技とオーラ」です。
とにかく一連の動作が流れるようで美しいので、素人でもうっとりするような芸術的なスケーティングは素晴らしい。
そして、やっぱりスタイルがいいってアドバンテージありますね、とにかく華があります。
フィギュアスケートにあまり興味がなくても、この演技には引き込まれる人が多いと思います。
(2)何本も演技をする体力はすごい
プロローグは単独ショーなので当たり前といえばそうなのですが、約2時間の公演中に何本も演技が見られます。
でも、フィギュアスケートって、その優雅な見た目とは違って体力を無茶苦茶使うはずなんですよね。
普段鍛えている現役の選手が、4分のフリーの演技を終えた後にフラフラになるのをよく見るので、それはそれは疲れるはず。
そんな中でも何本も演技を見せてくれるのはうれしいのですが、ちょっと心配にもなります。
とはいえ、過去のプログラムも見れるのは、とてもうれしい!
(3)会場はコンパクトで見やすくて素晴らしい
初めてのフラット八戸ですが、この会場いいですね!
2020年4月竣工の新しい施設なのでキレイなのはもちろんですが、リンクがとても見やすくて快適でした。
最大収容人数3,500人というコンパクトさもあり、演技中の選手を近くに感じられるのもいいです。
やっぱり「通年型アイスリンクをベースとしている」というのはいろいろな点でメリットがありますね。
餅は餅屋、アイスショーにはアイスリンク用会場です、やっぱり。
ちょっと気になったところ
(1)トークなど演技以外の時間がもっとあってもいいかも
今回のプロローグは、羽生さんのトークや演技以外の演出が少なめに感じました。
その分演技が多かったのはうれしいのですが、単独ショーで何回も演技をするのは体力的にかなり厳しいはず。
ファンとしては生の声を聴けるのもうれしいので、体力温存、ケガ防止の観点からも、もっとトークや演技以外の時間をとってもいいのかなと思いました。
- 地元ネタ、特産物ネタなど「その時、その会場」でしか聞けないトーク
- グッズの紹介やこだわりポイントなどを紹介してみる
- 演技の設定や裏話などをもっと詳しく話してみる
なんかは検討してもいいかも、プロのスケーターとして。
質問への回答コーナーも回答2つだけなんてもったいない。
あと、個人的に気になったのは、「天の声=影アナの女性」と「三味線演奏者への対応」です。
天の声は、どこぞの誰だか知らない人がいきなり話しかけてきて???となりました。
ファンには有名な新村さんという方だったようですが、私は全く気づかなかったです。
まあ、私の勉強&知識不足のせいと言われればそれまでですけど。
そして、三味線を演奏していた「中村滉己さん」の紹介がすごいサラッとしていたのもちょっと気になりました。
見ている側からすると「誰それ?」状態でとても影が薄いのは残念です。
せっかくのコラボなのだから、もう少しトークで絡んだり「なぜこの人とコラボすることを選んだのか」なんてお話が聞けると良かったです。
(2)せっかくのバングルをもっと有効に使えばいいのに
プロローグでは、入場時に5色に発光するバングルが配布されました。
他のライブだと有料なケースもあるので、無料で配布はいいですね!
カラーは「青、白、水色、紫、緑」という5色で、羽生さん自身も指摘してましたが青と水色の区別が難しいです。
コスト面などの制約があったのかもしれませんが、もう少しわかりやすく赤系統があってもよかったかも。
あとバングルという形状ですが、フィギュアスケートとは相性悪いですね。
バングル形状は両手が空くので採用されるケースが多いのですが、フィギュアスケートの場合は「厚着&手袋」で見えなくなっちゃうんです。
他のライブだと半袖とか薄着なケースが多いので問題ないのですが、寒い会場で開催されることが多いアイススケートの場合は課題があります。
そして、せっかく導入したバングルですが、出番がほとんどないのもちょっと残念。
アンケートをとって演目を決めるのはいいなと思ったのですが、使ったのはほぼここだけ。
せっかくのバングルなのだから、トークの中で「皆さんどこから来られましたか?北海道は青~!」みたいな使い方もありですよね。
あと、「この演技のイメージは紫なのでこの色で応援してください」というのも他のライブではよくあります。
今回は「あえて」かもしれませんが、トークの内容やバングルの使い方などを見ると、「観客との一体感や全員で参加するライブ感」については、かなり控えめな演出だったのかなと思います。
(3)プロジェクションマッピングや演出は改善の余地あり
私が個人的に期待していたプロジェクションマッピングですが、正直に言うと「改善の余地があるかな~」と思いました。
特に、「春よ来い」では羽生さんの演技にプロジェクションマッピングが合ってませんでした。
おそらく「プロジェクションマッピングのプログラムに羽生さんが合わせる」という方式だったと思うのですが、スピードのあるアイススケートではこれかなり難しいです。
他のライブでは出演者の動きに追従して演出されることも多いので、ちょっとライティングの遅れやずれが大きいのが目立ちました。
あと、映像と音響の質自体も、「羽生さんの演技におんぶにだっこ状態」と感じたので、ここは担当スタッフが相当頑張る必要があるかなというのが正直な感想です。
まとめ:12月2日(金)羽生結弦アイスショーprologue八戸公演初日を観てきた感想まとめ
2022年12月2日(金)、フラット八戸で開催された「羽生結弦アイスショーprologue八戸公演初日」を観てきました。
あっという間の2時間だったのですが、「さすが羽生結弦」の一言です、役者が違うとはまさにこのこと。
私が観戦したのはスタンドS:お値段20,000円なのですが、コンパクトな視界抜群の会場であの演技がみれるのであれば、お値段以上の価値があると思います。
また、フィギュアスケートにあまりなじみがない友人にも「とにかく一度観てみて!」と、自信をもって勧めることができます。
最終日には東京ドームでのアイスショー「GIFT」の開催も発表されました。
ドームでの単独アイスショーは非常にハードルが高いと思うのですが、この難題をどう解決してくるのか楽しみでもあります。
今後の活動からも目が離せませんね!
こちらこそ、ありがとうございましたです、ほんと。
あと、今回の遠征に合わせて、八戸と弘前観光もしてます。
よろしければこちらもぜひ。
初めての八戸観光と羽生結弦アイスショー「prologue」 2022年12月青森旅行その壱 八戸観光と弘前の「冬に咲くさくらライトアップ」2022年12月青森旅行その弐Figure Skating How to get a Ticket
一言だけすみません。
影アナの女性は『新村さん』です。
コンティニューの時もそうでしたし、決意表明会見も、それからカメラマンさんの講座などでもお世話になっている羽生ファンには大変おなじみの方です。
私は天の声は新村さんしかいないと思っていますし、新村さんで良かったと思っています。
逆に他の方、例えば王林さんだったとしたら「??」ってなった人も、羽生ファンでは多いと思います。
今回のコンセプトは羽生結弦のスケートとこれまでの競技人生を、それぞれの感情とともに振り返り、新たに歩き始めようという感じだったのかもしれないですね。
『プロローグ』という序章のアイスショーーとして、とても良かったと思います。
ご指摘ありがとうございます。私の勉強&認識不足ですね、ごめんなさい。新村さんとは全く気づきませんでした。
内容、修整しておきます。