日本から14時間かけてたどり着いたカンボジア。
2日目はアンコール・ワット、アンコールトム、タ・プロームというカンボジア観光の王道コースをめぐります。
1日目の様子はこちら。
2024年11月カンボジア、ベトナムへの旅 その壱 関空~カンボジアまでContents
カンボジア観光は個人ガイドをお願いするのがおすすめ
今回のカンボジア観光では、エアコン付きの車での個人ガイドを2日間お願いしました。
結果、これが大正解で、これからカンボジア観光をする際は個人ガイドの手配しておくことを強くお勧めします。
1.自力でシェムリアップの観光地間を移動するのは難易度が高い
シェムリアップには、観光客が利用できる電車やバスといった公共交通機関が存在しません。
カンボジア、特にシェムリアップで遺跡を中心に観光する場合、かなり広いエリアに観光拠点が点在しているので、各自でタクシーやトゥクトゥクを手配する必要があります。
「grab」というアプリを利用すれば簡単にトゥクトゥクを呼ぶことができるのですが、現地に着いていきなりはハードルが高めです。
また、ベンメリアのようにシェムリアップから1時間以上かかる遠方に移動する場合、トゥクトゥクだと体力的に厳しいです。
11月でも暑いカンボジアでは、エアコン付きの車で移動できるメリットはむちゃくちゃ大きいです。
2.限られた時間を有効に使える
カンボジアは日本から遠く、また直行便がないので簡単に来れる国ではありません。
限られた時間を有効に使うためには、あらかじめ現地ガイドと打合せしてコースを決めておくことがとても重要です。
また、移動について完全にお任せできるので、精神的にも非常に楽です。
3.説明があると何倍も理解が深まる
現地で感じたのですが、ガイドさんの説明の有無で遺跡を見た感想、感動が全く違います。
個人的には、ガイドさん無しだと遺跡群のすばらしさの1/10も伝わらないと思います。
また、言葉が悪いのですが「ガイドさんの質」も非常に重要で、カンボジアについての知識とそれを説明できる日本語能力があるガイドさんは限られます。
いろいろな遺跡で他の日本語ガイドさんとすれ違ったりしたのですが、ガイドさんによってホントに能力が違います。
今回お願いしたガイドさんは非常に優秀で、カンボジアの歴史や遺跡ができた時代の背景などを詳しく教えてくれました。
なので、「どのガイドさんにお願いするか」も非常に重要。
カンボジアガイドローズ
今回ガイドをお願いしたのは「カンボジアガイドローズ」さんです。
インスタで評判がいいのでお願いしたのですが、あいにく都合が合わず、ローズさんのパートナーが案内してくれるとのことでした。
パートナーが誰だかわからなくて不安だったのですが、結果は大正解でした。
【カンボジアガイドローズ】
https://www.instagram.com/rose_japanese_guide/
出発前の前準備
観光に出かける前に、いろいろと準備しておきます。
(1)虫さされ対策
蚊に刺されると変な病気をもらうリスクが高いので、しっかりと虫よけスプレーを塗っておきます。
布越しに刺されることあるので、皮膚が露出している部分以外も念入りに。
(2)日焼け対策
南国の日差しがキツいので、日焼け止めをしっかり塗ります。
また、サングラスや帽子も忘れずに。
(3)できるだけ肌の露出は避ける
暑いので涼しい格好をしたいところですが、虫さされと日焼けのリスクを下げるため、できるだけ肌の露出を避けた服装がおすすめです。
また、カンボジアは仏教の影響で特に女性の肌露出はタブーです。
郷に入っては郷に従えの精神を持ち合わせるようにしましょう。
アンコール・ワット朝日鑑賞
2日目は早朝からアンコール・ワットの朝日鑑賞に向かいます。
ガイドさんと朝5時にホテルのロビーで待ち合わせしたのですが、来てくれたのはスラッとした30代くらいのガイドさんです。
本名は日本人には呼びにくいので「オサム」と呼んでくださいとのこと。
挨拶をした後、真っ暗な中、ホテルからアンコールパス売り場へ車で向かいます。
車はヒュンダイのワンボックスカーでエアコンもしっかり効いて快適。
ホテルから10分ほど走って、アンコールパス売り場へ到着です。
「アンコールパス」とは、アンコール・ワットなどの遺跡群へ入場できるチケットです。
このチケットを購入しておけば、対象エリアの遺跡を何度でも観光することができ、有効日数内であれば入場回数に制限はありません。
アンコールパスには
・1日券: $37
・3日券: $62
・7日券: $72
の3種類があり、私は3日券62ドルを購入しました。
チケット売り場は朝から結構人が多いです。
パスを購入する際には顔写真を撮影され、パスにしっかりと顔写真も掲載されます。
以前は写真無しだったらしいのですが、中国の観光会社がパスの使いまわしをしていることが発覚、現在の形式に変更されたとか。
パス売り場の前にはトゥクトゥクが並んでいます。
こんな真っ暗の中、よくわからないタクシーやトゥクトゥクを利用する勇気は私にはない。
アンコールパスを購入後、アンコールワットへ向かいます。
今回お願いした個人ガイドは、ガイドさんと運転手さんの二人が付き添いしてくれました。
なので、常に観光地の入り口近くの便利なところで車から降ろしてもらえたので、非常に楽でした。
観光している間に運転手さんが車を駐車場に移動、終わった頃に迎えに来てくれる感じです。
パス売り場から走ること10分ほどでアンコール・ワットに到着です。
遺跡の入り口ではしっかりとパスチェックがあります。
ちょっと明るくなってきましたね!
歩いていると、右手にアンコール・ワットが!
おー!感動!!
アンコール・ワットの近くまで向かいます。
この時間でもじんわり汗ばむくらいには暑い。
アンコール・ワットの近くまで来ました。
結構な人が朝日を見るために集まってます。
近くに寄ると、水面に映った「逆さアンコール・ワット」も見ることができます。
この日は残念ながら雲が多くて朝日を見ることができなかったのですが、それでも神秘的な景色に感動しました。
1時間ほど朝日(出なかったけど)鑑賞をした後、いったんホテルに戻ります。
一度ホテルに帰って朝食
アンコール・ワットの朝日鑑賞をした後、一度ホテルに帰って休憩、朝食をとります。
golden temple viraの朝食会場はこんな感じで、これまたオシャレ。
お部屋数が少ないので朝食会場も混雑せず静かに利用できました。
こんな感じでメニューが並びます。
内容は可もなく不可もなくですが、意外と日本人の味覚にあう食事が多いですね。
生野菜もあったのですが、お腹を壊すのが怖いので手を付けませんでした。
お願いすれば、卵料理や麺料理をその場で作って提供してくれます。
カンボジアの代表的な麺料理「クイティウ」を作ってもらいました。
米粉の細麺にあっさり目のスープがとてもおいしかったです。
ベトナムでいうフォーみたいなイメージ。
麺料理は、太麺のフォーみたいなのもありました。
でもガーリックチップがたっぷり乗っていたので取り除くのが大変。
私は「クイティウ」のほうがクセがなくて好きです。
朝食のあと、ホテル内をふらふらします。
昨日は暗くてよくわからなかったのですが、いかにも南国といった雰囲気。
このホテル、値段の割にはかなりいいと思います。
ただ、シャワールームの排水が極悪なのが困りもの。
プールもある。
ただ、ここで泳ぐ気にはちょっとならないかも。
アンコール・トム(Angkor Thom)
アンコール・トムは、 12世紀後半にジャヤーヴァルマン7世により創建された城郭都市で、クメール王国の最後の首都となった地です。
周囲の遺跡とともに世界遺産に登録されていて、特に中央に建つバイヨン (Bayon) 寺院が有名です。
「アンコール」は都市、「トム」は大きいという意味で、アンコール・トムはその意味のとおり、3キロ四方が城壁で囲まれた大きな遺跡となっています。
外部とは南大門、北大門、西大門、死者の門、勝利の門の5つの城門のみでつながっています。
【アンコール・トム】
5つの城門の一つ、南大門に到着しました。
アンコール・トムの5つの城壁は基本的に同じ造りになっていますが、この南大門が最も保存状態がいいため、観光名所になっています。
南大門には橋がかかっていて、橋の両端には大蛇を先頭に綱引きをする像が並んでいます。
ヒンドゥー教の「乳海攪拌(にゅうかいかくはん)」という物語をモチーフにしているらしいのですが、かなり迫力あります。
門の上には巨大な観音菩薩の像があります。
南大門をくぐり、次はバイヨン寺院へ向かいます。
バイヨン寺院は敷地の中央に位置し、アンコール・トムを象徴する寺院です。
バイヨン寺院に入る橋にも蛇の像があります。
この蛇はナーガという5つ頭の蛇で、天界と人間界の橋渡しのため橋の欄干部分に置かれることが多いとのこと。
ちなみに、こちらの男性がオサムさんで、むちゃ日本語が上手です。
バイヨン寺院の壁には、膨大な量の彫刻が残っています。
彫られているのは戦争、お坊さん、市場の様子など様々で、当時の生活を知ることができるそうです。
こちらは、象と軍隊の進軍の様子です。
バイヨン寺院には2重の回廊があり、中はかなり広いです。
内部を歩くことができるのですが、いつ壊れても不思議がない状態です。
日本だと間違いないく立ち入り禁止になるレベルです。
バイヨン寺院の仏塔には四面に仏の顔が描かれています。
この四面仏はわずかに笑っているようにみえるため、「バイヨンの微笑み」と呼ばれています。
以前は四面仏の近くまで行けたそうですが、現在は修復中でこの位置からしか見ることができませんでした。
バイヨン寺院の中に子ザルがいました。
カンボジアでは結構サルを見かけるのですが、意外と狂暴らしいので近づかないように。
バイヨン寺院を1時間ほど見学した後、象のテラスに向かいます。
かつてはこの舞台で式典などが行われたようで、像の彫刻が一面に彫られていることから「像のテラス」と呼ばれるようになったとか。
像のテラスの東にある「ライ王のテラス」には、ライ王の象のレプリカが置かれています。
ライ王が誰なのかは所説あるのですが、ガイドさん曰く、「ライ王は閻魔大王である説が有力」とのことでした。
アンコール・トムには、そのほかにも「バプーオン寺院」、「ピミアナカス」などの有名な遺跡があります。
11月とはいえ30度を超える気温と高い湿度は、日向で立っているだけで汗がダラダラと流れてくるほどで、あまり欲張りすぎると体調を崩す可能性があります。
なので、アンコール・トムの観光はこの程度で切り上げ、次のタ・プロームへ向かいます。
後から考えても、今回は余裕あるプランにしてよかったと思います。
タ・プローム(Ta Prohm)
タ・プロームは、12世紀末にジャヤーヴァルマン7世により創建された仏教寺院で、クメール語で「焚天の古老」という意味です。
創建当初は仏教寺院だったのですが、その後にヒンドゥー教寺院に改修されたため、当初作られた仏教的な彫刻が一部破壊されています。
また、遺跡全体がガジュマルの樹(スポアン)に侵食されいるのが特徴で、映画「トゥーム・レイダー」の舞台にもなっています。
【タ・プローム】
アンコール・トムから車で15分ほどでタ・プロームに到着します。
駐車場から5分ほど歩くと、タ・プロームの入り口です。
英語の「Ta Prohm Temple」は読み取れますが、カンボジアのクメール語は全く読めません。
門をくぐり、タ・プロームの正面に出てました。
タ・プロームは一部崩壊が進み、このように石がゴロコロしているエリアがあります。
11月だとまだ乾季に入ったばかりなので、雨期の間に育った苔が付いた石を見ることができます。
この苔の有無でかなりイメージが変わります。
こちらは崩壊したばかりなので、なんとなく元の回廊のイメージがわかります。
タ・プロームの特徴は、このガジュマルの樹(スポアン)による浸食です。
カンボジアのガジュマルは、石垣島などで見かけるガジュマルとは違ってむちゃ巨木です。
まあでかいです。
この木は硬いくせに中はスカスカで木材としては全く使い物にならないとか。
激しくタ・プロームを侵食するガジュマルですが、撤去するかは議論が分かれているそうです。
ガジュマルが侵食しすぎて、現状だと「ガジュマルが建物を支えている」状態らしく、ガジュマルを撤去するとタ・プロームが崩壊しかねないとか。
ただ、現状だと崩壊しつつある建物と、それに絡むガジュマルの樹は非常に神秘的で魅力があります。
昼食(Banana Tree)
タ・プロームの観光後、ガイドさんが近くのご飯屋さんへ連れて行ってくれました。
後で調べると、Banana Treeというお店だった模様。
【Banana Tree】
メニューを見ても???だったので、ガイドさんに無難な料理を頼んでもらいました。
店内はこんな感じ。
憧れのココナッツジュースを頼んでみました。
でも、ちょっと苦手な味で全て飲むことができませんでした。
なんか、無理して飲むとお腹が痛くなりそうな。
「ロックラック」という牛肉を炒めた料理です。
香辛料の癖もなく、普通に美味しいので日本人全般的におすすめ。
ご飯は東南アジア独特の細長いお米ですが、これはこれで美味しいと思います。
「アモック」という白身魚をココナッツミルクや香辛料で煮込んだ料理です。
ちょっとクセがありますが、日本人でも普通に食べることができる範囲。
ココナッツの実をくりぬいて提供されるのでインパクト大。
食後は屋外でハンモックを使って休憩。
日中は陽が当たると暑いのですが、影でハンモックを使うと涼しくて快適です。
カンボジアではハンモックでお昼寝が一般的らしいのですが、使ってみて理由がわかりました。
ハンモックは空中に浮かんだ状態で寝るので、体が地面に接する部分がなく、単純に涼しいんです。
また、適度な揺れも心地よいです。
アンコール・ワット(Angkor Wat)
アンコール・ワットとは、12世紀前半にスーリヤヴァルマン2世により創建されたヒンドゥー教寺院で、16世紀後半に仏教寺院に改修された寺院です。
カンボジア北西部に位置するユネスコの世界遺産であるアンコール遺跡の一つで、「アンコール」は都市、「ワット」は寺院をという意味です。
とにかく壮大で繊細な美しい石彫刻、シンメトリーな建物の美しさが有名で、クメール建築の傑作とされています。
【アンコール・ワット】
アンコール・ワットの近くで車から降り、歩いて向かいます。
遠目にトンガリ屋根が見えます。
橋を渡り、西塔門をくぐります。
この西塔門は、かつては王専用の通路だったといわれています。
本日2回目のアンコール・ワット!
昼間見るとまたイメージが違いますね。
そして、朝は居なかった野生のサルの群れ。
怖いので近づきません。
こちらの入り口からアンコール・ワットの回廊に入っていきます。
アンコールワットの中には三重構造の回廊があります。
一番外の第一回廊の壁面にはびっしりと壁画が刻んであります。
当時の軍隊、生活の様子、神話など、ガイドさんに教えてもらいながら見ているだけで時間を忘れます。
この第1回廊の壁画が最も有名で美しいとのこと。
第1回路を抜け内側に進むと、アンコールワットのシンボルである中央祠堂が見えてきます。
中央祠堂へ入ることができるのですが、かなり急な階段を上がる必要があります。
中央祠堂にある第3回廊はアンコール・ワットで最も神聖な場所であるため、ミニスカート、ノースリーブなど露出の多い服装では入ることができません。
階段前には係員もいるので注意しましょう。
頑張って階段を上ると、第2回廊、第3回廊が下に見えます。
遠目に見えたアンコール・ワットの特徴的な塔を間近に見ることができます。
これは感激。
第3回廊の柱に掘られている女神(デヴァター)は保存状態が素晴らしく、美しい彫刻を見ることができます。
12世紀の彫刻がこの状態で残るなんて素晴らしい。
第3回廊から降りるためには、上ってきた急な階段を下りる必要があります。
普通に怖い。
夕日を浴びるアンコール・ワット。
アンコールワットの中をたっぷり2時間以上観光した後、車でシェムリアップの町へ戻ります。
今日お世話になったのは、こちらのヒュンダイ製ワンボックス。
パブストリート(Pub Street)
アンコール・トム、タ・プローム、アンコールワットと本日の観光予定を無事に終了したので、シェムリアップ市街地でガイドさんと解散します。
明日も一日ガイドをお願いしているので、しばらくのお別れです。
近くにあったスーパーマーケットに寄ってみます。
なんか怪しい日本のお茶がある。
「やぶ北ブレンド」って聞いたことない。
トッポとか、コアラのマーチもある。
ドラゴンフルーツや、なんか謎果物。
外国に来て、地元のスーパーマーケットによるのって、地味に楽しいですよね!
疲れたので近くにあったスターバックスで休憩。
シェムリアップのご当地タンブラーがありました。
このデザインいいですよね!
一目ぼれしたのでご購入。
置いてある商品も日本とは違います。
スターバックスで休憩していると、あたりが暗くなってきました。
ここから徒歩10分ほどのところにあるパブストリートに向かいます。
シェムリアップ一の繁華街であるパブストリートへ到着しました。
にぎやかでとても派手。
【パブストリート】
パブストリートには、飲食店だけではなくこんな干物屋さんや、
お土産物屋さんもたくさんあります。
あらかじめ調べていた「HATTHA WOMEN」というお店に来ました。
おしゃれなバックやサンダルがいっぱい。
こちらのお店は、オーダーメードでサンダルを作ってくれるんです。
自分で好きなパーツを選ぶとお店の人がサクッとサンダルを作ってくれます。
10分もあれば作れるよとのことで、お土産用のサンダルを作ってもらいました。
【HATTHA WOMEN】
※Graines de Cambodgeというお店と繋がっています。
最近人気のジェラード屋さん「Gelato Lab」に寄りました。
チョコレートとバニラをオーダー。
疲れていたので、甘いジェラードがとても美味しく感じました。
【Gelato Lab】
今日は朝の5時から観光していたので、さすがに疲れてきました。
余裕があればパブストリートで外食しようと思ったのですが、何か買ってホテルで食べることにします。
ちょうどセブンイレブンを見かけたので、こちらで買い出し。
セブンイレブンの前にケバブの屋台が出ていたので、試しに買ってみました。
結構おいしくて、これならリピあり。
セブンイレブンからホテルまでは、徒歩で10分ほどです。
トゥクトゥクを呼ぼうかと思ったのですが、意外とにぎやかで明るい道だったので、歩いて帰りました。
3日目に続く。
2024年11月カンボジア、ベトナムへの旅 その参「バンテアイ・スレイ」「ベンメリア」 SUPER GT(OKAYAMA/AUTOPOLIS/SUGO/MOTEGI)
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