2023年4月15日(土)、16日(日)に岡山国際サーキットで開催された「SUPER GT第1戦」を観戦してきました。
今回のレースは、「悪天候の影響で3回の赤旗中断の末、61周で途中終了」となる荒れたレースでした。
悪天候なのは仕方ないと思うのですが、
- 判断が遅く、グダグダだった運営
- タイヤすらまともに装着できないレベルの低いピット作業
- さんざん待たされた挙句に61周で中断という最悪な結果
と、私が見た中でワースト3つに入るくらいひどいレースでした。
特に、「とにかくレースの75%を消化したい」を最優先したとしか思えない運営は最悪です。
落雷がある中での再開、観客を待たせることを全くいとわない判断は、大いに反省すべきだと思います。
正直あまり思い出したくない今回のレースなのですが、今後のためにも簡単な観戦記をまとめておきます。
Contents
駐車場について
今年も気合を入れてチケット発売日に臨んだので、土日共に駐車券付きのチケットを購入できました。
なので、サーキット場内の駐車場を利用しています。
4月15日(土)は朝5時にオープンゲートしたようで、私が到着した6時過ぎにはサーキットに近いエリアにはそれなりに車がありました。
4月16日(日)は、私が到着した5時30分には既にゲートが開いていたので、こちらも朝5時ごろにはオープンゲートだったと思われます。
岡山国際サーキットの場内駐車場は、PA-6~PA-8がメインの駐車場です。
ちゃんとアスファルト舗装され雨が降っても快適なので、多くの人がこのエリアを利用します。
ですが、実は一番おすすめの駐車場は、PA-4なんですよね。
ここは砂利の駐車場なので遠慮されがちなのですが、実は赤矢印のルートを通るとメインスタンドまで短距離でアクセス可能です。
また、砂利も比較的しっかり敷かれているので、少々の雨では特に問題になりません。
帰りもゲートに近いので駐車場内の渋滞にも巻き込まれないので、個人的にはPA-4がおすすめです。
でも、知ってる人は知ってるので、比較的早い時間に埋まってしまうのが難点です。
メインスタンドの場所取りについて
今年はピットラウンジパスの販売がなかったこと、予選日も決勝日も雨が予想されたことから、メインスタンドの屋根下で観戦することにしました。
岡山国際サーキットの屋根はメインスタンドの一部しかないので、特に決勝日はかなりの争奪戦になります。
写真の赤い部分になる数段しかないので、とにかく朝早くに場所を確保する必要があります。
4月15日(土)は朝6:30にスタンドに入れるようになりました。
予選日なので人も多くない感じで、朝7時までにスタンドに到着できれば、スタンド屋根下の最後列も確保できる状況です。
4月16日(日)は5:50頃にスタンドに入れるようになったのですが、土曜とは違ってかなりの人が並ぶ状況でした。
少なくともこの5:50以前に到着していないと、スタンド屋根下の最後列は取れないと思います。
パドックパスについて
2023年のSUPER GTでは、パドックパスの販売が復活しています。
なので、久しぶりにレース中のパドックに入ることができました!
レースカーの音、オイルの匂いを間近に感じられて、やっぱりレースの現地観戦は最高でね!
SUPER GTのドライバーはとてもフレンドリーなので、サインもたくさんもらえて大満足。
土曜日は一日雨、日曜日も雨が多かったので、レインタイヤが大活躍!!
右側の溝があるタイヤがレインタイヤで、雨の日専用のタイヤ。
左の何も溝がないタイヤがドライタイヤで、晴れの日にはこちらの「のっぺらぼうなタイヤ」を使います。
昨年から引き続き、レインタイヤはミシュランがかなり有利みたいです。
特に「ちょい濡れ~普通の雨」くらいでは、BSと勝負にならないくらい性能が違いますね。
タイヤだけでラップタイムが1~2秒近く違うイメージです。
ピットウォークについて
日曜日ピットウォークの時間帯は晴れていたのですが、とにかく人が多かったです。
パドックパスを持っていればパドックに並ぶのですが、それでもこの人の数。
ピットウォークパスしか持っていない場合は、ダンロップブリッジ入口から並ぶのですが、これがエグイくらいの列になってます。
最後列がはけたのは、ピットウォークが始まって20分以上経過していたので、これだとピットを歩けるのは20分程度になってしまいます。
個人的には、ピットウォークパスを購入するならパドックパスのほうがいい気がします。
入場の順序が「パドックパス保有者⇒ピットウォークパス保有者」なのですが、値段差以上の価値があるような。
私はパドックパスを購入していたので、比較的すいている状態でピットウォークに参加できました。
パドックパスを持っている人はレースクイーン目当ての人が多いので、ピット近くは特に人が少なめです。
2022年のチャンピオン、MARELLIです。
去年まではCALSONICというチーム名でしたが、今年からチーム名もMARELLIに変わっています。
ブルーの車体にチャンピオンチームの「カーナンバー1」がまぶしいですね!!
実は私が一番好きなチームだったりします。
39号車、DENSOのsupraです。
土曜日のフリー走行で横転するほどの大クラッシュをしたのですが、スタッフが徹夜で修理したおかげで、なんとか決勝に出場できるようになりました。
DENSOは他のトヨタ系チームとは違ったセッティングをすることが多いらしいのですが、ここ数年はぱっとしません。
いっそ、以前みたいにミシュランタイヤをはけばいいのにと思ったり。
4号車の初音ミクです。
今年のミクちゃんは、例年より太ましくて可愛いです。
この車のファンも、なんか他のチームのファンとは違うので一目でわかりますよね。
電波状況について
岡山国際サーキットの通信環境ですが、結論から言うと今年は「むちゃくちゃ悪い」です。
岡山国際サーキットには場内Wi-Fiなんてものはないので、自分の持っているスマートフォンの電波が頼りです。
ですが、なんせ回線が細いので、人が多くなると速度低下が著しいんですよね。
私はドコモ4G LTE回線+simfree Xperiaの環境なのですが、混雑して人が増えてくると、まあ全然ダメ。
まず、電波状況ですが、これは比較的良好です。
4G LTEは、BAND19を中心にBAND1もしっかりつかむので、山の中で電波が届かないという訳ではないです。
一方、回線が非常に貧弱なので、ちょっと人が多くなるとむちゃくちゃ通信速度が落ちます。
こちらがSUPER GTが開催していた4月15日(土)~16日(日)の通信速度です。
まず、人が少ない4月15日(土)6:21とかだと、普通に92.8Mbpsとか出ます。
ところが、混雑してくるとみるみる速度が下がり、決勝日のお昼ごろなんて、ほぼ速度0にまで落ちます。
何度もSpeedTestをしたのですが、遅すぎて不正終了となり、結果を残せないレベル。
なので、少なくともドコモの4G LTE回線だと、決勝日は全く使い物になりません。
ですが、一つだけ対策もあって、実は「3G回線を意図的に利用する」と、最低限の速度を確保できるんです。
4G LTEだとほぼ速度0な時間帯でも、3G回線だと3~5Mbpsの速度が出てます。
このくらいの速度があれば、レース動画配信「Grooview Multi」もなんとか途切れなく視聴できます。
なのでドコモ回線の場合は、混雑してきたら3G回線のみ使用する設定にするのがおすすめです。
電波状況とGrooview Multiについて
場内公式映像ライブ配信アプリ「Grooview Multi」とは
「Grooview Multi」とは、スマートフォンで場内映像を見ることができるサービスです。
SUPER GTでは2022年から試験運用が始まり、2023年の岡山国際サーキットでは無料で利用することができます。
ビジョンが少ない&場内ラジオ放送がない岡山国際サーキットでは、レースの進行状況を手元で確認できる「Grooview Multi」は、むちゃくちゃ便利なんですね。
これがないと、ほんとに「今何が起こってるのか?」がわからないので、特に今回のように荒れたレースでは???となってしまいます。
「Grooview Multi」のメリット
(1)レースの進行状況が把握できる
「Grooview Multi」を利用すると、場内のビジョンやスピーカーで流れている放送と同じものを観ることができます。
場内のビジョンやスピーカーが少ない岡山国際サーキットではこれはとてもメリットがあって、現在の順位やSafety Carの状況などもリアルタイムにつかむことができます。
他のサーキットは場内ラジオでも聞くことができるのですが、ラジオ設備すらない岡山国際サーキットでは、ほぼ唯一の手段といえます。
(2)無料で利用できる
2022年から試行運用されている「Grooview Multi」は、2023年も無料で利用可能です。
とはいえ「Grooview Multi」はある程度の通信環境が整っていないと使い物にならないので、Wi-Fiのない岡山国際サーキットでお金を取るのはちょっと厳しいと思います。
(3)音声のみでも利用できる
「Grooview Multi」は、設定で音声のみにすることも可能です。
音声のみにするれば通信量が少なくても利用可能なので、通信状況がわるい環境でも利用できる可能性が高くなります。
「Grooview Multi」は岡山国際サーキットで利用できたのか?
「Grooview Multi」は起動時に位置情報をチェックするので、基本的に対象のサーキット付近しか利用できない仕様です。
なので、自宅で「Grooview Multi」を利用することはできません。
そして気になる「岡山国際サーキットで利用できたのか?」という点ですが、結論は「最終的に問題なく利用できた。」となります。
まず、私の環境「ドコモ4G回線+シムフリーXperia」の場合、4G回線だと決勝レースの時間帯はほぼ100%使えませんでした。
理由は、そもそもの通信速度が限りなくゼロに近かったので、動画を見るどころではなかったからです。
テキストベースのツイッターでさえギリギリ。
一方、4Gを捨てて3G通信限定の設定にしたところ、安定して3~4Mbpsの速度が確保できるようになり、「Grooview Multi」も利用できるようになりました。
途切れはほとんどなかったので、このくらいの速度があれば十分ってことみたいです。
画質はそれなりですが、音声が途切れなければ十分に利用できます。
あと、「Grooview Multi」は音が小さいという指摘も見かけましたが、それは粗悪なイヤホン使っているからではないかと思います。
サーキットはレースカーのエンジン音がすごいので、ノイズキャンセリング+しっかりと密着したイヤーピースは必須です。
私はSONY WF-1000XM4を利用しましたが、全く問題なく聞き取ることができました。
SONY WF-1000XM4のインプレまとめ、WF-1000XM3の違いとメリット、デメリット
私はドコモの3G回線利用で混雑を回避できたのですが、特に設定なしでも快適に「Grooview Multi」を利用できたケースもあるようです。
「au系、ソフトバンク系はある程度利用できた」という情報もあったので、皆さんの通信環境などを教えていただけると嬉しいです。
まとめ:2023年SUPER GT Round1 岡山国際サーキット観戦記
2023年4月15日(土)、16日(日)に岡山国際サーキットで開催されたSUPER GTを観戦してきました。
悪天候に翻弄されたレースだったのですが、ちょっと運営の判断が悪すぎたのが気になりますね。
落雷があるのに「レース75%完走させたいがために無理やり再開」は、ちょっとあり得ないです。
雨の中ずっと待っていたお客さんにも失礼です。
また、混乱があったとはいえ、走行中にタイヤが脱落するチームが3つもあったのはいただけません。
というか、タイヤ脱落とか「もし観客席までタイヤが飛んで行ったら大惨事」なんですよね。
これが実際に発生したら、SUPER GTそのものが廃止されかねないので、タイヤ脱落をやらかしたチームは次戦出場停止クラスのペナルティが必要かと。
駐車場についても慢性的に不足していて、トークショーで某監督からも「遠く離れた場外駐車場を使わせるなんてナンセンス」という苦言がありました。
山の中にあるSUPER GT開催サーキットは他にも多くありますが、岡山国際サーキットほど駐車場事情が悪いサーキットではないので、そりゃ他のサーキットを知ってれば文句も言いたくなります。
あと、ダメダメだった点を箇条書きすると
- 警備員が非常に少なく、質も非常に悪い(何もしない)
- 警備員が何もしないので、観客席での椅子利用、非常識な場所取りなどが横行
- 車いす専用スペースにレジャーシートを敷いて利用するヤバイ人が続出⇒警備員が何しないので車いすの人が観戦できない
- 観客席で喫煙する信じられない人がいる
- Wi-Fiなし、スマートフォンの通信状況も著しく悪いので「Grooview Multi」も意味なし
- メインスタンドの屋根下席を確保するのは、朝6時前にサーキット到着⇒レース開催まで8時間も待つ必要がある
- パスのチェックがザルなので、ピットウォークパスでパドックエリアに入り放題(高いパドックパスを購入しているお客さんに失礼すぎ)
- 落雷のため赤旗中断したはずなのに、75%消化のために落雷がある中で無理やり再開する一貫性のなさ
と、まあ安定の岡山国際サーキットですね。
今回は運営もたいがいですけど。
こんな状況だと、モータースポーツにあまり興味がない友人を誘って観戦とか無理です。
特に、全席自由席というのが致命的で「14時開始のレースを快適に観戦するには朝5時にサーキット着が必須」とか、他の公演ではちょっとありえないです。
また、警備員の少なさと質の悪さ、注意事項の告知の少なさは相変わらずで、観客目線が相変わらず欠けています。
個人的には、開催を取り上げられたスーパーフォーミュラ同様に、このサーキットでのSUPER GT開催自体を検討する時期に来ていると思います。
SUPER GT(OKAYAMA/AUTOPOLIS/SUGO/MOTEGI) How to get a Ticket
6月4日の鈴鹿の第三戦に観戦に行ってきました
鈴鹿は、場内FMがあり、実況は聞き取れました
ドライバーズアピアランス ビューイング for キッズに参加しましたが
パスチェックはしっかりしてました
タイヤ脱落は鈴鹿でもありました
そこは、安全なレースコントロールを脅かしてますよね
コメントありがとうございます。タイヤ脱落はほんとに危ないと思ってるのですが、運営側に危機感が足りない気がします。
タイヤが飛んで行って観客席に入ったりしたら、スーパーGT終わりますよ、マジで。
タイヤ外れすぎでちょっと呆れちゃいますね。1コーナー付近を歩いている時に転がってきてびっくりしました。
場所取りに関してはどうにかならないのでしょうか。
自分の前にいたグループは雨が降ることはほぼ確定していたにも関わらず降り始めてからあわてて傘を車に取りに行く&傘差し、他人に傘がぶつかっていても気にしない。2段にわたり敷物とクーラーボックスを置き場所取り。チームシャツを着ていてサイン入りの帽子もかぶっておりルール・マナーを知らないわけないと思うのですが。
決勝スタート前にいらっしゃった親子が申し訳程度に残されたスペースを見ながら「初めてきたのでよくわからないのですが、ここは座れるんでしょうか?」と困った様子で席探しされていたのを見て悲しくなりました。
コメントありがとうございます。
タイヤの脱落はホントに危なくて、普通に観客席まで飛んでいく可能性あるんですよね。あれが当たると死亡事故になりかねないので、しょうもないピット違反で60秒もペナルティつけるより、タイヤ脱落について厳しい処置が必要だと思います。
冗談抜きで、タイヤ脱落で観客に死者が出たら、SUPER GT終わりますよ。
あと、マナーの悪さはご指摘通りひどいです。ただ、今回感じたのが「警備員や運営が注意していれば、皆さんしっかりとマナーを守る」んですよね。
開場前や、ピットウォークの行列は、皆さんルールを守って並んでいた気がします。要は警備員の誘導や注意喚起がないので「みんなしてるから」という感覚でマナー違反の行為が横行していると感じました。
もちろん、個々のマナー違反を擁護することはできませんが、諸悪の根源は「岡山国際サーキットの運営がしっかりとした警備員の配置、注意喚起をしないのが悪い」です。