楽天モバイルからMNP転出するとSMSが受信できなくなる罠に注意！

ここ数年、セキュリティ向上のため「SMSを利用した本人確認」が増えています。

銀行取引などの高度なセキュリティが求められるケースだけではなく、Amazonへのログインやアプリ認証時にもSMSは非常によく使われるようになり、もはや日常生活には欠かせない本人確認の手段となっています。

ですが、実はこのSMSが受け取れなくなるというトラブルが増えていることをご存じでしょうか。

結論から言うと、「楽天モバイルから、他のキャリアにMNPすると、海外からのSMSを受信できなくなる」という致命的なトラブルが発生しています。

このトラブルに遭遇すると、ツイッターやAmazonなど海外から送付されてくるSMSが全く受信できなくなるので、ログインすらできなくなります。

そして恐ろしいのが、SMSが受信できなくなった理由にたどり着くのが非常に困難なことです。

なお、以降の内容はわかりやすさを優先しているため、正確な表現とは異なる部分があります。

また、不具合の原因や対策についても、「あくまで一個人の分析と意見」ということをご理解、ご了承ください。

SMSとは

SMSとは、「Short Message Service」の略で、携帯電話の電話番号を宛先にしてメッセージをやり取りするサービスです。

送受信に「通話できる携帯電話番号」が必要になるので、メールよりも厳格な本人確認手段として利用されています。

一般的なSMSを利用した本人確認は

1. 登録された電話番号あてにSMS経由で暗証番号を送付
2. 送付された暗証番号を入力（自動または手動）

という手順となります。

SMSは原則「その電話番号を利用できるスマートフォンでしか受信できない」ので、銀行などの高セキュリティが求められるケースだけでなく、Twitter、Amazon、LINEなど様々なアプリでも利用されています。

最近では電子チケットアプリもSMSを利用した本人確認を採用しているので、もはやSMS認証は日常生活に必須の技術と言えます。

MNPした回線で通話する時の流れ

MNPとは「Mobile Number Portability」の略で、電話会社（以降キャリアと表記）を変える際に以前の電話番号を引き継げるシステムのことです。

MNPを使えば、例えばドコモで利用してた電話番号そのままで、auと契約することができます。

日本でのMNPは2006年から採用されているので、既に利用している方も多いと思います。

MNPは「キャリアを変えても電話番号が使える」制度なのですが、実はこの「電話番号の引き継ぎ」にはちょっとした罠があります。

（１）最初に契約したキャリアの情報は解約まで引き継がれる

MNPをすると、以前契約していたキャリアとは「きれいさっぱりサヨウナラ！」と思いがちです。

ですが、実は最初に契約したキャリアの情報って、その回線を解約するまでずっと影響するんです。

実は電話番号の上7ケタはキャリアによって割り振られています。

例えば、「090-1234-XXXX」という番号は、最初にauで契約した電話番号です。

「090-2234-XXXX」はドコモで最初に契約した番号なので、実は携帯電話の上7ケタがわかると、最初にどのキャリアで契約したかが簡単に判別できます。

こちらで簡単に確認できるので、興味があればチェックしてみてください。

https://denwa-bangou.com/

（２）通話の際は「最初に契約した携帯電話会社を経由」している

MNPした回線を利用する際には、大まかに次の流れで通話しています。

1. 最初に契約したキャリアに繋がる
2. 最初に契約したキャリアから、MNP後のキャリアに通知される
3. MNP後のキャリアに繋ぎ直しされる

ユーザーからすると、MNP後の回線を利用して通話しているように見えて、実は最初に「旧キャリア⇒新キャリア」の繋ぎ直しがされてるんです。

この流れはわかりやすさを最優先しているので厳密には異なるのですが、おおむねの通話ルートとしてはこんな感じです。

（３）最初に契約したキャリアの不具合が影響する可能性がある

MNPした回線は、実は毎回「旧キャリア⇒新キャリア」という繋ぎ直しをしています。

なので、実は「ドコモの不具合がイヤになってauにMNP」したとしても、実はドコモがMNP繋ぎ直しの部分でやらかすと、現在の回線がauであっても不具合に巻き込まれます。

なので、ほんとに旧キャリアが嫌になった場合は、「回線解約⇒新キャリアで新規契約」が正解です。

これ、実は意外と知られてないんですよね。

https://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/1106/06/news061.html

楽天モバイルからMNPすると海外からのSMSが受信できなくなる

ここまで説明した通り、MNPって実は「旧キャリアの環境」にかなり左右されています。

そして本題なのですが、「楽天モバイルから、他のキャリアにMNPすると、海外からのSMSを受信できなくなる」という深刻なエラーについて考えてみます。

まず、楽天モバイルで契約した回線は、MNPをしても「楽天モバイル⇒新キャリア」というルートで通話回線が通ります。

通話や国内SMSについてはある程度対策されているので、このルートで「ほぼ」問題ありません。

ですが、TwitterやAmazonなどの「海外からのSMS」は特殊なルートを通るため、どうもMNP後の回線でうまく受信できないんです。

現状だと、「楽天からMNPした回線を楽天モバイルで再契約」すると、無事にSMSが繋がるという報告があります。

ですが、根本的な対策としては「元楽天のMNP回線は解約して使わない」しかないと思ってます。

この問題、ちょっと前から話題になっていますが、楽天モバイル側はあいまいな対応しかしていません。

もちろん、私の予想する不具合原因は「あくまで予想」なので、実は楽天モバイルに非がない可能性もあります。

ですが、楽天という会社が過去にしてきた歴史を考えると、言葉が悪いのですが「楽天モバイルを使うのが悪かった」と思ってさっさと切り替えが吉だと思います。

まとめ：楽天モバイルからMNP転出するとSMSが受信できなくなる罠に注意！

本人確認手段として広まっているSMSは、スマートフォンを利用するうえで欠かせない技術です。

SMSに不具合が発生すると、アプリやサイトへのログインが全くできなくなるので、その影響は甚大です。

にもかかわらず、実は環境によってSMSが受け取れないというトラブルが続発しているのが現状です。

SMS不達にはいろいろな原因があるのですが、現状である程度はっきりしているのは「楽天モバイルから、他のキャリアにMNPすると、海外からのSMSを受信できなくなる」というトラブルです。

実はドコモ、au、ソフトバンでも同様のトラブルがあるようなのですが、時間がたつとSMSが無事に届くというケースが多いようです。

楽天の場合、現状だと「あきらめる」か「楽天に戻る」しか選択肢がありません。

楽天モバイルは、MPNしていない回線でも原因不明のSMS不達が報告されています。

個人的には、サポート含め、対応に全く誠意がない楽天モバイルなんか解約することを強くお勧めします。

その他の格安通信シムについては、基本的に「最初に契約したキャリアと同系列」を選択すれば、SMS関連の不具合に巻き込まれる可能性がかなり減ります。

SMSが受け取れないと速攻で「詰む」ケースが多いので、皆さんよく考えてキャリアを選びましょうね！

なお、繰り返しますが上記内容はあくまで一個人の分析と意見ということをご理解、ご了承ください。

How to get a Ticket