2025年4月1日(火)から、大手プレイガイド「ローチケ」の手数料が値上げとなります。
大手プレイガイドでは、2024年10月からチケットぴあが、2024年11月からイープラスが既に手数料を値上げしています。
プレイガイドも商売なので手数料自体は必要だと思うのですが、ちょっとぼったくりな気も。
今後は手数料が無料(または安い)各公式サイト経由でのチケット購入も検討する必要がありそうです。
プレイガイド手数料の内容
各プレイガイドでは、チケット購入時に様々な名目で手数料を徴収しています。
主な手数料は次の4つです。
(1)決済手数料、振込手数料
チケット代金をコンビニで決済する際に必要な手数料で、チケット購入「1件あたり」330円程度が徴収されます。
1件あたり330円なので、たとえばチケット4枚を同時購入した場合の手数料は330円のみです。
決済方法を「クレカ決済」とした場合は無料なので、特別な理由がない限りチケット代金の決済はクレカ決済がおすすめです。
なお、ローチケとセブンチケットは「自前のコンビニでの決済」いうこともあり、コンビニ店頭払いを選択しても決済手数料は無料です。
また、イープラスは購入後に決済方法の変更が可能なので、「とりあえずコンビニ決済を選択し、落ち着いてからクレカ決済に変更する」方法を使えば決済手数料を0円にできます。
なので、この決済手数料は実質的にチケットぴあのみで徴収される手数料です。
(2)発券手数料、店頭販売手数料
チケットをコンビニなどで発券する際に必要な手数料で、チケット1枚ごとに必要です。
例えば発券手数料165円のチケットを4枚購入した場合、165円×4枚=660円も徴収されます。
(3)システム利用料
各プレイガイドのシステムを利用するための手数料で、いわゆる「本来のプレイガイドの手数料」です。
なぜか、購入したチケットごとに徴収され、単価も高めです。
例えばチケットぴあで4枚のチケットを購入した倍、330円×4枚=1,320円も徴収されます。
(4)先行販売手数料、特別販売手数料
一般発売前の先行販売で徴収される手数料で、500円から2,000円超とかなりの高額な手数料です。
先行販売だからといって特別な費用が掛かるわけでもなく、徴収の根拠がない「ぼったくり」ともいえる手数料です。
各プレイガイドの手数料値上げ
2024年10月以降に実施された、各プレイガイドの手数料値上げをまとめてみます。
【チケットぴあ】
2024年10月1日~値上げ
・決済手数料:330円/件(+110円)
・システム利用料:330円/枚(+110円)
・発券手数料:165円/枚(+65円)
手数料計:495円/枚+330円(コンビニ決済の場合)
【ローチケ】
2025年4月1日~値上げ
・店頭決済手数料:無料(公演による)
・システム利用料:330円/枚(+110円)
・店頭販売手数料:165円/枚(+65円)
手数料計:495円/枚
【イープラス】
2024年11月1日~値上げ
・振込手数料:330円/件(+110円)
・システム利用料:220円/枚(変更なし)
・発券手数料:165円/枚(+65円)
手数料計:385円/枚+330円(コンビニ決済の場合)
【セブンチケット】
2025年3月1日~値上げ
・振込手数料:0円(変更なし)
・WEBサービス利用料:220円/枚(+110円)
・発券手数料:0円(変更なし)
手数料計:220円/枚(コンビニ決済の場合)
※WEBサービス利用料は店頭端末での購入時は不要
価格が低めのチケットで負担が増える
プレイガイド手数料は、大きく分けて「1件当たり徴収される決済手数料」と、「チケット1枚ごとに徴収されるシステム利用料、発券手数料」に分かれます。
決済手数料はクレカを使えば無料なので、手数料負担が嫌ならクレカを使えばOKです。
ですが、なぜかチケット1枚ごとに徴収されるシステム利用料、発券手数料は、かなり「ぼったくり」気味。
例えば、マツダスタジアムで開催されるカープ公式戦の「2階自由席:1,900円」を購入しようとした場合、
- チケットぴあ:手数料495円/1,900円=手数割合26%
- ローチケ:手数料495円/1,900円=手数割合26%
- イープラス:手数料385円/1,900円=手数料割合20%
- セブンチケット:手数料220円/1,900円=11%
と、多くのプレイガイドで20%以上の手数料を徴収されます。
もしコンビニ決済を利用した場合だと、
- チケットぴあ:数料825円/1,900円=手数割合43%
- ローチケ:手数料495円/1,900円=手数割合26%
- イープラス:手数料715円/1,900円=手数料割合37%
- セブンチケット:手数料220円/1,900円=11%
と、チケットぴあに至って、驚きの手数料割合43%超です。
大手プレイガイド手数料の問題点
(1)決済手数料、発券手数料の値上げは仕方ない
チケット代金をコンビニで支払う決済手数料、チケットをコンビニで発券する発券手数料は、業務を委託するコンビニに支払う(はずの)手数料です。
こちらについては、コンビニ側から値上げの話があれば、プレイガイドとしては値上げせざるを得ないと思います。
(2)システム利用料の値上げはやむを得ないが、チケット1枚ごとに徴収するのはぼったくりでは?
プレイガイドのWEBシステムの管理、維持費となるシステム利用料ですが、これ自体は必要な経費であることは間違いありません。
問題なのは、1枚ごとに徴収する根拠がないこと。
決済手数料が1件ごとなのだから、システム利用料も1枚ごとにすべきですよね。
チケットぴあでチケットを4枚買うとシステム手数料だけで330円×4枚=1,320円とか、ふざけてます。
(3)安いチケットを購入すると手数料の割合が跳ね上がる
各種手数料は定額なので、お安めのチケットを購入した場合は手数料の割合が大変なことになります。
先ほどの例のように、「チケット代金の4割以上がプレイガイド手数料」なんて、狂ってます。
(4)先行販売手数料の根拠は?
プレイガイドは、一般発売前に「先行販売」を実施するのですが、この時に「先行販売手数料」として500円~2,000円程度の手数料を別途徴収します。
この先行販売手数料の徴収には何ら根拠がなく、チケットが欲しいファンの足元を見る卑劣な行為だと思います。
まとめ:プレイガイドの各種手数料が値上げ!
2024年10月頃からプレイガイドの手数料値上げが始まっています。
特にひどいのはチケットぴあで、チケット1枚購入するだけで手数料として最大825円も徴収されます。
チケットぴあは転売対策が大手の中で一番遅れてるくせに、手数料だけは高いんですよね。
一方、タイガースの「甲チケ」やカープの「カープオンラインチケット」など、チームや団体が自前で運営しているチケット販売サイトは、手数料無料なケースがほとんどです。
あっても、コンビニ発券手数料165円の負担くらいなので、大手プレイガイドとは手数料がかなり違います。
今までは大手プレイガイドしか選択肢がなかったのですが、今後はファンも手数料のことを考えてチケット購入先を選ぶ必要があると思います。
実際、私はカープ公式戦のチケット販売では、チケットぴあ、ローチケは使わなくなりました。
チケット1枚当たり825円(システム利用料:330円+特別販売利用料:330円+発券手数料:165円)も支払うなんて、アホらしくてやってられません。
そのくせ、お席の位置はイマイチだし。
もちろん、高い手数料を支払ってでも利用する価値があれば話は別です。
例えば、カープのイープラス先行であれば、「貴重なSS席が購入できる」というメリットが大きいので、先行販売手数を負担してでも利用する価値があると思います。
ぼったくりか、適正価格かは人それぞれの価値観次第ですが、これからはファンも賢くならないとダメですね。
個人的には、カープやタイガースのような「ある程度の売り上げが見込める団体」は、大手プレイガイドでの販売をやめて自前のサイトに一本化してもいいと思ってます。
2023年ごろから普及している「待合室システム」を利用すれば、大量のアクセスに耐えられる高額なシステムを構築しなくても、大きなトラブルなくチケットを販売可能ですからね。
皆さんはどう思われますか?

お初です。
転売ばかり騒がれてその陰に隠れてますが、プレイガイドもたいがい公式ぼったくりでひどいですよね。
自分は去年から本格的に球場に行き始めたんですが、よく考えずにイープラスのカープチケット買ったら本来よりずいぶん乗ってて驚きました。
エルアンコールの東京ドームMLBチケットなんて、4000円のチケットを手数料+よくわからないボトル強制セットで13000円とか、もはや狂気の沙汰です。
あれ、なんらかの法律にひっかからないんですかね?
です。プレイガイドの手数料のほうが転売屋よりひどいと思います。今まではユーザーに選択肢なかったのですが、今後は球団の公式サイトを利用するなど、ファンも賢くならないとダメだと思います。