Kyash(キャッシュ)とは、株式会社Kyashが提供する「決済、クレジットカード」システムの総称です。
スマートフォンのアプリから簡単にVisaプリペイドカードを作成できる「お手軽さ」が有名ですが、実は「決済後の即時通知、AMEX⇒VISAへの変換、使いやすいアプリ」など、非常に優秀な機能を持ったカードです。
以前はポイント面でもメリットがあったのですが、改悪が続いたため、現在では「ポイントをもらう」という点での利用価値はほぼゼロです。
ですが、それ以外の面で非常に使い勝手がいいので、私も頻繁に使っています。
世間一般では認知度が低いKyashのメリット、デメリットについて詳しくまとめてみます。
Kyashの基本情報
1.スマートフォンのアプリから簡単に作成できる
kyashアプリをスマートフォンにインストールすると、すぐにクレジットカードを作成することができます。
3種類あるカードのうち、「Kyash Card Virtual」であれば、メールアドレスや電話番号だけで、最短1分でカード発行が可能です。
KyashはVISAブランドのクレカなので、ほぼ100%の店舗で利用できるのも大きなメリットです。
2.チャージ式クレカなので、事前にチャージした金額を上限に利用できる
KyashはVISAのチャージ式クレジットカードなので、チャージしてある金額を上限に、VISA加盟店で利用することができます。
このため、残高の範囲で利用すれば使いすぎの心配もありません。
チャージ方法は、コンビニ入金、銀行振り込み、クレカチャージなど複数の方法から選択可能です。
3.実店舗で利用できるリアルカードが発行できる
Kyashには3つのカードタイプがあります。
(1)Kyash Card
3Dセキュア、タッチ決済にも対応した「リアルカード」が発行されるので、普通のクレカと同じように利用できるカードです。
そして、シンプルなデザインもおすすめポイントで、個人的にはKyash作るならこのカードだと思います。
ただし、カード発行手数料として900円が必要です。
(2)Kyash Card Lite
国内のVisa加盟店で使える「リアルカード」が発行されるのですが、ICチップ非搭載なので使い勝手がかなり劣ります。
限度額も低いし、「本人確認不要で誰でもかんたんに申し込みできる」という点以外はメリットないかも。
(3)Kyash Card Virtual
実カードが発行されないので、オンラインショップのみで利用できるカードです。
本人確認不要、最短1分で発行可能がメリットですが、それ以外におすすめポイントないかも。
Kyash Cardの基本スペック
3Dセキュアにも対応したリアルカードが発行される「Kyash Card」の基本スペックです。
発行時に本人確認と900円の手数料が必要ですが、ほぼ普通のクレカとして利用できる優秀なスペックです。
【Kyash Card】
リアルカード発行 | 〇 |
3Dセキュア | 〇 |
ICチップ | 〇 |
Visaタッチ | 〇 |
Apple Pay、Google Pay | 〇 |
1回あたり決済上限 | 30万円 |
1月あたり決済上限 | 100万円 |
還元率(現金チャージ) | 1.0%(上限1,200) |
還元率(クレカチャージ) | 0.2%(上限100) |
発行手数料 | 900円 |
年会費 | 無料 |
本人確認 | 要 |
出金 | 条件付き可 |
送金 | 〇 |
Kyashのメリット、おすすめポイント
1.決済後の通知が迅速&正確
Kyashは、実店舗、ネット利用を問わず、カード利用後の通知が迅速です。
実店舗で利用した場合、お店の明細が発行されるよりKyashの通知のほうが早いこともあるので、ほんとに激速です。
また、対象の決済であればほぼ100%正確に通知が届くので、万が一不正利用されたとしても、すぐに気づくことができます。
この優秀な利用通知のメリットは、「カード利用明細のチェックを省略できる」という点です。
カードの不正利用が多くなっている昨今では、月に1度は利用明細をチェックして、不正利用がないか確認する必要があります。
「不正利用の保証は60日間以内」となっているカードが多いので、チェックをさぼると後で大変なことになる可能性もあるので、めんどくさくてもチェック作業は必須です。
ですが、Kyashを間に入れておけば、メインカードの明細は「Kyashへのチャージ」だけになるので、とてもシンプルで見やすくなります。
実際の利用はKyashの即時通知で確認するようにば、めんどうなクレカの明細チェックがとっても楽になるのでおすすめです。
2.JCB/AMEX⇒VISAの変換ができる
kyashへのチャージ方法は複数あるのですが、実はJCBやAMEXからのチャージも可能です。
この仕様を上手に使うと、
- JCB/AMEXカードからKyashへチャージ
- Kyashを利用してVISA加盟店で利用
というルートを利用することで、JCB/AMEXカードをVISAカードとして利用できます。
また、KyashはVISAのタッチ決済にも対応しているので、「タッチ機能がないカード⇒タッチ機能付きのカード」への変換も可能です。
3.アプリの出来が非常に優秀
Kyashのアプリは、非常に出来が良くて優秀です。
この手のアプリとしては、操作性、軽さともにトップクラスなので、非常に快適に利用できます。
他のクレジットカード会社がリリースしているアプリと比べても、ダントツで分かりやすくて使い勝手がよくなっています。
特に「カード機能の一時停止」は優秀で、カードを落としたかも?と思ったら、スマホからワンタップでカードをロック可能です。
他のカードだと電話などで問い合わせる必要があるので面倒ですが、Kyashはロックも、ロック解除もスマホからワンタップでOKです。
その他、利用履歴のチェック、利用上限の設定、送金機能の利用など、機能的にもとても優れています。
他の会社も見習えばいいのにと思うレベルです。
Kyashのデメリット、注意点
1.リアルカード作成は有料、ポイント面でのメリットほぼ無し
3Dセキュアにも対応した「Kyash Card」の作成には、初期費用として900円が必要です。
また、ポイント付与も「クレカチャージの場合は月額100円が上限」と非常にしょぼいので、ポイント面でのメリットはほぼゼロなカードです。
あくまで他のメリットを重視して作成するカードと認識したほうがいいと思います。
2.良くも悪くもチャージ式クレカ
Kyashはチャージ式のクレジットカードなので、チャージ式クレカの弱点をそのまま引き継いでいます。
まず、利用できる金額はチャージされている金額が上限なので、都度チャージ額を把握しておく必要があります。
まあ、これはいいかえると「チャージされている金額以上は利用されない」というメリットにもなりうるので、考え方次第です。
また、通信料、電気料金などの継続的な支払いには利用できないので、通常のクレカより利用できる条件に制限があります。
3.クレカチャージはポイント付与対象外のケースがあるので要注意
クレジットカードを経由してKyashへチャージすると
- JCB/AMEX⇒VISAの変換
- タッチ決済未対応⇒対応への変換
というメリットがあります。
ですが、1点大きな問題があって、カードによっては「メインクレカ⇒Kyash」へのチャージがメインクレカのポイント付与対象外となるケースがあるんです。
メインクレカのポイントを貯めている場合、Kyashへのチャージが付与対象外だと意味がないですよね。
2023年4月時点だと、JCB系はほぼポイント付与NG、セゾンアメックス系はポイント付与OKなので、基本的にセゾンアメックス系カードからチャージするのがいいと思います。
4.企業としての信用がイマイチ
Kyashは、以前ポイント面での大改悪を連発したり、大々的に発表した新サービスを速攻で撤回したりと、個人的に「この会社大丈夫?」と思うことが多々ありました。
よく言えば「フットワークが軽い」、悪く言うと「あまり考えてない?」と感じるケースがあるので、企業としての信用は微妙です。
なので、「Kyashの不正利用サービス」についても、あまり信頼しないほうがいいと思います。
また、今利用できているサービスが急に注意されることもあり得るので、あまり大きな金額をチャージするのは避けたほうが無難です。
まとめ:Kyashカードのメリット、デメリット
Kyashは、スマートフォンから簡単に作成できるチャージ式のクレジットカードです。
チャージ式クレカのメリット、デメリットを引き継いでいるので、「残高までしか使えない、ガソリンスタンドやスマートフォン代の引き落としに使えない」といった点に注意が必要です。
ですが、
- 迅速かつ正確な利用通知
- JCB/AMEX⇒VISAへの変換
- 非常に優秀なアプリ
この3点はとても素晴らしくて、私も2023年2月以降はとても便利に使っています。
半面、ポイント還元はほぼないに等しいので、「カード作成費900円を支払っても利便性を取りたい」場合におすすめのカードです。
以前はポイント面でもメリットがあったんですけどね。
あと、以前はすごいスピードで改悪が続いたこと、若干企業としての信頼度が低いことが難点ですが、それを差し引いても利用するだけのメリットはあると思います。
特に、利用しているクレカがJCBやアメックスの場合は作るだけの価値は十分にあると思うので、ぜひ検討してみてください。
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