ライブやコンサートのチケット販売ページを見ていると、注釈付きチケット、訳ありチケットというのが販売されていることがあります。
また、機材開放席という座席が販売されることもあります。
なんかアウトレットっぽいチケットですが、いったいどんなチケットなのか気になりませんか?
また、一般のチケットと比較して、はたしてお得なのか、損なのか。
そもそも、なんでこういう座席が発売されるのかをまとめてみます。
Contents
注釈付きチケット、訳ありチケット、見切れ席とは
注釈付きチケットとは、会場のレイアウトや撮影機器の設置場所により、視界が悪かったり見づらかったりする座席です。
公演によっては、訳ありチケット、見切れ席として販売されることもあります。
チケット購入時には注釈が付き、購入者は「視界が悪いかもしれないことを了承」のうえ購入します。
一般的に、注釈付きチケットでも割引されることは少なく、定価販売となることがほとんどです。
このため、アウトレット物件のようにお値段的なメリットはありません。
注釈付きチケットの例
【2018年NHK杯フィギュアの場合】
写真赤枠の部分は、クレーンが移動したり、コードが目の前にあるため、視界が遮られます。
このような座席は、注釈付きチケットとして販売されます。
こんなコードが目の前にあると、さすがに困りますよね。
なので、一般的には、コードが常時視界に入るような「本当にダメな席」は販売されません。
この写真でいうと、赤枠内は販売されずに空席のままで、その周辺が注釈付きになります。
注釈付きチケットとして販売されるのは、たまに視界に入ってくるかな程度の場合がほとんどです。
このため、実は「注釈付きだから視界がダメで悪い席」とは限りません。
ただし、ほんとに何も見えない席が設定される公演もあります。
例えば、2019年に開催されたBTSのファミーティングでは、条件付きの席では「ステージが見えない、音も反響して聞き取れない」ということがありました。
なので、「通常のお席より悪い可能性がある」と認識したうえで購入しましょう。
機材開放席とは
機材開放席とは、実際に会場にセットや撮影、照明機器を設置した後に「観客用の座席」として利用できると判断された座席です。
チケットを販売する際には、ある程度の余裕をもって座席が割り振られます。
そして、実際に会場でセッティングが完了した後に検証した結果、「観客用の座席として発売できる」と判断された場合に「機材開放席」が発売されます。
機材開放席は、「機材開放席ですよ!」と宣言して販売する方法と、しれっとゲリラ放流されるケースがあります。
ライブの場合は、「機材開放席」として公式に販売されるケースが多い気がします。
それ以外は、しれっとゲリラ放流ですね。
注釈付きチケットの例
【Perfumeライブの場合】
会場のセッティング後に「一般に販売できる座席」ができた場合、こんな感じで機材開放席が発売されます。
Perfumeの場合は、律儀にメールで教えてくれたりします。
こんな感じで、機材開放席の販売は「会場のセッティングができた後=開演直前」となるケースがほとんどです。
【2018年NHK杯フィギュアの場合】
2018年のNHK杯フィギュアのアリーナ席ですが、赤枠の部分の座席が黒い布で覆われ、使用できなくなっています。
これは、このエリアのアリーナ1列目は、その前のカメラで視界が遮られるからです。
で、ここからがポイントなのですが黒い布で覆われた部分の1列後ろ、アリーナ2列目は、公演直前にゲリラ放流で販売されています。
実際に私が確保できたのがこの席で、アリーナ2列目ですが実質最前列な座席でした。
なんでこの座席がゲリラ放流で販売されたのか、もうわかりますね。
会場のセッティングが完了するまでは、カメラの微妙な位置関係までわからないので、1~3列くらいまでを販売しなかったんです。
その後、実際に会場をセッティングして、1列目はNGだけど2列目なら問題ないと判断され、ゲリラ放流で2~3列目が販売されました。
実際座ってみたのですが、全く問題ない超良席でした。
こんなことを知っていると、なぜゲリラ放流が良席なのかわかってきませんか?
抜き取りチケットとの違い
一般発売の後、しれっと発売されるチケットには、ほかにも「抜き取りチケットの戻り」があります。
「抜き取りチケット」、「注釈付きチケット」、「機材開放席」は似たようなチケットですが、実は内容が違います。
簡単にまとめると
【抜き取りチケット】
抜き取りチケットとは、何らかの理由で抜き取られ、一般向けの販売に回ってこないチケットのことです。
関係者席や出場選手の家族用席なども抜き取りの一部です。
そして、抜き取られたチケットが何らかの理由で不要になり、再販売されるのが「抜き取りチケットの戻り」です。
抜き取りチケットの戻りは、公演2週間前から3日前くらいに再販売されるケースが多いと思います。
公演前日ってのはない感じです。
「チケットの抜き取り」が発生する理由と放流チケットとの関係
【注釈付きチケット】
注釈付きチケットとは、会場のレイアウトや撮影機器の設置場所により、視界が悪かったり見づらかったりする座席です。
公演によっては、訳ありチケット、見切れ席として販売されることもあります。
チケット購入時には注釈が付き、購入者は「視界が悪いかもしれないことを了承」のうえ購入します。
通常、一般発売(1次抽選)の後に敗者復活戦なイメージで販売されます。
【機材開放席】
機材開放席とは、実際に会場にセットや撮影、照明機器を設置した後に「観客用の座席」として利用できると判断された座席です。
機材開放席は、「機材開放席ですよ!」と宣言して販売する方法と、しれっとゲリラ放流されるケースがあります。
販売時期は、「会場のセッティングが完了後に設定される」という性質上、公演直前です。
注釈付きチケット、機材開放席の販売方法
注釈付きチケットの販売時期
注釈付きチケットは一般販売(1次販売)から発売されるケースはあまりありません。
一般発売の後、または2次販売以降で設定されることが多く、公演直前の販売も結構あります。
【2018年NHK杯フィギュアの場合】
2018年NHK杯フィギュアでは、注釈付きチケットは2次販売、3次販売で発売されました。
ゲリラ放流でも注釈付きチケットは発売されています。
【2018年プロ野球日本シリーズの場合】
プロ野球日本シリーズの場合、毎年「見切れ席」として販売されます。
2018年のプロ野球日本シリーズの場合は、一般発売の翌日からの発売でした。
座席によっては、「これほんとに見切れ??」っていうくらいの良席もあったようです。
機材開放席の販売時期
機材開放席の販売時期は、「会場のセッティングができた後で」という性質上、公演直前となります。
ポイントは、会場のセッティングがいつできたか予想することです。
機材開放席は、「会場のセッティング後、一般に発売できる座席がある」と判断された後に一斉に発売となるケースがほとんです。
なので、例えば
- 5月1日:会場セッティング
- 5月2日:公演1日目
- 5月3日:公演2日目
- 5月3日:公演3日目
こんな公演の場合、機材開放席が発売されるのは、5月1日です。
公演初日から見ると前日発売、公演3日目から見ると3日前発売となります。
これが、直前ゲリラ放流があるよって話の根拠です。
まとめ:注釈付きチケット、機材開放席ってどんなチケット?
人気公演のチケットを買おうとした場合、一般発売だけで取るのはかなり難しいです。
なので、色々な方法でチケットを確保できる確率を上げる必要があります。
その中の一つが、注釈付きチケット(訳あり・見切りチケット)と、機材開放席です。
どちらも一般発売(1次販売)の後に発売されるという点では同じですが、発売される理由が違うため、販売時期や席種が変わってきます。
あとは、抜き取りチケットの再販売かな。
このあたりのことをちゃんと知ってると、ゲリラ放流でチケット確保できる確率もあがりますよ!
再販売、復活、戻り、放流を利用してチケットを取る、買う方法まとめ How to get a Ticket
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