広島東洋カープ公式戦チケットを不正転売した転売屋に罰金100万円の略式命令!

2021年3月1日(月)、東京地検は、広島東洋カープの公式戦チケットを不正転売したとして、東京都日野市の無職男(45)をチケット不正転売禁止法違反などで東京簡裁に略式起訴したことを明らかにしました。

この略式起訴を受け、東京簡裁は罰金100万円の略式命令を出しています。

 

この事件は、2020年7~9月に広島東洋カープ公式戦のチケット4試合分計8枚(約13,000円相当)を66,000円で高額転売したという案件で、2021年2月8日(月)に逮捕についての報道がありました。

略式起訴による罰金100万円が妥当なのかどうかは何ともですが、こういう案件はどんどん検挙して欲しいと強く思っています。

2021年2月8日(月)チケット不正転売者逮捕の概要

【逮捕者】

  • 東京都日野市豊田3 無職・吉田英雄 容疑者(45)
  • 調布市調布ケ丘3 パート従業員・小谷崎まゆみ 容疑者(56)

【転売対象チケット】

2020年7月30日~9月4日マツダスタジアム開催試合(DeNA、阪神、ヤクルト、中日戦)計4試合のチケット計8枚

【転売価格】

定価13,408円⇒66,000円で不正転売

  • 201年以降、プロ野球やプロレスなどのチケットを転売し約1億円を売り上げていた
  • 吉田容疑者は収入を過少申告したとして18年に国税当局から追徴課税されていた
  • 小谷崎容疑者は、自身の名義で購入したチケットを吉田容疑者に郵送するなどの役割だった

 

逮捕時の詳細はこちらにまとめてあります。

広島カープ戦チケット不正転売者を逮捕!ライト外野・年間指定席を不正に販売した悪質な犯行で高額な追徴課税も!

2021年3月1日(月)転売屋の略式起訴、100万円の罰金について

逮捕された転売屋は年間指定席保有者で、過去にも不正転売を繰り返していたようです。

罰金100万円が高いか安いかは何ともですが、税務署による追徴課税はかなり強力なので儲けなんてほとんど飛んでいると思います。

あと、逮捕報道による社会的な制裁ですが、何度も同じことを繰り返している人には「へっちゃら」なので効果は薄そう。

 

問題は、この事件について広島東洋カープ側が「ガン無視」している点です。

同じような事件があった際、読売ジャイアンツは公式サイトで事件の概要を説明し、不正転売に球団として対応することをUPしています。

東京ドーム巨人戦のチケット転売者を逮捕!!チケット不正転売禁止法違反の疑い

 

残念ながら、カープについては現時点でこのような対応がありません。

色々な事情があるのはわかりますが、「高額転売は違法です」ということすらUPできないなんて。

こんな対応だと、この転売屋の年間指定席は、今年も普通に転売屋に販売されているのではと思ってしまいます。

いや、普通にカープならありそうと思えてしまうのが悲しい。

 

また、チケットの売り方にしても、「まさかの1年分を一括販売」を継続しています。

しかも、「お支払いは一括、チケットは試合1か月前に送るね!」という、目先のお金が欲しいのがミエミエな方法です。

この状態で1年分を一括販売はありえないですよね。

公式のリセールサービスもないし、もし行けなくなったら時はファンは泣き寝入りをするしかありません。

ファンのこととか高額転売防止のことは全く考えていないと言われても仕方がない対応だと思います。

 

以前の記事で「カープ球団は転売に無関心」と記載したところ、それは言い過ぎという意見もありました。

ですが、この期に及んで何も公式サイトにUPしない球団やチケットの販売方法を見て、やっぱり「カープは不正転売に無関心」という思いを強くしました。

あ、正確には「球団として不正転売防止より優先すべき事が多い」なのかな。

 

いくら個人ブログで「高額転売は不正なこと」や「不正転売のリスクと危険性」を訴えてみても、当の球団がこれじゃ意味ないですよね。

ホントに、今回逮捕された転売屋の年間指定席も、普通に今年も転売屋に販売してそう。

チケット高額・不正転売禁止法ってどんな法律?規制内容と注意点まとめ How to get a Ticket

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5 COMMENTS

通称だいちゃん

あんまり頻繁に書きすぎると、他の人が書きにくくなると思ってますので静観してましたが、立てて頂けたらやはり私見を。

前にも書きましたが、1億円ぐらいを転売していた人がとりあえず「カープチケット」の転売容疑で逮捕・起訴されたのだから、仮に大半がカープチケット以外であったとしても、球団として何かコメントは出して欲しいですね。

まあ、逮捕・罰金となっても、それはどこ吹く風、って感じでチケット転売サイトやヤフオクには例年通り、相当数が出品されてます。その中には、年間指定席者向けの招待券も含まれている(ある程度慣れた人なら見ればわかりますから)のは驚きを通り越してのあきれですね。百万歩ぐらい譲って、例年ならシーズン券に「サービス」として無償でついてくるオープン戦の招待券だから、それをどういう風に処分しようが構わないという気も少しありますが、今回は「観戦希望者はメールで応募、その後抽選(一応、形式上と見ますが)で進呈する」というお題目の下で入手しているわけだから、それを売る、ってのはいかがなものか、って気がします。

あと1点、まあこの時期、あるいはこういう事象が起こるにつれ、「チケットを1年分まとめて売るから、本当に欲しい人に行きわたらない」的文句言う人が雨後の筍のように出てきますが、それは全く見当違いで、分割で売れば売るほど、特定の人(チケット入手にたけた人)が入手していく、って事にそろそろ気づいた方がいいんじゃないか、って思ってしまいますね。(1年分まとめて売る事が良いと言ってるわけではありませんので念のため)

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くるみっこ

コメントはいつもウェルカムです!

というか、通称だいちゃんさんのご指摘が鋭すぎて、私の記事が単なるまとめになっているケースもあったり(汗
 
 
>球団として何かコメントは出して欲しいですね。

ですよね、少なくとも逮捕となったきっかけはカープの年間指定席なので、何かしらのコメントはすべきかと思います。
 
 
>「チケットを1年分まとめて売るから、本当に欲しい人に行きわたらない」的文句言う人が雨後の筍のように出てきます

文句ばっかり言う人は、どういう販売方法を採用してもチケット取れないんですよね。

文句言う暇があれば「勉強、情報収集、練習」すればいいのにって思います。

でも、それは別として年間一斉発売はナシですよね~。

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隣県のおっさん

取りやすいのは一斉販売
観戦しやすいのは分割販売
と個人的には思います

返信する
匿名(すみません)

 匿名で投稿する失礼をお許しください。いつもみなさま、くるみつこさまにお世話になっています。いつも貴重な情報やアドバイスをありがとうございます。この場を借りて感謝申し上げます。
 年間一斉販売には、だいちゃん様がおっしゃることに私も同感です。分割販売にすれば、特定の時期の少ない試合数に、大量のアクセスが集中することになります。結果として、特にGWのある月や夏休みの時期などは、チケットを取ることがほぼ不可能に近いぐらい困難になると思います。現在は、一斉販売のため、例えば、開幕試合が最優先の人、夏休み・お盆のチケット最優先、GW最優先、9月のCS争い・優勝争いの激しい時期を最優先というように、アクセスがばらけますので、工夫や予行練習などを重ねれば、私のような「一般の人間」でも、例えば、夏休みのチケットが欲しいという場合、何とかゲットすることもできます。
 また、人によっても違うかもしれません。仕事などの予定や都合がその時期にならないとわからないという人にとつては、一斉販売はやっかいかもしれません。逆に、私のようにに、遠方から夏休みなどに年1-2回遠征するという者にとっては、一斉販売していただくと、確実にあらかじめ決まった時期にチケットを早くからとれるので、休みの取得やスケジュールの調整がしやすくなります。
 今回のように、抽選販売の時期がばらばらで、一般販売の後にセブンの抽選がると侭田ケース、一斉販売で購入してもいけなくなった人のために、「有償譲渡の禁止」を言うなら、横浜やパリーグ球団のように、公正価格で譲ることができるリセールのしくみをぜひ導入してほしいです。球団に要望しても、知っている方に声をかけて探してくださいと回答するばかりで、お話しになりません。急な予定や病気などでいけなくなった人がしかたなく、転売サイトで探さなければならない、転売屋扱いされるというのは、何とかしてもらいたいです。

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くるみっこ

個人的には1年一括で販売するなら公式リセールを何とかしろって思います。

皆が半年先の予定が確定しているわけではないですからね~。

まあ、カープの場合は望み薄だと思います。

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