2024年11月のカンボジア&ベトナム旅行。カンボジア2日目は念願のアンコール・ワットを観光してきました。
2024年11月カンボジア、ベトナムへの旅 その弐 「アンコール・ワット」「アンコール・トム」「タ・プローム」
3日目は、郊外にあるベンメリア、バンテアイ・スレイという2つの遺跡を巡り、最後に夕日鑑賞というスケジュールです。
Contents
バンテアイ・スレイ (Banteay Srei)
バンテアイ・スレイは、10世紀にラージェンドラヴァルマン王により創建されたヒンドゥー教の寺院で、アンコール・ワットより古い時代の遺跡です。
「バンテアイ」は砦、「スレイ」は女という意味で、赤い砂岩を利用した精巧で美しい彫刻が特徴です。
中でも、デヴァターの彫像は「東洋のモナリザ」とも呼ばれ、大変人気があります。
【バンテアイ・スレイ】
シェムリアップの市街地からバンテアイ・スレイまでは、車で1時間ほどかかります。
途中の道はかなり凸凹があること、11月でもカンボジアの日中気温は30度を超えることから、エアコン付きの車で行くことを強くおすすめします。
トゥクトゥクを利用している人をチラホラ見かけましたが、この距離と時間だと体力をかなり削られます。
お尻もかなり痛くなりそう。
今日もお世話になるのはこちらのヒュンダイです。
極悪な道を車で行くこと1時間、バンテアイ・スレイに到着しました。
やっぱり、「Banteay Srei Temple」以外のクメール語は全く読めません。
あと、地面が赤いです。
バンテアイ・スレイは人気観光地ということもあり、トイレなどの設備はかなり整備されています。
駐車場から歩くこと数分で、バンテアイ・スレイの入り口に到着します。
昨日見たアンコール・ワット、タ・プロームとは全く雰囲気が違うのが一目でわかります。
まず、色が全体的に赤いです。
アンコール・ワットやタ・プロームは砂岩が利用されていますが、このバンテアイ・スレイは赤色砂岩が利用されています。
なので、全体的に赤っぽいのが特徴です。
バンテアイ・スレイで使用されている赤色砂岩は、通常の砂岩よりも硬質で加工がしやすいといわれています。
このため、他の遺跡より細かい彫刻が可能で、しかも年月が経過しても良好な状態を保っています。
こちらはバンテアイ・スレイの参道で、かつては屋根があったと考えられています。
アンコール・ワットやアンコール・トムと比べるとかなり小規模な遺跡で、ゆっくり巡っても30分もあれば全て見学できます。
とにかく彫刻が細かくて繊細です。
千年以上前の彫刻が屋外でこれだけ残っているのが素晴らしいです。
参道をまっすぐ進むと、中央祠堂が見えてきます。
中央祠堂の前にある門です。
ホントに彫刻が細かくて美しいです。
門をくぐると、中央祠堂が並んでいます。
空の青で建物の赤さが際立ちます。
こちらが「東洋のモナリザ」と呼ばれるデヴァターの彫像です。
1923年、フランスのアンドレ・マルローがこのデヴァター像を盗み国外に持ち出そうとしたところ、逮捕されました。
この事件をきっかけにバンテアイ・スレイの美しいデヴァター像に注目が集まり、「東洋のモナリザ」として世界的に有名になりました。
実物は意外と小さくて、しかも観光客の順路から離れているので、油断すると見逃してしまいそうです。
また、デヴァター像は1体だけではなく複数あります。
微妙に表情やポーズが違うのが面白いです。
ベンメリア(Beng Mealea Temple)
バンテアイ・スレイをじっくり観光した後、次の目的地であるベンメリアへ向かいます。
気温は34度近く、湿度もあり屋外で歩いていると汗だくになります。
エアコン付きの車でほんとに良かったです。
途中の風景をパシャリ。
シェムリアップ周辺は基本的に平地が多く、山が少なめです。
バンテアイ・スレイから車を走らせること約1時間でベンメリアに到着します。
ベンメリアは、「ハスの池」という意味で、密林に放置されたままの遺跡として近年観光客に人気があります。
アンコール・ワットとは違い維持修復がほとんどなされていないため、崩壊が進み多くの建物が原形を留めていないのが特徴です。
建造されたのはアンコールワットの建設前と言われ、アンコールワットのモデルとして作られた可能性が高いとのことでした。
【ベンメリア】
入口にはナーガの像があります。
カンボジアの遺跡ではお約束ですね。
ベンメリアが観光可能となったのは2001年以降と比較的最近です。
理由は、地雷の撤去作業が完了し、安全となったのがその時期だからです。
ベンメリアまで続くこの道は、当時は一面が石で覆われ水が流れていたそうです。
今はその面影はほとんどありません。
崩壊し、ほとんど原型をとどめていない建物の前にたどり着きます。
ベンメリアはアンコールワットに似ているため「東のアンコール・ワット」と呼ばれているそうですが、この状態だと何とも。
どこを見ても瓦礫の山です。
ベンメリアは特に日本人に人気があるそうで、理由は「天空の城ラビュタっぽいから」らしいです。
たしかに、同じような雰囲気を感じますね。
あと、日本人独特の「侘び寂び」を感じる文化にも刺さるのかも。
ハスの葉が一列に並んで彫られています。
ガイドさん曰く、日本人には「アンパンマンが並んでいる」と説明するのが鉄板なのだとか。
ベンメリアは崩壊が進んでいる遺跡ですが、観光客が通る道はしっかりと整備されています。
とりあえずルートから外れなければ危険はなさそう。
カンボジアは6月~10月が雨季、11月~5月が乾季になっていて、降水量が極端に違います。
ベンメリアへの観光は断然「雨期」の時期がお勧めなので、できれば6~10月、遅くても11月がいいと思います。
理由は簡単で、苔の有無でベンメリアの雰囲気が全然違うからです。
崩壊した建物と一面の苔は、何とも言えない雰囲気を醸し出します。
私が訪れた11月末は、美しいベンメリアを見れるギリギリ最後だそうです。
12月に入ると苔が枯れて茶色になり、この神秘的な風景は見れなくなるとか。
ベンメリアの良さは写真では伝わりにくいので、ぜひ一度現地に足を運んでほしいです。
昼食(店名、場所不明)
ベンメリア観光後、ガイドさんが近くのご飯屋さんへ連れて行ってくれました。
車で連れていかれたので、店名や場所は全く分かりません。
「Grilled Beef With Tomato」という料理です。
昨日食べた「ロックラック」という牛肉を炒めた料理と同系統の料理で、香辛料の癖もなく、普通に美味しいので日本人全般的におすすめ。
「Fried Squid Green Pepper Corn」という料理で、イカの野菜炒めに緑のコショウが乗っています。
コショウはカンボジアの特産物ですからね!
こちらのお店にも、休憩用のハンモックがありました。
ガイドさん、運転手さんと一緒にハンモックでお昼寝。
庭には、黄色の美しい花が咲いていました。
なんていう名前の花だろ?
今回カンボジアで感じたのですが、初代トヨタ・ハリアー(海外ではLEXUS RX300)がむちゃくちゃ多いです。
感覚的に、30台に1台くらいがハリアーで、世界中の中古車が集まっているのでは?と思うくらい。
日本ではめっきり見なくなった車種ですよね。
カンボジアで人気があるのは何か理由があるのだろうか?
カンボジアの一般的な民家を見学
昼食&お昼寝をしたあと、夕日を見るためにアンコール・ワット方面へ戻ります。
途中、ガイドさんがサトウキビジュースの出店をしている人の家の前で急に車を停め、寄り道すると言い出します。
どうも知り合いのようで、家の敷地内を自由に見学してもいいよとのこと。
こちらがカンボジアの一般的な民家で、雨期の増水に備えて高床式になっています。
家の中は基本的に大部屋1つで、家族の個室という概念はないのだそう。
高床式民家の裏には、小さな小屋があり、これが台所だとか。
よく見ると壁に鍋とかがぶら下げてありますね。
敷地内には鶏とヒヨコがウロウロ。
もちろん食糧として飼っているそうです。
なんと、豚さんもいます。
こちらも、もちろん食糧になるそう。
さらに裏には牛もいます。
牛は労働力として利用するので、食糧にはしないとか。
敷地内はきれいに掃除され、ココナッツやフルーツの樹が植えられています。
もちろん、これも食糧のためで、自給自足が基本みたい。
こちらがサトウキビのジュースです。
氷が入っていてちょっと怖かったのですが、せっかくなのでいただきます。
ただ、やはりその後にお腹の調子が。
個人的には、この民家見学が一番面白かったです。
日本とは全く違う文化に直接触れることができたので感動しました、なかなか経験できないからね。
ホントにオサムさんにガイドをお願いしてよかった!
プノン・バケン寺院(Phnom Bakheng Temple)夕日見学
本日最後の観光地、プノン・バケン寺院(Phnom Bakheng Temple)での夕日見学です。
プノン・バケン寺院は小高い山の上にあるので、麓で車から降りて登っていきます。
夕日が見れる人気スポットということで人が多いです。
【プノン・バケン寺院】
こんな感じの道を20分ほどひたすら登ります。
暑さと湿度もあり、結構しんどい。
やっと頂上へ到達!
急な階段を上ると、夕日スポットです。
プノン・バケン寺院からは、アンコール・ワットも観ることができます。
こうやって見ると、森の中に見える三角の屋根は神秘的ですね。
日の入り時刻が近づき、美しい夕日を見ることができました。
みんな、静かに美しい夕日に見入っています。
うるさい中国人観光客が少ないのはいいですよね。
すばらしい!
太陽が沈み暗くなると、みんな一斉に帰り始めます。
建物から降りる階段は狭いので大渋滞で降りるまで時間がかかりました。
麓まで下りてくると、こちらも迎えの車で大渋滞。
運転手さんが迎えに来てくれたので楽勝でしたが、ここからgrabでトゥクトゥクを呼ぶのはかなり厳しいかも。
すっかり暗くなったシェムリアップの街中を車で進みます。
昼間とは違ってにぎやかな雰囲気になります。
今日もシェムリアップのスーパーマーケット前で下してもらい解散です。
2日間ガイドさんにお世話になったのですが、遺跡に関する知識量と日本語能力にはほんとに関心しました。
- 専用のエアコン付きワンボックスカー
- 専用運転手さん
- 日本語堪能&知識量凄すぎなガイドさん
をお願いして、2日間で185ドル/人は格安だと思います。
カンボジアに行く方は、ぜひ「カンボジアガイドローズ」のローズさんじゃなくてオサムさんにガイドをお願いしてみてください。
絶対に満足すると保証します!
【カンボジアガイドローズ】
https://www.instagram.com/rose_japanese_guide/
4日目に続く。
非公開: 2024年11月カンボジア、ベトナムへの旅 その四 SUPER GT(OKAYAMA/AUTOPOLIS/SUGO/MOTEGI)
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