旅行予約サイトでチャージ式クレジットカードやデビットカードの返金処理をするとトラブルになる件

じゃらん、Yahoo!トラベル、楽天トラベルなどの旅行予約サイトを利用する場合、決済方法としてクレジットカードを利用するのが一般的です。

通常のクレジットカードであれば特に問題ないのですが、「デビットカード」や「チャージ式クレジットカード」を利用する場合、意図しないトラブルに巻き込まれることがあります。

私も実際にこのトラブルに直面したのですが、理由がわからないと「返金のはずなのにお金を追加で取られる」ので、かなりイラっとします。

カードの決済システムを考えれば仕方ないんですけどね。

という訳で、旅行予約サイトで遭遇した「デビットカード」や「チャージ式クレジットカード」のトラブルについて実例を紹介します。

私が実際に遭遇したチャージ式クレジットカードのトラブル

私が実際に遭遇したトラブルは、「じゃらんのJALパックで、帰りの航空機をキャンセルした時の返金処理」です。

「航空券の特別な取り扱い対象空港」に該当するとキャンセル可能になる

悪天候などで航空機が欠航する可能性がある場合、航空会社は、「航空券の特別な取り扱い対象空港」を発表します。

この対象空港になると、欠航が決定していない段階でも航空便の変更やキャンセルができるようになります。

「航空券の特別な取り扱い対象空港」は、台風などの悪天候以外でも、濃霧などでもそれなりの頻度で発表されるので、マメにチェックするのがおすすめです。

【「JALじゃらんパック」悪天候等による運航の影響確認及びご旅行の取扱いについて】
https://www.jalan.net/dp/article/jal_info.html

 

2019年のとある日、私はJALパックの帰りの便が「航空券の特別な取り扱い対象空港」になったので、航空機をキャンセルして新幹線を利用することにしました。

この場合、新幹線代は自己負担ですが、復路航空機のチケット代金はじゃらんから返金されます。

取消料免除対象便の返金手続き

利用しなかった航空機のチケットは、旅行終了後一週間以内を目安に、じゃらんに電話連絡をすることで返金されます。

飛行機に乗らないと判断した時点での連絡は、原則不要です。

 

私は自宅に帰って落ち着いてからじゃらんに連絡し、返金手続きをお願いしました。

特に書面などは不要で、全て電話だけで完結します。

決済はクレジットカードを利用していたのですが、オペレータからは

  • 旅費総額:50,000円
  • 乗らなかった航空機代:15,000円

として、15,000円を返金処理するとだけ説明がありました。

クレジットカードから旅費が重複引き落としされる(汗

オペレータの電話を切った後、クレジットカードの利用通知が届きました。

確認すると、じゃらんから35,000円が引き落とされています。

???

今回の旅費50,000円は既に支払い済みなので、追加で35,000円が引き落とされ、トータルで85,000円を支払っていることになります。

先ほどの説明では15,000円の返金があるはずなのに、返金どころか追加でお金取られてるじゃん(汗

 

しかも、今回決済に使ったクレジットカードは、事前にチャージした金額を上限として利用できるチャージ式クレカでした。

他のチケット抽選用に入金していた金額を、そのままじゃらんに持っていかれた感じで、これは困る。

さっそくじゃらんに電話して確認します

チャージ式クレカの場合、返金処理時はとりあえず2重に引き落としされる

じゃらんに電話して確認したところ、次の内容が判明しました。

  • じゃらんでは決済に利用されたクレカが「事前チャージ式」か「普通のクレカ」かわからない
  • 返金処理は、「差額を返金」ではなく、「当初決済金額を全額返金+変更後金額を再引き落とし」となる
  • 返金処理は時間がかかるが、再引き落としは即時処理

ということでした。

つまり、今回の場合は

  • 変更前の50,000円は返金処理したけど実際の返金までは時間がかかる
  • 変更後の35,000円は即時に引き落とされる

という処理となり、私のクレカから35,000円がしれっと引き落とされたということになります。

なので、処理としては間違ってないけど、一時的に50,000円もじゃらんに人質に取られた形になります。

旅行サイトのキャンセル、金額変更の処理

今回ようなチャージ式クレカの返金処理は、顧客側が一時的とはいえ金銭的な不利を被ります。

特に困るのが次の3点です。

1.返金と再引き落としの時間差があり、その間は利用者が一時的に旅費を二重負担することになる

通常のクレカの場合、返金と再引き落としに時間差があっても、明細確定までに処理が完結すればそこまで問題になりません。

また、仮に返金と再引き落としが月をまたがっても、利用明細をみればわかるのでトラブルにはなりにくいと思います。

ですが、チャージ式クレカの場合は、意図しない再引き落としが即時発生するので、返金されると思っていたユーザー側は???となります。

しかも、旅費の場合は引き落とされる金額が大きくなりがちなので、この点もトラブルになりがち。

 

通常、チャージ式クレカに入金しているということは、「何かしらの利用予定がある」から入金してるんですよね。

そのお金を、「意図しないところから、勝手に、いきなり」引き落としされると非常に困ります。

2.返金までの時間がわからない

今回のようなケースでは、再引き落としは即時ですが、返金はかなり時間がかかります。

しかも、じゃらんでは返金がいつになるかわからないとのこと(汗

 

じゃらんの言い分は、「じゃらんから返金依頼をクレカ会社にした後は、いつ返金されるかはクレカ会社の処理だから知らね」でした。

クレカ会社に問い合わせると「じゃらんから返金依頼があれば、通常は数日以内に返金処理する。だけど、じゃらんからの依頼がいつ来るかはわかりません。」とのこと。

再度じゃらんに聞くと「返金がいつクレカ会社に通知されるかわかりません(他人事」との回答でした。

さんざんたらい回しにされた挙句、いつ返金されるかなんて知らねという態度に、さすがに「激おこ」。

 

もともとクレカにチャージしていたのは、「他に利用する予定があったお金」なんですよね。

私の場合、チケットが当選した時用のお金です。

それを断りなく勝手に再引き落とししておいて、返金はいつかわかりませんはひどすぎます。

 

じゃらんにクレームを入れ詳しく調べてもらうと、返金処理は「じゃらん⇒いろいろな会社を経由⇒クレカ会社」という流れになっているようで、途中に入っている「いろいろな会社」がどこだかよくわからないとのこと。

なんだそれ。

 

釈然としないけど、これ以上追及しても仕方ないので、追加で必要なお金をチャージするハメになりました。

そして、実際にクレカに返金があったのは約2週間後。

結局、クレカには使う予定のない金額がチャージされたままになったので、なんかモヤモヤしたまんま。

3.チャージ式クレカの残高がないと再引き落としができずトラブルになる

今回の返金は、たまたまクレカの残高があったので(勝手に)引き落としできました。

ですが、旅費みたいな高額になりがちな商品の場合、クレカの残高不足で引き落としできないなんてケースは容易に想像できます。

例えば、50万円の海外旅行で2万円の返金があったとすると、クレカから追加で48万円引き落としが発生します。

今回は数万円の金額なので「たまたま残高があった」で済みますが、高額になるとそうはいかないですよね。

 

なので、じゃらんとしては返金処理時にクレカの種類を確認、デビットカードやチャージ式クレカの場合は、処理の流れを説明、残高入金を依頼すべきかと。

今回のトラブルの発端は、そもそも「じゃらんからチャージ式クレジットカードの返金について説明が一切ない。」だと思います。

デビットカードやチャージ式のクレカを利用する以上、今回のようなケースは仕様としてありえます。

というか、デビットカード、チャージ式クレカを利用するデメリット、リスクなので、本来はユーザー側が文句を言うのは筋違いです。

ですが、それはしっかりとした説明があってのことなので、この点はもう少し徹底してほしいですね。

 

いちおう、じゃらんのサイトを検索すると注意事項は出てきます。

デビットカードのご利用について

 

※デビットカード・プリペイドカードでは、予約成立(決済手続き)と同時に旅行代金全額が引き落としされます。

※一部返金が発生した場合、一時的に旅行代金が重複して引き落としされることがございます。
例)50,000円の旅行代金が決済済みで、一部返金額10,000円が発生した場合、差額▲10,000円の返金ではなく、変更後の旅行代金40,000円が再決済となり、当初の旅行代金50,000円が全額返金となることがございます。その際、+40,000円は即時決済となりますが、▲50,000円の返金はカード会社の処理の都合上、即時返金とはなりません。ご利用のカードによっては返金に数か月を要する場合がございます。返金予定などのお問い合わせは、お客様ご自身でご利用のカード会社へ直接お問い合わせください。

【JALじゃらんパックデビットカードのご利用について】
https://help.jalan.net/jjp/s/article/000022983

 

まあ、この説明に記載がある「返金予定などのお問い合わせは、お客様ご自身でご利用のカード会社へ直接お問い合わせください。」は嘘なんですけどね。

カード会社に問い合わせても、じゃらんからの返金手続きが不明だと、返金予定日なんてわかりません。

ちょっとじゃらんさん、無責任すぎますよね~。

まとめ:旅行予約サイトでチャージ式クレジットカードやデビットカードを決済に利用するとトラブルになる件

じゃらん、Yahoo!トラベル、楽天トラベルなどの旅行予約でチャージ式クレカを利用する場合、返金処理でトラブルに巻き込まれる可能性があります。

  • 返金は「変更前の金額を全額返金」+「変更後の金額を再引き落とし」という方式
  • 「変更後の金額再引き落とし」は即時だが、「変更前金額を全額返金」はかなり時間がかかる

という、返金処理のシステム上仕方ないのですが、一時的とはいえユーザー側が旅費の倍額相当を負担させられます。

 

例えば、50万円の海外旅行で2万円の返金処理があったとすると

  • 返金処理時点でクレカから減額後の48万円が追加引き落としされる=クレカに48万円を追加でチャージしておく必要がある
  • ユーザーは当初旅費50万円+返金後旅費48万円=98万円も一時的とはいえカードから引き落とされる
  • 当初旅費50万円の返金は数か月かかることがある
  • 返金後は50万円がクレカに取り残される=使う予定がいないチャージが残る

ということになります。

ユーザー側は旅費の倍額相当を負担させられ、返金分は現金ではなくクレカチャージとして戻ってくるので、不利益しかありません。

使う予定があればともかく、「現金>>>チャージ金額」ですからね。

 

今回の問題は、チャージ式クレカを利用する以上、どうしようもない問題です。

チャージ式クレカの仕様なので、ユーザーはこういうリスクがあることを理解して使う必要があります。

とはいえ、金額が大きいとユーザー側の負担がかなり大きくなるので、結論としては「返金が発生する必要がある決済ではチャージ式クレカは使わない」だと思います。

同様の問題はデビットカードでも発生するので、やっぱり私はデビットカード、チャージ式クレカは嫌いです。

よほどの理由がなければ、通常のクレジットカードを利用するほうがいいと思います。

人質に取られる金額が大きいと、精神的にも金額的にも負担が大きくなりますからね~。

 

という訳で、「チャージ式クレジットカードや、デビットカードは使わないほうがいいよ」というお話でした。

How to get a Ticket

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