私が現在メインで利用しているのは、ThinkPadの人気モデル、X1 Carbonの2018年モデルです。
しかも、黒とシルバー両方を使っているのでちょっと珍しいかも。
個人的には、2018年モデルで販売終了したシルバーがお気に入り!
X1 Carbonの2018年モデルのブラックとシルバーの違いについては、こちらにまとめてあります。

で、今回は、T480Sの後継機となるX390を利用する機会があったので、主に「2018年のThinkPad X1 Carbon」と「2019年モデルのX390」について、違いをまとめてみます。
Contents
ThinkPad X1 Carbon(2018)とX390のスペック的な違い
ThinkPad X1 Carbon(2018)とX390のスペック的な違い
現在使用しているThinkPad X1 Carbon(2018)とX390のスペックです。
ThinkPad X390 | ThinkPad X1 Carbon 2018 |
|
CPU | Core i5-8265U | Core i5-8250U |
グラフィックス | CPU内蔵 | CPU内蔵 |
液晶 | 13.3型FHD | 14.0型FHD タッチパネル |
質量 | 約1.18kg~ | 約1.13kg |
バッテリー容量 | 48Wh | 57Wh |
バッテリー駆動時間 | 最大 約19時間 | 最大 約20.9時間 |
サイズ [mm] | 311.9[幅]217[奥行]16.5[高さ] | 323.5[幅]217.1[奥行]15.95[高さ] |
インターフェイス | USB Type-C x2 USB3.1 x2 HDMI LAN (ドングル必要) LTE microSDカード |
USB Type-C x2 USB3.0 x2 HDMI LAN (ドングル必要) LTE microSDカード |
LTEモジュール | FibocomL850-GL | FibocomL850-GL |
ThinkPad X1 Carbon(2018)とX390を使ってみて感じた違い
大きさやスペック、インターフェイスについてはいろいろと紹介しているサイトがあるので省略します。
ここでは、実際に2台を使い比べて感じた率直な感想をまとめてみます。
液晶の質はかなりX1 Carbonに近づいた!
X390の一つ前のモデルとなるT480SのFHD液晶は、とにかく品質が粗悪で、評判の悪い液晶でした。
コントラストも低いし、色も全然出てないし、Celeronあたりが乗ってる安物PCの粗悪画面そのまんまです。
なので、X390の液晶もダメダメではと心配したのですが、T480Sよりはだいぶ良くなっています。
左側がX390、右側がX1 Carbonです。
T480Sまでのギラギラ&色が全然出てない液晶と比べると雲泥の差です。
T480Sの場合は、液晶の質だけで購入候補から外れるほどだったので、かなり改善してると思います。
もちろんX1 Carbonのほうが良質であることは間違いないのですが、個人的にはギリギリ許容レベルに入っていると思います。
ただし、今回の液晶は「天板カーボン、FHD、省電力機能なし、タッチパネルなし」の仕様なので、別の仕様の場合はどうなるかわかりません。
キーボードの質感とキーボードのピッチには要注意
X1 CarbonとX390では、キーボードの品質がかなり違います。
X1 Carbonはタッチも上質でタイピングの時の音もほとんどしません。
ヌルヌルとタイプができる感じです。
一方、X390のキーボードは安っぽいキーボードのタッチで、若干の引っ掛かりもあり、タイプ音もそれなりにします。
キーボードは好みが分かれるのですが、両方使っていると結構違いが気になります。
あと、気になる点はキーボードのピッチです。
X1 Carbonは、キーボードのピッチが185ミリあるのですが、X390は右側の2列とエンターキーのピッチが狭くなっています。
この差は結構大きくて、私はタイピングの時に結構気になります。
X390は横方向のスペース的に余裕があるので、キーピッチ185ミリでも十分収まりそうです。
ここは次年度モデルでの要改善点だと思います。
上がZ1 Carbon、下がX390です。
もちろん好みの部分もありますが、私はキーボードのことだけ考えるとX1の一択です。
塗装の質感もかなり違う
X1 Carbonは、いわゆる「ピーチスキン」といわれる塗装で、しっとりとした質感が特徴です。
高級感があるといわれていますが、汚れや手の油が非常に目立つ塗装です。
どんなに奇麗にしても、1時間もタイピングをしてると、キーボードやパームレストの汚れが目立つので、私はあまり好きではありません。
耐久性も低くて、1年利用すると結構なキズが目立ってきます。
一方、X390はサラサラとした普通の塗装で、汚れも目立ちにくく、耐久性もThinkPad X1 Carbonより確実に高いと思います。
指紋で汚れたパソコンはイメージが良くないのですが、X390は指紋などが目立ちにくいので、ほんとに楽に使えます。
シルバーロゴのほうがX390です。
個人的には、塗装の質で選ぶなら、ダントツでX390かな。
カーボンモデルであれば重量差はほとんどない
X390はカーボンの天板を選択したので、X390としては最軽量の約1.18kgです。
X1 Carbonが約1.13kgなのでその差は約50グラム。
この程度であれば、持ち比べない限り重量差を感じることはあまりありません。
ですが、標準モデルの1.33kgとなると話は別です。
X1 Carbonとの差約200グラムはかなりの差で、持ち運ぶのが多いケースでは気になると思います。
その他細かい違い
ちょっとしたところで、X390のほうがコストコストカットされている点があります。
X390(左)はThinkPadのロゴがシルバー、X1 Carbon2018(右)はブラックです。
大きさはほぼ同じ、X390のほうがちょっとだけ小さい感じですが、比べないとわかりません。
ヒンジの部分もX390左)はシルバー、X1 Carbon2018(右)はブラック塗装。
あと、電源ボタンがX390のほうがプラスティック感満載で安っぽいです。
パームレストのThinkPadロゴもX390がシルバー、X1 Carbon(2018)がブラックです。
その他、使ってみた感想は
【X390のLTEモジュールのほうが安定している】
同じFibocomL850-GLが乗っているのですが、X390のほうが断然安定しています。
X1 CarbonのLTEモジュールは不安定で、特にスリープからの復帰時にLTEになかなか変わらなかったりします。
かなり設定を頑張ってやっと安定したのですが、X390はシムカードを差すだけでAPN設定など一切しなくてもLTEでつながります。
これは超便利!
【X390のスリープが安定している】
X390のほうがスリープが安定してます。
X1 Caorbonは、勝手にスリープから復帰していることが多いのですが、TX390ではそんなことがありません。
使おうと思ったらバッテリが―減ってる!とか困るので、この点はX390のほうがかなり安心して使えます。
【バッテリーはX1 Caorbonのほうが長持ちする】
X1 Caorbonのバッテリーは57Wh、X390は48Whと容量が20%近く違います。
この差は結構あって、やっぱりX1 Carbonのほうが駆動時間が長くなります。
私の環境だと、X1 Carbonはバッテリーだけで約5時間くらい、X390は4時間くらい使える感じです。
どちらもバッテリーいたわりモードを利用して、最大充電容量80%つかってこんな感じです。
まとめ:ThinkPad X1 Carbon(2018)とX390を使い比べてみた違い
ThinkPadのスペック的に似ている2機種、X1 Carbon2018とX390、それぞれの特徴をまとめてみると、
【X1 Carbon2018】
- 液晶の品質が素晴らしい。
- キーボードの質感も上質で静音設計。
- ピーチスキンの塗装は汚れやすく耐久性も低い。
- X390(標準モデル)より200グラム軽いのはかなり違う。
- 細かいところも質感がいい。
- 廃熱についてはそこまで気にしなくてもいい。
- LTEモジュールが不安定になることが多い。
- スリープが不安定で「いつの間にか復帰⇒電池が減ってる」コンボを食らうことがある。
【X390】
- 液晶の質はX1 Carbonより落ちるが、ギリギリ許容範囲内。
- キーボードの質感もいまいちで、特にキーピッチの狭さは要注意。
- 普通の塗装だけど、汚れも目立たず、耐久性もいいのでおすすめ。
- 標準モデルがX1 Carbonより200グラム重いのは結構大きな差。
- 液晶の枠が広く、細かいところの質感がいまいち。
- LTEモジュールが安定している。
- スリープが安定している
- 単純なバッテリー持ちはイマイチ
こんな感じです。
個人的には、X1 Carbon2018とX390どちらか選ぶなら、X390買うかな。
理由は
- X1Carobonのピーチスキン塗装は汚れ目立つ&耐久性低すぎ
- LTEモジュールとスリープが安定している
- 液晶が許容範囲内になった
この3点です。
X1 Carbonの2019年と比較しても、やっぱりX390だと思います。
X1 Carbon2019にシルバーモデルがあれば悩むけど、やっぱり黒のピーチスキンはあまり好きになれません。
1年の使用で結構汚くなってるし、道具として使うパソコンの汚れを気にずるのはめんどくさいです。
というわけで、あまり出回っていないX390とX1 Carbon2018の比較記事をまとめてみました。
ご質問などがあれば、お気軽にコメントにてお寄せください!
X1 Carbon購入時のインプレッションはこちら。


入手困難なチケットの取り方、裏技やおすすめグッズはこちら


Lenovoユーザーなので参考にさせていただきました。X390は13.3インチディスプレイですので、スペックに誤りがないでしょうか。
ご指摘ありがとうございます。
一部スペックに誤りがありましたので修正しました。
失礼ながら、写真が明らかにT490SではなくX390です。
当方、T490Sと共通ボディのT495Sを使っておりますが、キーボード右端はX1Carbonと同じです。
あああああ。
素で間違ってました、ホントにごめんなさい。
ご指摘の通り、X390で間違いありません。
ってか、思い切り本体に刻印あるのに、なんで間違えたんだろ?
12月から仕事で使ってるメイン端末なのに、お恥ずかしいです。
早速修正しました。
ご指摘ありがとうございました!