本日、2019年6月14日(金)から、チケット不正転売禁止法が施行されます。
これにより、これまで野放し状態だった、ネット経由での高額転売でも、取り締まりができるようになります。
世間一般的には、「やっと規制された」「これでチケットが取れるようになる」という歓迎の声がほとんどです。
法の趣旨自体は理解できますし、日本の世論的に不正転売を規制しようという流れになるのもわかります。
ですが、残念ながら「チケット不正転売禁止法が施工されても、チケットが取りやすくなることはない」というのが正直な感想です。
合わせて、正確な情報の必要性についても強く感じましたので、簡単ですがまとめてみます。
チケット不正転売禁止法については、こちらに詳しくまとめてあるので参照してください。

Contents
デマに注意し、正確な情報・知識を得ることが必要になる
とにかく、今回の件で一番感じたのがこれ。
特に、ネット経由での情報って非常に危険だなと強く感じました。
例えば、この3件のtweetみて、どう感じますか?
予備知識なしでこのツイート見ると、
- 定価でも募集かけるだけで違法?
- チケットを高額転売する側だけでなく、買う側も逮捕される?
- チケットに記名がなければOK?
こう思っても不思議ないと思います。
現に、この関係に詳しくない人にこのtweetみてもらったら感想も同様でした。
でもね、この1~3の感想はどれも違うんです。
- 定価でも募集かけるだけで違法?
⇒定価は規制の対象外 - チケットを高額転売する側も、買う側も逮捕される?
⇒買う側は規制対象外 - チケットに記名がなければOK?
⇒チケットへの記名は規制に関係ない
元tweetの内容が間違っているわけではありません。
要は、主語が抜けていたり、○○の場合という条件の記載がないので誤解を生みやすいんです。
たとえば、「売っても買っても不正転売の可能性が高いんです」という表現も、これ自体は間違いではありません。
「売っても、(不正転売する目的で)買っても不正転売の可能性が高いんです」であれば誤解が少ないのですが、文字数が限られているTwitterでは難しいですよね。
また、このようなわかりくいtweetをみて誤認した人のtweetは、単純に間違っている場合もあります。
なので、特にTwitterの情報を安易に鵜呑みするのは危険だなと改めて感じました。
誤解がないように念のため付け加えますが、このようなtweetを批判する気はありません。
Twitter自体は有効なツールなので、個人的に必要不可欠だと思いますし、情報を提供してくれるtweetも非常にありがたいと思っています。
ここで書いた内容は、いずれも情報を受け取る側の問題です。
Twitterは非常に有効なツールですが、使う側には必要な情報を見抜く能力(=フィルター能力)が必要とされます。
チケット取れる人と取れない人の差が顕著になる
2019年6月14日(金)から「チケット不正転売禁止法」が施行されます。
これで、ファンもチケット取りやすくなる!という声をよく聞きますが、実際のところはどうでしょうか。
個人的な感想ですが、今までチケット取れてない人はこれからもチケット取れません。
ただし、今まで取れていた人はチケット取れる確率が少し上がると思います。
現状、超競争率が高い公演でも、チケット取れてる人は取れてます。
でも、チケット取れてる人って、それなりの「手間と時間とお金」をかけてるんです。
よく調べもせず、抽選申込の手間もかけず、有料会員の年会費も払わずに人気チケットが取れるわけないんです。
この点を勘違いしている人は、いつまでたってもチケット取れません。
チケット不正転売禁止法の効果は、警察の取り締まりやプレイガイドの販売方法、公演会場での本人確認など多くの協力がなければ実効性がありません。
仮に法の効果があがり、チケットゲッターによる転売が減ったとしても、それによりチケット取れる人は「これまでも自力でチケット取れていた人」です。
なので、今後は今まで以上に「チケット取るための自助努力」が重要になると思います。
よければこちらも参照してみてください。

規制の効果は警察とプレイガイドのやる気次第
先程も書いたのですが、チケット不正転売禁止法の効果は、警察の取り締まりやプレイガイドの販売方法、公演会場での本人確認など多くの協力がなければ実効性がありません。
この辺りは、ある程度時間が経たないとわかりませんが、チケット高額転売に対する世論は厳しいので、見せしめ的な逮捕などがあると思います。
あと、高額で転売されたチケットを購入した買い手は、今回の法で違法とはなりません。
なので、個人で通報するってのもアリです。
文化庁に問い合わせたところ、実際の取り締まりは地元の警察に相談してくださいとのことでした。
相手の住所、氏名、連絡先が分かっている場合は、警察への相談もできそうです。
※余談ですが、文化庁の担当者、超やる気ない人でびっくりしました。
まとめ:チケット不正転売禁止法が施行されると、はたしてチケットは取りやすくなるのか?
本日、2019年6月14日(金)から、チケット不正転売禁止法が施行されます。
これでチケットが取りやすくなる!と喜ぶ声も多く聞きますが、それは甘すぎ。
法が施行されて、仮に転売が大幅に減ったとしても、今までチケット取れていた人(=それなりに手間、時間、お金かけていた人)がチケット取れる確率上がるだけです。
今まで取れなかった人は、今後も取れません。
要は、チケットが取れないのを「転売屋」のせいにしていた人は、何ら変わらないってことです。
そういう人たちは、今度は「公演回数が少ない」だの「売り方が悪い」だの他のところに文句を言うだけです。
もちろん、人気公演のチケットは運の要素が大きいのも事実です。
ですが、色々と「手間、時間、お金」かけると、その確率を上げることは可能です。
これからは、今まで以上に「チケット取るための自助努力」が重要になると思います。
チケットの取り方、裏技はこちら

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