先日、家族が持っているタグホイヤー(TAG Heuer)の時計をオーバーホールに出しました。
結論から言うと、「それなりの費用は必要だけど結果は満足」という感じです。
機械式の時計の場合、4~5年に一度程度のオーバーホールが必要です。
町の時計屋さんでもオーバーホールは可能ですが、それなりのお値段がする時計の場合、正規店経由で出した方がいいと思います。
特に、防水仕様の時計の場合は、正規店経由以外でオーバーホールをすると浸水の恐れもあるとか。
今回は、タグホイヤーの時計をオーバーホールに出した様子を、忘備録的にまとめてみます。
Contents
オーバーホールに出した時計
オーバーホールに出したのは、タグホイヤーの「アクアレーサー オートマティック キャリバー 5」という機械式の時計です。
購入が2015年3月なので、購入から約4年が経過しています。
オーバーホールに出す前の写真を撮り忘れたのですが、それなりに傷がついています。
ちなみに、新品はこんな感じの時計です。
一般的に、機械式の時計は4~5年でオーバーホールが必要と言われています。
なので、今回のタグホイヤーも、そろそろオーバーホールの時期がちょうど近づいていた頃です。
オーバーホールに出そうと思ったきかっけは、ベゼル部分がスムーズに回らなくなったからです。
アクアレーサーの場合、赤部分の「ベゼル」と呼ばれる部分が回転するのですが、汚れが詰まるとスムーズに回転しなくなります。
オーバーホールに出す直前は、かなり力を入れないとベゼルが回らない状態になっていました。
オーバーホールはだいたい1ヵ月くらいかかるので、その間は時計がない状態が続きます。
お金もかかるし手続きもめんどくさいし、時計がいないと不便なので後回しになりがちですが、さすがにベゼルが回りにくくなると「仕方ないな」って感じになります。
エドワードクラブ
エドワードクラブとは
タグホイヤーの時計を購入すると、「エドワード クラブ」に加入することができます。
エドワードクラブに登録すると、修理やオーバーホールの際に必要な技術料が割引になります。
これが地味にお得なので、タグホイヤーの時計を購入した場合は、ぜひエドワードクラブに登録しておきましょう。
例えば3針の機械式の場合、標準価格48,600円が32,400円と約2/3のお値段でオーバーホールに出せます。
なんと約33%の割引です。
まあ、元々のお値段がお高めなので、この割引があってやっと検討の土俵に乗る感じですけどね。
エドワードクラブへの加入方法
エドワードクラブに加入するには、対象となる時計のレファレンスナンバーとシリアルナンバーが必要です。
どちらも、時計本体か国際保証書に記載があるので、これをWEBサイトで登録すればOKです。
今回オーバーホールに出した時計は、タグホイヤーの正規店で購入したものです。
なので簡単に登録ができましたが、並行輸入や非正規店で購入した場合はNGなケースがあるかもしれません。
高価な商品なので、できれば正規店で購入するか、非正規店の場合は、エドワードクラブへ加入できるかどうか確認したほうがいいと思います。
タグホイヤーのピックアップサービス
タグホイヤーのピックアップサービスとは、WEBからの簡単な登録で時計の修理やオーバーホールを依頼できるサービスです。
都合が良い日に自宅まで宅配業者が時計を取りに来てくれるので、わざわざ店舗まで出向く必要がありません。
どこを修理するかのやり取りは、時計をタグホイヤーに送付した後、直接担当者とやりとりして決めることができます。
この時、どの程度まで部品交換したほうがいいかも具体的に教えてもらえます。
実際に使ってみたのですが、親切で丁寧な対応でしたよ!
タグホイヤーのピックアップサービスを使ってオーバーホールに出してみた
1.オーバーホールの申し込み
オーバーホールの申し込みはWEBから簡単にできます。
時計を自宅まで引き取りに来てれるのでとっても便利です。
引取日もWEBから時間指定できるので、都合が良い日を選べばOKです。
2.時計の引き取り
あらかじめ指定した日時に、自宅まで時計を引き取りに来てくれます。
うちの場合は佐川急便が引き取りに来てくれました。
専用の梱包セットで時計を送るので、配送中の事故などにもかなり配慮しているみたいです。
3.見積と修理依頼内容の確定
時計を発送してから数日後、サービスセンターからメールがありました。
時計の現状とオーバーホールの見積もりについて詳しく記載してあります。
最初はオーバーホールのみお願いする予定だったのですが、文字が一部消えているベゼルの交換が約1万円と意外と安かったのでお願いすることにしました。
で、ベゼルが新品になると、他の部分と比べて浮いてしまうかもということで、全体の磨きもお願いすることにします。
磨きは約2万円とお高い事、磨き作業をすると金属部分がやせてしまうのでちょっと悩んだのですが、ベゼルだけピカピカはおかしいかなと思ってオーダーします。
その後、オーバーホール+ベゼル交換+磨きの見積もりが届くので、「お見積り回答待ち」にOKを出すと、実際の修理に進んでいきます。
こちらから明確な指示を出して初めて修理が始まるので、勝手に高額請求されることがないのも安心です。
4.修理完了と納品
4月22日に修理完了のメールが届き、4月23日には自宅にオーバーホール後の時計が届きました。
届いた時計はムっちゃ奇麗で、新品・・・とまではいかないけど、かなり奇麗な状態になってました!
こんなケースがついてきました!
こんな感じでスポンジに挟んで運ばれてきます。
これなら輸送中の傷とかは大丈夫そうですね。
ムっちゃ奇麗になってる!
ベゼル交換&磨きもお願いしたので新品みたい。
ただし、もともと深めの傷がついているところは磨いても傷が残ります。
オーバーホールにかかった時間と経費
オーバーホールにかかった時間
私の場合、
- 3/15:WEBで修理申し込み
- 3/21:自宅まで時計引取(佐川急便)
- 3/22:サービスセンター到着
- 3/26:見積書送付
- 3/27:ベゼル交換、磨きの追加依頼
- 3/29:修理内容確定
- 4/22:修理完了メール
- 4/23:時計到着
こんな感じの流れでした。
途中で修理内容の変更があったので40日ほどかかっていますが、通常は修理完了まで1ヵ月程度って感じでしょうか。
オーバーホールにかかった費用
今回は、オーバーホールに加えて
- 文字が一部消えかけていたベゼルの交換
- 時計全体の磨き仕上げ
をお願いしました。
かかった費用は、
・ベゼル交換:10,550円
・オーバーホール:30,000円
・磨き仕上げ:20,000円
・送料:800円
合計:66,258円です。
磨き仕上げとベゼル交換をしたので、当初のオーバーホールの見積もり倍の値段になってしまいました。
でも、新品ベゼルと磨き仕上げのおかげで、すごくきれいになったので大満足です!
まとめ:タグ・ホイヤーのオートマチック時計をオーバーホールに出してみた
今回、家族が持っているタグホイヤーの機械式時計をオーバーホールにだしてみました。
機械式時計の場合、4~5年に一度オーバーホールが必要なのですが、それなりにお値段がかかります。
オーバーホールは町の時計屋さんなどでもしてくれますが、やっぱり正規販売店経由でお願いするのがおすすめです。
お値段はお高めですが、防水機能の維持や交換部品の信頼度はやっぱり正規店が一番です。
そもそも、正規店以外に出してもそこまで安くないし。
今回の時計の場合、正規店のオーバーホールが約30,000円、一般店が約20,000円なので、この程度の差であれば正規店一択だと思います。
あと、ベゼル交換と磨き作業で、ほんとに時計がきれいになったので大満足です。
磨き自体は、あまり頻繁にしてしまうと金属部分が痩せてしまうので一長一短です。
ですが、オーバーホール数回に1度程度であれば、磨きをお願いするのもアリだと思います。
使っているうちについたキズも時計自体の「味」で素敵なのですが、磨きをお願いして購入当時を思い出すのもおすすめです。
というわけで、タグホイヤーの時計をオーバーホールに出すなら正規店経由がおすすめというお話でした!
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