(株)クレディセゾンが発行するセゾン・プラチナアメックスには、
- セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード
- セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード
- セゾンプラチナ・ビジネスプロ・アメリカン・エキスプレス・カード
という3種類があります。
このうち、「ビジネスプロ」は法人代表用のカードなので、一般人向けではありません。
残るセゾン・プラチナアメックス、セゾン・プラチナビジネスアメックスは、一般人向けのプラチナカードです。
セゾン・プラチナビジネスアメックスは、「ビジネス」という名称が付いていますが、普通に一般人でも作成可能です。
ちょっと紛らわしいけど。
この個人向けプラチナカード2枚は券面がそっくりなのですが、似ているのは券面だけではなく、サービスも非常に似ています。
ですが、微妙にメリットやデメリットが違うので、利用状況によってどちらのカードがおすすめかが変わってきます。
なのに、公式サイトにも両カードの違いなどはUPされていないので、とても不親切。
という訳で、セゾン・プラチナアメックス、セゾン・プラチナビジネスアメックスの違いと、おすすめのカードについてまとめてみます。
なお、カード名称が長いので、セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス・カードを「プラチナ」、セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードを「ビジネスプラチナ」として紹介していきます。
Contents
「セゾン・プラチナアメックス」と「セゾン・プラチナビジネスアメックス」の違い
デザインの違い
プラチナもビジネスプラチナも、2020年に新しくなったデザインの券面で、ほとんど差がありません。
ビジネスは、よく見ると左上に「business」の印字があるだけ。
券面デザイン上の違いは、ほぼないと言って問題ないレベルです。
「business」の印字があると「会社用」と思われそうで嫌だという意見もありますが、個人的には気になるレベルではないと思います。
申込方法の違い
プラチナ、ビジネスプラチナ共に招待制ではないので、誰でも申し込み可能です。
以前はプラチナは招待制、ビジネスは誰でも申し込めるという取り扱いだったのですが、現在では差はありません。
もちろん、実際にカードが発行できるかどうかは審査次第です。
ですが、他のプラチナと比べるとハードルは低めなので、既にセゾンカードの利用があったり、クレヒス的に問題がなければほぼ通ると思います。
主な特典の違い
プラチナ、ビジネスプラチナは微妙にカード特典が違います。
【カード特典の違い】
プラチナ | ビジネス プラチナ |
|
年会費 | 22,000円(税込) | 22,000円(税込) |
年会費 優遇 |
なし | 年間200万円利用で-11,000円 |
家族会員 | 3,300円(税込) | 3,300円(税込) |
ETC | 無料 | 無料 |
還元率 | 0.75% | 0.5% |
mileclub | 4,400円⇒無料 1.125%還元 |
4,400円⇒無料 1.125%還元 |
引落口座 | 個人口座 | 個人・法人口座 |
コンシェルジュ | 〇 | 〇 |
セゾン限定チケット | ゴールド枠利用可能 | ゴールド枠利用可能 |
shopping 安心保険 |
120日間 300万円/年 |
120日間 300万円/年 |
空港 ラウンジ |
〇 | 〇 |
priority pass |
無料 | 無料 |
手荷物 宅配 |
スーツケース1個無料※往、復路 | なし |
海外旅行保険 |
利用付帯 【死亡等】 【疾病】 【賠償責任】 【携行品】 【救護費用】 【手荷物紛失】 【航空機遅延】 |
利用付帯 【死亡等】 【疾病】 【賠償責任】 【携行品】 【救護費用】 【手荷物紛失】 【航空機遅延】 |
国内旅行保険 |
利用付帯 【障害等】 【入院日額】 【通院日額】 |
利用付帯 【障害等】 【入院日額】 【通院日額】 |
Tablet Hotels | 無料 | 無料 |
※その他サービスに若干の違いあり
ビジネスプラチナは、その他のサービスで法人向けのサービスが追加されていますが、いずれも微妙。
なので、その他のサービスについてはあまり気にしなくてもOKだと思います。
「セゾン・プラチナアメックス」と「セゾン・プラチナビジネスアメックス」どちらがおすすめか?
プラチナとビジネスプラチナでは、微妙に特典などが違います。
中でも大きいのは
- ビジネスプラチナは年200万円の利用で翌年度の年会費が11,000円割引される
- プラチナは還元率0.75%、ビジネスプラチナは還元率0.5%
- プラチナは旅行保険で家族も補償される
- プラチナは海外旅行時のスーツケース送料が無料
この4点です。
特典の差を考えた時、おすすめなのはビジネスプラチナです。
理由1・年会費が11,000円に割引される
ビジネスプラチナは、1年間に200万円以上利用すると、翌年の年会費が11,000円割引されます。
割引き後の年会費は11,000円なので、プラチナカードとしては破格の年会費となります。
プラチナはこのような年会費割引きがないので、必ず22,000円の年会費が必要です。
年200万円であれば、決済を集中すれば十分到達可能な金額だと思います。
この差はやっぱり大きいかな。
理由2・プラチナのポイント優遇分0.25%で元をとるのは大変
プラチナとビジネスプラチナでは基本還元率が違って、
- プラチナ:0.75%
- ビジネス:0.5%
と0.25%の差があります。
この0.25%の差は、年間400万円の利用でやっと1万円になるので、ビジネスプラチナの年会費割引き1万円を考えると、このラインが損益分岐点となります。
つまり、年間400万円以下の利用であれば、ビジネスプラチナのほうがお得ってことです。
理由3・セゾンマイルクラブに加入するとプラチナとの還元率の差がなくなる
セゾンマイルクラブとは、セゾンアメックス系のオプションサービスで、加入していると利用額の1%に相当するマイルをもらえるというサービスです。
年会費は通常4,400円必要ですが、セゾンのプラチナカード保有者は無料で利用できます。
セゾンマイルクラブは、「Suicaへのチャージも加算対象」など対象店舗が多いので、JALマイルを貯めるなら個人的に一番おすすめなサービスです。

そして、このセゾンマイルクラブに加入している場合、プラチナもビジネスプラチナも同じく1%のマイル還元率となります。
つまり、両カード間の還元率に差が無くなるので、単純に年会費割引があるビジネスプラチナのほうがお得ってことになります。
ちなみに、JALマイルを貯めていなくても、とりあえずセゾンマイルクラブに加入しておくのがおすすめです。
JALマイルは他の電子マネーなどに交換できるのですが、例えば40,000マイルは50,000waonに交換可能なので、還元率にすると1.25%相当になります。
なので、プラチナ・ビジネスを利用する場合、セゾンマイルクラブへの加入は必須です。
理由4・旅行関係の特典差は他のサービスでカバーできる
プラチナは、旅行関係の家族補償が付帯していますが、ビジネスプラチナは本人分のみです。
2021年6月まで、セゾンプラチナの海外旅行保険は「自動付帯」だったので、カードの利用に関わらず、「プラチナを持っているだけ」で補償をつけることができました。
なので、この「家族まで補償される」という点は、大きなプラチナのメリットでした。
ですが、2021年7月に海外旅行保険は自動付帯から利用付帯に改悪、カード決済を伴わない場合は補償が利用できなくなりました。
また、新型コロナウイルス感染症の影響もあり、今後はクレジットカードの保険ではなく、旅行時には別途保険に加入することも検討する必要があります。
結果的に、プラチナのメリットはかなり低くなっているかな。

また、セゾン・ゴールドアメックスを持っていると、実はプラチナと同様に海外旅行保険で家族まで補償されます。
なので、補償が必要な時はゴールドアメックスを利用するというのも一つの方法です。
私は以前のキャンペーンでセゾン・ゴールドアメックスを年会費無料で保有できるので、負担額0でビジネスプラチナのデメリットを解消できています。
あと、ゴールドアメックは海外旅行からの帰りのみですがスーツケースを1個無料で配送できるので、この点でもちょっぴりカバー可能です。

まとめ:「セゾン・プラチナアメックス」と「セゾン・プラチナビジネスアメックス」の違いを調べてみる
セゾンアメックスカードのプラチナカードには、「セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス(R)・カード」と、「セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス(R)・カード」という似たようなカードがあります。
2021年5月には、「セゾン・ビジネスプロプラチナアメックス」というカードも追加されましたが、こちらは法人代表者用なので一般人には関係ないカードです。
「セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス(R)・カード」と、「セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス(R)・カード」には微妙に特典差があるのですが、個人的なおすすめは、圧倒的にビジネスプラチナです。
何と言っても、年間200万円の利用で年会費が11,000円になるのは大きなメリット。
プラチナカードとしては破格の年会費です。
半面、ビジネスプラチナのデメリットは次の4点です。
- 旅行関係の家族補償が無くなる
- プラチナより還元率が0.25%低い
- 旅行時のスーツケース配送がサービスがない
- 券面に「business」の印字がある
ですが、旅行関係の補償はセゾン・ゴールドアメックスでカバーできるし、セゾンマイルクラブに加入すれば還元率の差は無くなります。
となると、年会費1万円割引を考えると、やっぱりビジネスプラチナがおすすめ。
もちろん、
- セゾンマイルクラブを利用せず、年間400万円以上利用する
- 旅行関係の家族補償は必須
というケースはプラチナのほうがおすすめになるので、それぞれの利用状況で最終的には判断してください。
でも、このくらいの比較は公式にあってもいい気がするんだけどな~。
セゾンは公式サイトのデザイン、作りで損してる気がします。


比較検証されている記事は見たことが無かったので真新しくすばらしかったです。
年会費11000円割引はやっぱり大きいですね。年間400万円以上もの利用ってなると よっぽどの方だと思いますし、プラチナビジネスの方が手堅くお得だなと思いました。
ただ、私の場合は、今はプラチナですが、今更、カード番号が変わると各種引き落としの登録とかネットサイトの都度登録とか面倒すぎるし、初年度年会費22000円を支払ってまで切り替える価値があるのかと考えてしまうので、初年度年会費無料キャンペーンみたいなのがあればプラチナ→プラチナビジネスへの切り替えを検討してみようかな。
初年度年会費22000円を払わなくても良い方法ないかなあ・・・、いいアイデアあったらまた教えてくださいね。
プラチナを作るとクラッセ☆6の維持が楽になる、セゾンポイントモールで5%→10%還元になる、は、おっしゃる通り、お得だと思うので、くるみっこさんの場合は、プラチナビジネスを作る検討は十分ありだと思いましたよ。
あとは、以前もコメントしましたが、私の場合は、セゾンふるさと納税の10%還元(計算の違いは若干あり)もまあまあお得だと思ってます。ふるチャレっていう寄付をすればするほどおまけポイント付けるよキャンペーンも始まりましたしね。
最近の傾向からするとプラチナ>ゴールドという感じでお得度に差をつける施策が今後も期待できそうなのでプラチナ自体は継続したいと思っています。
いや、とにかく、今回、いい記事で参考になりました。ありがとうございました。
そうなんです、今は年会費無料のキャンペーンがないので、とりあえずは「待ち」かな。
あと、以前は新規作成&利用で4万円分くらい戻ってくるキャンペーンもあったので、こういうのを利用して乗り換えはアリですね。
でも、最近のセゾンは変な方向に力を入れていて、ゴールドビジネスプロとかプラチナビジネスプロみたいな、「誰が作るの?」的なカードにキャンペーン使ってます。
JALのマイルを貯めるのが目的で、セゾン・ビジネスプラチナを作成し、
現在は、ビジネスプラチナを解約して、セゾン・ゴールドアメックスを使用しています。
通常では、年会費が
セゾン・ビジネスプラチナ 2年目から11,000円+マイルクラブ無料=11,000円
セゾン・ゴールドアメックス 11,000円+マイルクラブ4,400円=15,400円なので、
セゾン・ビジネスプラチナを使っていました。
でも、セゾン・ゴールドアメックスの年会費無料で保有できるようになって、
ゴールドアメックスに変更しました(マイルクラブに4,400円のみで加入できるようになったので)。
以前プラチナを保有していた影響かどうかわかりませんが、
クラッセスコア830ぐらいで安定しています。
無料ゴールド+マイルクラブは私も同じ環境です。
コストパフォーマンスは抜群ですけど、クラッセのスコアが安定しないんですよね~。
プラチナにすると800以上安定みたいなので、+6,600円で精神的安定が得られるならアリかなと。