ポイント還元率の高さや、アプリの使い勝手の良さで人気があったKyashが、2020年4月に新サービス「Kyash Card」をスタートさせました。
Kyash Cardのサービス開始に伴い、従来のKyashサービスについて、名称やサービス内容が変更されています。
Kyash(キャッシュ)とは、株式会社Kyashがサービス提供するクレジットカードで、一般的なクレジットカード決済だけではなく、ユーザー間での送金に対応しているのが大きな特徴です。
また、クレジットカードからKyashにチャージすると「チャージ元のクレジットカードのポイント+Kyashのポイント1%」を取得できるので、ポイント還元面でもとても有利なカードです。
その他、とても速くて正確な利用通知、使い勝手のいいアプリなど、Kyashは使いこなすと非常に便利なサービスです。
個人的には、使わなないと損だと思うくらい便利。
今回は、Kyashのサービスの中でも、特に「Kyash Card」について、メリットとデメリット、おすすめポイントをまとめてみます。
【2020年12月3日追記】
Kyashが大改悪され、クレジットカードからの金額指定チャージができなくなりました。
また、もらえるポイントについても大幅減となったため、現在では全くおすすめできないカードになりました。

Contents
Kyashの3つのカード、サービス
Kyashには3つのカードが設定されています。
これらのカードは、基本的に上位互換があるので、最上位カードの「Kyash Card」が一番内容的に優れたカードになります。
1.Kyash Card
Kyash Cardは、2020年4月からスタートした新しいサービスです。
カード発行手数料が900円必要ですが、ICチップに対応したり、限度上限が高くなったりと、一般のクレジットカードと遜色ない使い勝手が特徴です。
【年会費】
無料
【年齢制限】
なし
【物理カードの発行】
あり、発行手数料900円
【セキュリティ】
ICチップあり、Visaタッチあり、QUICPay対応
【利用先】
国内・国外実店舗、オンライン
【利用上限】
1回あたり30万円、月100万円まで
【ポイント還元】
1%
※還元対象上限12万円/月
【作成時の本人確認】
必要
2.Kyash Card Lite
Kyash Card Liteは、2020年3月までは「リアルカード」と呼ばれていました。
2020年4月のKyash Cardサービス開始に伴い、名称とポイント還元率の変更が実施されています。
特に、ポイント還元率は従来の1%から0.5%に半減しているので注意が必要です。
Kyash Card Liteは、本人確認なしで物理カードを発行できるので、オンラインでも街の実店舗でも利用できるのがメリットです。
【年会費】
無料
【年齢制限】
なし
【物理カードの発行】
あり、発行手数料300円
【セキュリティ】
ICチップなし、Visaタッチなし、QUICPay対応
【利用先】
国内実店舗、オンライン
【利用上限】
1回あたり5万円、月12万円まで
【ポイント還元】
0.5%
※還元対象上限12万円/月
【作成時の本人確認】
不要
3.Kyash Card Virtual
Kyash Card Virtualは、オンライン専用のクレジットカードです。
実際のクレジットカードは発行されず、アプリの画面上だけでカード番号などを確認します。
Kyash Card Virtualを発行する際、本人確認は必要ありません。
メールアドレスと携帯電話番号をアプリに入力すれば、1分で発行できてすぐに利用できます。
【年会費】
無料
【年齢制限】
なし
【物理カードの発行】
なし、発行手数料無料
【セキュリティ】
ICチップなし、Visaタッチなし、QUICPay対応
【利用先】
オンラインのみ
【利用上限】
1回あたり3万円、月12万円まで
※本人確認無しの場合、5千円/回、2万円/月の制限あり
【ポイント還元】
0.5%
※還元対象上限12万円/月
【作成時の本人確認】
不要
Kyashの3つのカード、サービスの違い
Kyashで利用できる3つのカードの違いは、大きく分けて次の4点です。
1.実店舗で利用できるかどうか
実店舗で利用できるのは、Kyash CardとKyash Card Liteだけです。
Kyash Card Virtualはオンラインのみ利用可能なので、物理カードも発行されません。
なので、実店舗で利用したい場合は、Kyash CardかKyash Card Liteを選ぶ必要があります。
2.ICチップ、VISAタッチ決済が利用できるか
決済時に4桁の暗証番号で認証できるICチップを搭載しているのは、Kyash Cardのみです。
最近では、ICチップ搭載のクレジットカードしか対応していない店舗もあるので、Kyash Card Liteは利用できないケースもあるので注意が必要です。
また、Kyash CardはVISAタッチ決済にも対応しています。
3.限度額、ポイント付与率
限度額、ポイント付与率は、3つのカードで異なります。
最上位に位置するKyash Cardが、全ての面で一番有利に利用できます。
※Virtualは本人確認無しの場合、5千円/回、2万円/月の制限あり
4.カード発行手数料、本人確認の有無
カードの発行手数料、発行時の本人確認は、3つのカードで異なります。
手数料 | 本人確認 | |
Kyash Card | 900円 | あり |
Lite | 300円 | なし |
Virtual | 無料 | なし |
Kyash Cardは本人確認が必要ですが、Kyash LiteとKyash Virtualは本人確認なしでクレジットカードを保有できるのが大きなメリットです。
Kyash Cardのメリット、おすすめポイント
3種類あるKyashの中で一番のおすすめは、2020年4月からサービス開始したKyash Cardです。
1.利用上限が高い「ICチップ付きカード」が発行される
Kyash Cardに申し込むと、Visaの物理カードが発行されるので、国内はもちろん、海外でもVisa加盟店でカードを利用できます。
発行されるのはICチップ付きのカードなので、最近増えている「ICチップのみ対応」という店舗でも利用可能です。
また、Kyash Cardは1回の決済で30万円まで利用できるので、一般のクレジットカードとほぼ同様の使い勝手で利用できます。
Liteは5万円、Virtualは3万円と上限が低いので、ちょっと高額な買い物になると制限に引っかかって使えません。
2.ポイントの2重取りが可能
クレジットカードでKyash Cardにお金をチャージした場合、クレジットカードにはチャージ分のポイントが付与されます。
さらに、Kyash Cardで買い物をした場合は、Kyash Cardに1%のポイントが付与されます。
つまり、
チャージ時のクレジットカードポイント決済時のKyash Cardポイント
の2重取りが可能になります。
例えば、還元率1%のクレジットカードからKyash Cardにチャージした場合、1%+1%=合計2%もポイントをもらえるってことです。
ただし、Kyash Cardのポイントは、「月額12万円までの利用」にしか付与されません。
なので、利用は一月に12万円以内に抑えるのがおすすめです。
3.ユーザー間での送金が無料でできる
Kyash Cardはユーザ間の送金に対応しています。
手数料も無料なので、Kyashアカウント同士なら、「いつでもどこでも手数料無料でリアルタイム送金」ができます。
立て替えてもらったお金の支払いや割り勘などに非常に便利です。
ただし、送金が可能なのは銀行口座や現金でチャージした残高のみです。
クレジットカードからチャージした残高は送金できないので注意が必要です。
4.アプリから簡単に明細確認、利用停止ができる
Kyash Cardは、アプリから簡単にカードの利用停止、再開手続きをすることができます。
なので、「普段はカードを無効にしておいて、カードを使う時だけ有効にする」なんて使い方も簡単にできます。
また、カードを使うとすぐに通知が来る「リアルタイム通知」が便利で、万が一の不正利用時にもすぐに気づくことができます。
なお、2020年9月からは、不正利用に対しての補償制度が開始しました。
不正利用から10日以内に申請する必要がありますが、限度額なしで補償してくれるのは安心です。

5.カードのデザインがいい
Kyash Cardは流行りの「カード表面に番号が記載されていない」デザインを採用しています。
カラーはネイビー、シルバー、ピンクの3色で、シンプルなデザインと合わせてとてもクールです。
ちなみに、私が使っているのはシルバーです。
Kyash Cardのデメリット
1.ポイント還元に上限があり、還元対象外サービスもある
Kyash Cardのポイント還元は1%で、クレジットカードからチャージする場合はポイントの二重取りも可能です。
ですが、Kyash Cardのポイント還元は「月12万円までの利用」にしか適用されません。
なので、例えば20万円を利用しても、ポイント還元はそのうちの12万円分=1,200円しか付きません。
また、キャッシュバック対象外となる決済が意外とあります。
代表的な対象外決済は次の支払いです。
交通機関への支払い(定期券、乗車券、切符、回数券、特急券などの料金)鉄道、バス、モノレール、ケーブルカーなどモバイルSuicaアプリでの購入、チャージApple Pay/Google Pay経由によるモバイルSuicaアプリでの購入、チャージ税金の支払いふるさと納税、税金各種公共料金の支払い
特にSuica、ふるさと納税あたりは要注意だと思います。
詳しくは公式サイトで確認してみてください。
2.カード作成時に900円が必要
Kyash Cardは年会費無料ですが、発行時に手数料900円が必要です。
9万円利用すると元が取れる計算になりますが、やっぱり初期費用が必要なのはデメリットです。
3.チャージ式クレジットカードが利用できない店舗がある
Kyash Cardはチャージ式クレジットカードなので、「チャージ式クレジットカードお断り」のサービスでは利用できません。
代表的な利用NGケースは
- ガソリンスタンド、高速道路利用料
- 毎月の継続的な支払いや、自動更新が発生する支払い
- 各種プリペイド、電子マネーの購入
このあたりです。
※2020年10月から「日本国内のホテル、航空チケット」での利用が可能になりました
また、チャージ型クレジットカードなので仕方ないのですが、Kyash Cardはあらかじめチャージしてある金額までしか使えません。
設定でオートチャージも可能ですが、セキュリティ面であまりおすすめできません。
面倒ですが、使う時にチャージするほうがいいと思います。
まとめ:KyashCard(キャッシュカード)のメリット、デメリット
2020年4月、Kyashの新サービス「KyashCard」がスタートしました。
KyashCardは、ICチップ付きの物理カードが発行されるので、国内外のVisa加盟店でサインレスの利用できるのが大きなメリットです。
地味に、Apple PayとGoogle Payにも対応しているのも使えます。
また、クレジットカードのポイントとKyashCardポイントが二重取りできるので、ポイントを重視する場合にもおすすめできます。
カード表面に番号の記載がないシンプルな券面も、今時のクレジットカードっぽくていい感じです。
もちろん、従来のKyashで便利に使えた
- ユーザー同士の送金機能
- アプリから簡単に利用停止、再開ができる
- リアルタイム通知でカード利用がすぐにわかる
といった便利機能はそのまま利用できます。
一方、900円の発行手数料が必要だったり、ポイント付与対象が月12万円までだったり、不正利用時の対応が微妙など、デメリットもあります。
個人的には、KyashCardにはオートチャージ設定はせずに、必要な時にチャージして使うのが正しい利用方法だと思います。
KyashCardは上手に使うと非常に便利で使えるクレジットカードです。
特に、QUICPayと組み合わせてスマートフォンで利用すると超便利で、nanacoやWAONは一切使わなくなりました。
私もシルバーのKyashCardを利用しているので、メリット、デメリットをしっかり把握したうえで使いましょう!



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