2020年5月20日(水)、令和2年夏の甲子園・高校野球大会の中止が発表されました。
夏の甲子園が中止になるのは、100回を超える長い歴史でも2回だけで、
- 1918年:米騒動のため
- 1941年:第2次世界大戦のため
に続く3回目の中止となります。
Contents
第102回全国高等学校野球選手権大会日程
【試合日程】
8月10日(月祝) | 第1日(開会式) |
8月11日(火) | 第2日 |
8月12日(水) | 第3日 |
8月13日(木) | 第4日 |
8月14日(金) | 第5日 |
8月15日(土) | 第6日 |
8月16日(日) | 第7日 |
8月17日(月) | 第8日 |
8月18日(火) | 第9日 |
8月19日(水) | 第10日(3回戦) |
8月20日(木) | 第11日(3回戦) |
8月21日(金) | 第12日(準々決勝) |
8月22日(土) | 休養日 |
8月23日(日) | 第13日(準決勝) |
8月24日(月) | 休養日 |
8月25日(火) | 第14日(決勝) |
第102回全国高等学校野球選手権大会中止の理由
2020年5月20日(水)午後6時から、日本高校野球連盟は中止の経緯・理由について記者会見を行いました。
夏の甲子園・高校野球大会を中止とした理由は、大きく分けて次の3点だと感じました。
- 地方大会の開催が難しい事
- 学業に支障が出る事
- 甲子園での感染防止が難しい事
それぞれについて、具体的に考えてみます。
1.地方大会の開催が難しい事
甲子園に出場する学校を決定するには、各都道府県で代表校を決定するための「地方大会」を開催する必要があります。
地方大会には全国で約3,800校以上が参加し、6月下中から8月初旬までの約2か月の期間が必要となります。
なので、実は甲子園の本番は8月中旬でも、6月には色々な準備が必要=夏の甲子園は6月から始まっているということになります。
2020年5月20日時点での新型コロナウイルス感染症の状況を考えると、とても6月から大会の準備ができる状況ではありません。
また、2020年3月から休校、部活動休止となっている学校も多く、選手の練習不足によるけがなども危惧されます。
2.学業に支障が出る事
新型コロナウイルス感染症の影響で、2020年3月から多くの高校が休校になっています。
休校となり不足した授業などは夏休みの短縮などでカバーする必要があり、地方大会や夏の甲子園を開催することは、生徒の学業の妨げとなります。
高校野球は、あくまで学業の一環として行われる大会です。
学業に支障が出るようでは本末転倒なので、この点でも中止は仕方ないと思います。
3.甲子園での感染防止が難しい事
仮に、地方大会の日程や生徒の学業面をクリアできたとしても、甲子園で高校野球大会を開催するにはたくさんのハードルがあります。
夏の甲子園は大会期間が2週間以上になり、全国から選手や関係者が兵庫県西宮市に集まります。
このため、
- 地域によっては長距離の移動が必要なこと
- 選手、関係者が集団で長期間宿泊する必要があること
この2点が感染拡大リスクとなり、大きな問題になります。
なので、単純に「無観客で開催すればいいのでは?」という訳にもいかないんです。
総合的に考えると、夏の甲子園・高校野球大会の中止はやむをえないと思います。
まとめ:2020年夏の高校野球中止!令和2年夏の甲子園・高校野球の中止が決定!
2020年5月20日(水)、2020年夏の甲子園・高校野球の中止が発表となりました。
新型コロナウイルス感染症の影響で春の選抜が中止となっているので、2020年=令和2年は甲子園で高校野球が開催されない年となりました。
高校野球は学業の一環というスタンスを考えると、休校の影響を受けてなくなった授業のリカバリーが最優先です。
このため、生徒の学業の妨げとなる可能性がある地方大会や夏の甲子園の開催は難しいと思います。
また、大会期間中は全国から選手、関係者が集まるため、「長距離移動、長期間宿泊の感染リスクをどうやって抑えるか」というのも大きな課題です。
単純に無観客ですればOKとはいかないので、この点でも開催は厳しいと思います。
もちろん、これ以外にも中止となった理由はたくさんあり、綺麗ごとだけではないのも確かです。
ですが、中止を決定した日本高校野球連盟の判断は妥当なのかなというのが個人的な感想です。
毎年楽しみにしていたので非常に残念ですが、来年は無事開催できることを祈って、今自分ができることが何か考え、行動するのみです。
入手困難なチケットの取り方、裏技はこちら


コメントをどうぞ(「名前」欄は必ず入力してください)