2020年5月1日、チケットぴあで、「エンタメサポーターチケット」というシステムが発表になりました。
エンタメサポーターチケットとは、新型コロナウイルスの影響で公演が中止となった団体・アーティストを応援するためのシステムです。
規模によって異なりますが、試合・公演を開催するには、多額の費用が必要です。
会場を借りる費用はもちろん、事前準備のスタッフ人件費、チケット販売に必要な手数料など、公演によっては数千万円になることもあります。
そして、公演中止となった場合でもキャンセルが効かず、支払いが必要な費用が結構あります。
台風などによる中止の場合は、あらかじめ保険に加入しておけばダメージを軽減できるのですが、感染症拡大による中止は基本的に保険の対象となりません。
このため、新型コロナウイルス感染症の影響で公演を中止にした場合は、団体・アーティストにかなりの金銭的な負担がのしかかります。
また、公演中止が長引くことにより、収入が途絶え、窮地に陥っている団体・アーティストも沢山います。
エンタメサポーターチケットは、新型コロナウイルス感染症の影響で窮地に陥った団体・アーティストのチケットを購入することにより、金銭面で応援ができるシステムです。
Contents
エンタメサポーターチケットとは
エンタメサポーターチケットとは、とは、新型コロナウイルスの影響で公演が中止となった団体・アーティストのチケットを応援するシステムです。
ファンは、応援したい団体・アーティストの画像、メッセージ入りチケットを購入することで、金銭的な応援をすることができます。
特徴1:好きな団体・アーティストを小額から応援できる
エンタメサポーターチケットは、応援したいアーティストを選択して、500円、1,000円、3,000円から支援金を選択することができます。
最低500円から支援ができるので、金額的なハードルがかなり低いサービスです。
特徴2:手軽に、自宅からも応援できる
エンタメサポーターチケットは、チケットぴあのシステムを利用して購入が可能です。
チケットは自宅から購入可能で、受取も電子データのみなので、外出する必要がありません。
チケットの購入は、電子チケットのQuick Ticket by MOALAのみ利用可能です。
特徴3:応援メッセージを送ることができる
エンタメサポーターチケットでチケットを購入する際、対象の団体・アーティストにメッセージを送ることができます。
相手が見てくれるかどうかは不明ですが、ファンからの応援メッセージを届けることができます。
エンタメサポーターチケットの注意点
注意点1:チケットを購入してもイベントなどに参加できるわけではない
エンタメサポーターチケットを購入すると、感謝の気持ちとして、購入した団体・アーティストからメッセージと画像が届きます。
ですが、「寄付」のイメージなので、チケットを購入することで何かのイベントに参加できるわけではありません。
注意点2:手数料が不明
エンタメサポーターチケットを購入する際、ユーザーの手数料は0円になっています。
ですが、運営側が徴収する手数料が不明なので、実際に団体・アーティストの手元に届く金額が不明です。
これ、寄付という性格をもつ商品としては致命的な弱点なので、「新型コロナウイルス感染症を利用した金儲け、売名」と判断されても仕方ありません。
運営側の手数料について、しっかりと発表すべきだと思います。
注意点3:税法上の寄付にならない
一般的な寄付であれば、寄付した人は、寄付した金額に応じて所得税などの減額を受けることができます。
ですが、エンタメサポーターチケットを利用した応援は、税法上の寄付には当たりません。
なので、寄付した側が税金面で有利になることがありません。
まとめ:エンタメサポーターチケットで好きな団体・アーティストを応援できる!
2020年5月1日、チケットぴあから、新型コロナウイルス感染症の影響で公演中止となった団体・アーティストを応援するため、「エンタメサポーターチケット」という新システムが発表になりました。
エンタメサポーターチケットは、チケットぴあが運営するように見えます。
ですが、「電子チケット発券サービスQuick Ticket by MOALAを運営するplayground株式会社が、チケットぴあのシステムを利用している」というのが正確な表現です。
「新型コロナウイルス感染症の影響で窮地に陥った団体・アーティストを支援する」という名目は、確かに素晴らしいです。
ですが、私は、少なくとも現状でエンタメサポーターチケットを購入することはないです。
理由はシンプルで、運営側の手数料について何も記載がない点です。
公式サイトをみると、「チケット購入者の手数料は0円!」とドヤ顔でうたっていますが、運営側の手数料については全く記載がないです。
要は、運営がどれだけ中間マージンを取って、実際の団体・アーティストにどれだけお金が渡るかわからないんです。
もしかしたら、1,000円寄付しても、システム利用として半分以上チケットぴあとplayground株式会社が持っていく可能性すらあります。
システムの利用には手数料がかかるのが当然です。
一般的なチケットであれば、手数料について公開する必要はないと思います。
ですが、団体・アーティストの応援を趣旨として「寄付」の性格が強いエンタメサポーターチケットで、手数料について記載がないのは、個人的にありえません。
現状だと、
- チケットを販売するプレイガイドの収入減少対策
- 電子チケット発券サービス「Quick Ticket by MOALA」の売名
ではないかと疑われても仕方がない状態です。
「応援、寄付」を大義名分にしている以上、少なくとも、1,000円のエンタメサポーターシステムを購入した場合の利用内訳くらいははっきりさせる義務があると思います。
正直、現状では他の方法を利用して団体・アーティストを応援するかな。
システムの趣旨は理解できるし、できれば応援したいと思っているので、ユーザーの不信感がないような情報開示をして欲しいと思います。
チケットの取り方・裏技はこちら

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