JALのマイルを貯める場合、2023年時点で最も有力なカードの一つ「セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス(R)・カード」の初年度年会費無料キャンペーンが延長されました。
変更内容は、「2023年3月31日まで→終了日未定」となっているので、とりあえずしばらくは初年度年会費無料で作成できそうです。
「セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス(R)・カード」(以下セゾンビジネスプラチナ)は、
- セゾンマイルクラブ加入で1.0%マイル還元+0.25%還元
- 家族カード、他のセゾンカードの利用もマイル還元対象となる
- SuicaやKyashへのチャージでもマイルが貯まる
と、マイル還元率、使い勝手の良さで「JALマイルを貯めるなら現状で最も優秀なカード」のひとつです。
ですが、2021年以降の制度改正やプラチナカードの年会費など、注意点があることも事実です。
2023年4月時点でのセゾンビジネスプラチナのメリット、デメリットについて、まとめてみます。
Contents
JALマイルを貯めるならセゾンプラチナカードがおすすめ
JALのマイルをクレジットカードで貯める場合、JALカードをはじめいろいろな選択肢があります。
ですが、2023年時点でおすすめなのは、「セゾンのプラチナカード+セゾンマイルクラブ」のコンビです。
1.セゾンマイルクラブとは
セゾンマイルクラブとは、「セゾンプラチナ・アメックス」または「セゾンゴールド・アメックス」を保有していると加入できるオプションサービスです。
加入すると、JALのマイルをかなりお得に貯めることができます。
【対象カード】
- セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス®・カード
- セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス®・カード
- セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス®・カード
※年会費が優遇されている場合は加入不可
【年会費】
- プラチナアメックス:無料
- プラチナビジネスアメックス:5,500円
- ゴールドアメックス:年間9,900円
【還元率】
(1)基本ポイント
ショッピング1,000円につき10マイル※マイル還元率:1.00%
(2)優遇ポイント
アメックスブランドのカードのみ、ショッピング2,000円につき1永久不滅ポイント
※1永久不滅ポイント=5円相当になるため、ポイント還元率:0.25%
【上限マイル】
年間150,000マイル
※上限マイルに達した場合、次年度更新までマイル移行は停止し、永久不滅ポイント(1,000円につき1ポイント)がたまります。
【年会費と合わせた維持費】
セゾンマイルクラブの加入には別途費用が必要で、金額はカードごとに異なっています。
年会費 | マイルクラブ会費 | 合計 | |
プラチナ | 22,000円 | 無料 | 22,000円 |
ビジネスプラチナ ※年間200万円利用 |
11,000円 | 5,500円 | 16,500円 |
ゴールド | 11,000円 | 9,900円 | 20,900円 |
ゴールド ※年会費優遇 |
無料 | 加入不可 | 加入不可 |
2023年2月の改悪で、年会費優遇型のセゾンゴールドアメックスはセゾンマイルクラブへ加入できなくなりました。
セゾンゴールドアメックスの年会費11,000円を支払えば、プラス9,990円でセゾンマイルクラブへ加入できる選択肢はあるものの、プラチナカードより高い年会費を支払う選択はありえません。
このため、事実上セゾンゴールドアメックスでセゾンマイルクラブに加入する選択は消滅しました。
このため、2023年2月以降は、「年間200万円以上の利用があるか、ないか」で通常のプラチナか、セゾンビジネスプラチナを選択することになり、
- 年200万円の利用無し⇒22,000円で維持できる通常のプラチナ
- 年200万円の利用あり⇒16,500円で維持できるビジネスプラチナ
が選択の目安となります。
2.セゾンマイルクラブのメリット
(1)JALマイル還元率が1.125%と高い
セゾンマイルクラブは、なんといってもJALのマイル還元率が高いのが特徴です。
基本ポイントは1,000円につき10マイルなので、マイル還元率は1.00%となります。
プラスして、アメックスブランドの利用であれば、2,000円につき1ポイントの永久不滅ポイントがもらえます。
この優遇ポイントもJALマイルに「1永久不滅ポイント=2.5マイル」で交換できるので、マイル還元率にすると0.125%となります。
合計すると、マイル還元率1.125%となるので、JALマイルがもらえるカードとしてはトップクラスです。
(2)他のセゾンカードも1%のマイル還元率になる
実は、セゾンマイルクラブに加入していると、他のセゾンカードも自動的にJALマイル還元率が1.00%になります。
あまり知られていないのですが、実はこれが隠れたメリットで、特にセゾンカードインターナショナルと組み合わせると超強力になります。
セゾンカードインターナショナルはvisaブランドを選択可能です。
なので、アメックスが使えないお店でも、セゾンカードインターナショナルを使うことで、セゾンマイルクラブの特典を受けることができます。
ただし、セゾンカードインターナショナルは優遇ポイントが付かないので、永久不滅ポイントはもらえません。
(3)家族カードの利用も本会員カードと同じマイルが貯まる
セゾンマイルクラブは、家族カードの利用でもマイルや永久不滅ポイントが貯まります。
しかも、本会員とおなじ付与率なので、セゾンゴールド・アメックスはマイル還元率1.125%、セゾンカードインターナショナルはマイル還元率1.00%です。
これも知名度が低いわりに重要なポイントで、上手に使うとかなりのマイル、ポイントを貯めることができます。
(4)Suicaへのチャージもマイルが貯まる
これも地味ですが大きなポイントです。
セゾンマイルクラブに加入しているクレジットカードからSuicaにチャージした場合、普通にマイル付与の対象となります。
他のクレジットカードの場合、Suicaへのチャージは対象外なケースがほとんどなので、Suicaをよく利用する場合は大きなメリットになります。
そのほかにも、Kyashなどへのチャージも対象なので、他のカードと比較して「マイル付与対象外が非常に少ない」のがポイントです。
セゾンマイルクラブについては、こちらに詳しくまとめてあります。

通常のプラチナ、ビジネスプラチナどちらがおすすめか?
2023年2月の改悪で、セゾンマイルクラブを利用する場合は、プラチナカードの作成がほぼ必須となりました。
このため、通常のプラチナか、ビジネスプラチナどちらかを選択する必要があります。
もし、これからセゾンマイルクラブを利用したいと考えている場合、おすすめは「セゾンビジネスプラチナ」です。
というか、2023年4月以降に新規作成するなら「ビジネスプラチナ」一択だと思います。
理由は、初年度年会費22,000円が無料になるのはビジネスプラチナだけで、通常のプラチナはいきなり22,000円を徴収されるからです。
通常のプラチナのほうが優位な点もあるのですが、
- 初年度年会費22,000円の有無
- ビジプラはプラチナより年間5,500円安く維持できる
この2点を考えると、通常のプラチナを今から作るのは「無し」です。
もし、高額な年会費を支払った後に改悪があったら目も当てられないのもポイントです。
通常のプラチナとビジネスプラチナ比較については、こちらに詳しくまとめてあります。

まとめ:セゾンプラチナ・ビジネス・アメックスの初年度年会費無料キャンペーンが2023年3月31日以降も継続
2023年3月31日までだった「セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードの初年度年会費無料のキャンペーン 」が、2023年3月31日以降も継続となりました。
セゾンカード、JALマイルの改悪で以前ほどの優位性はないものの、それでも1.0%を超える還元率と付与対象の多さで、セゾンマイルクラブには大きなメリットがあります。
JALマイルを貯めるなら、現時点でも最有力な組み合わせであるので、「セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード 」を検討の一つに加えてみてください。
私はJALマイルの改悪のほうに嫌気がさして、2023年2月からユナイテッド航空のマイルに変更しています。
UAマイルは「サイレント改悪が怖い」というかなり大きなデメリットがあるものの、JALマイルにはないメリットが多いのが特徴です。
この機にJALに見切りをつける場合は、現状だとUAマイルへの転換も一つの選択肢になるので、こちらも検討してみてください。


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