2020年のプロ野球は、新型コロナウイルス感染症の影響で、3か月遅れの6月19日(金)から「無観客で開幕」となりました。
7月10日(金)からは政府の指針に従い、上限を5,000人として観客を入れての試合が予定されています。
セ・リーグでは、6月26日(金)にジャイアンツ、タイガースのチケット発売、試合開催の概要が発表になっています。
気になる広島東洋カープ主催試合については、6月29日(月)の時点で何も発表がありません。
カープは伝統的に「年間指定席保有者」を非常に優遇する傾向があります。
公式戦やCS、日本シリーズのチケット販売についても、他球団では考えられないくらい年間指定席保有者を優遇します。
おそらく、今回も同様の取り扱いをするのは確実な状況です。
今回は、政府の指針や他球団の動向も踏まえ、7月14日(火)以降の広島東洋カープ公式戦チケット販売がどうなるのかを予想してみます。
Contents
2020年広島東洋カープ・マツダスタジアム開催試合のスケジュール
2020年6月15日、プロ野球セントラルリーグの全日程が発表になりました。
マツダスタジアムでは、観客を入れて開催できる7月14日(火)以降は、次のスケジュールで開催されます。
基本的に、
- 当初のスケジュールで開催が予定されていた試合はそのまま開催
- 開幕が3か月遅れたことにより27試合が追加
という日程になります。
政府が示したイベントの収容指針とマツダスタジアムに収容できる観客数
政府が示したイベントの収容指針
政府が2020年5月25日(月)に発表した「イベントや展示会の開催制限の段階的緩和の目安」では、3段階のステップを設定しています。
このステップによると、各イベントで収容できる人数の上限は、7月10日からのステップ3では5,000人、8月1日以降は上限なしとなります。
ただし、8月1日以降でも収納率は50%以内となっているので、しばらくの間は定員の半分までしか観客を入れられないってことです。
もちろん、状況が改善すれば定員100%でもOKになる可能性もあります。
マツダスタジアムに収容できる観客数
政府が出した指針に伴い、プロ野球は6月19日(金)から無観客で開幕、7月10日(金)からは観客(5,000人上限)を入れての試合を再開する予定です。
実際に、ジャイアンツやタイガースはこの指針に従ったチケット発売概要を発表しています。


新型コロナウイルス感染症の拡大状況に影響を受けるので何ともですが、現状では
- 6月19日(金)~7月9日(木):無観客開催
- 7月10日(金)~7月31日(金):上限5,000人観戦可能
- 8月1日(土)~:定員の50%を目安に観戦可能
というのがプロ野球観戦のロードマップになっています。
8月1日(金)以降の対応は何ともですが、それぞれのステップが3週間となっているので、8月22日(土)以降はさらに制限が緩くなる可能性が高そうです。
もしかしたら、8月22日(土)以降は定員まで観戦可能になるかもしれません。
2020年広島東洋カープ・マツダスタジアム開催試合の観客動員数はどうなる?
6月18日(木)、マツダスタジアム年間指摘席保有者に対し、次のようなメールが届いたと情報提供をいただきました。
本日、球団から新たにメールきましたので長文ですが以下に抜粋してみました。
マツダスタジアムでは7月9日(木)までの6試合につきましては、無観客開催、7月14日(火)~7月30日(木)に開催9試合につきまして、年間指定席のお持ちの皆様にご観戦いただけますよう引き続き協議。
8月7日(金)からの試合は年間指定席をお持ちのお客様には、新型コロナウイルスの感染状況が現在より悪化しなければ、ご観戦いただく。但し8月12日(水)までの試合では、本来とは違う仮の座席でのご観戦。
また、8月18日(火)以降の試合につきましては、本来のお席でご観戦いただけることを望んでおりますが、引き続き仮のお席での観戦をお願いさせていただく可能性もございます。本来の座席か仮の座席をご利用いただくか詳細が決まりましたら改めてご連絡差し上げます。
7月初旬に新たに8月30日(日)までの仮のお席の入場券をお届けいたします。
以上
情報提供:通称だいちゃん様
だいちゃん様、ありがとうございました。
このメールから読み取れる内容は次の4点です。
- 7月9日(木)までは無観客で開催
- 7月14日(火)~7月30日(木)までは年間指定席保有者が観戦できるよう調整中
- 8月7日(金)~8月12日(水)までは年間指定席保有者が「本来の指定席とは別の席」で観戦
- 8月18日(火)以降は年間指定席で観戦
1.7月9日(木)までは無観客で開催
7月9日(木)のDeNA戦までは無観客開催となります。
これは他の球団でも同様なので、確定事項で間違いありません。
2.7月14日(火)~7月30日(木)までは年間指定席保有者が観戦できるよう調整中
政府の指針によると、7月31日(金)までは観客上限5,000人に制限されます。
カープの年間指定席は約8,300席と言われているので、全員は観戦できません。
このため「年間指定席保有者が観戦できるよう調整中」という表現になっていると推測されます。
なので、7月14日(火)~7月30日(木)までは、年間指定席保有者の中から観戦できる5,000人を決定し、内野指定Aや外野席などを利用することで十分なソーシャルディスタンスを確保したうえでの観戦可能と予想します。
3.8月7日(金)~8月12日(水)までは年間指定席保有者が「本来の指定席とは別の席」で観戦
8月1日(土)からは上限5,000人制限が撤廃され、定員の50%まで入場可能になります。
マツダスタジアムの定員は33,000人なので、50%に制限しても上限は16,500人となり、年間指定席保有者約8,300人は全員が観戦可能です。
ただし、ソーシャルディスタンスを確保する必要があるため、「本来の指定席とは別の席」、つまり内野指定Aや外野席などに割り振られての観戦となります。
ここで気になるのが、年間指定席を持っていな人が観戦できる一般枠があるのかどうかという点です。
マツダスタジアムの定員は33,000人なので、数字上は33,000人×50%=16,500人が入場可能です。
年間指定席保有者8,300人分を優先したとしても、16,500人ー8,300人=8,200人は一般枠ができる事になります。
また、観戦にはソーシャルディスタンスを作る必要があるので、座席間隔をあける必要があります。
これは宝塚歌劇の対応が参考になるのですが、宝塚歌劇ではこんな感じの格子状に座席を設定しています。
この図でグレーの部分はチケットが販売されない部分です。
以上の内容から、8月7日(金)~8月12日(水)までは
- 年間指定席保有者約8,300人
- その他約8,000人
- 合計約16,000人(定員の約50%)
が観戦できると予想します。
4.8月18日(火)以降は年間指定席で観戦
8月18日(火)以降は年間指定席で観戦可能ということは、ソーシャルディスタンスを確保せずに観戦可能=球場定員まで入れて観戦可能ということになります。
現状ではかなり厳しいと思いますが、少なくともカープは8月18日(火)以降は通常通りにお客さんを入れたいと考えてるみたいです。
実現可能性はともかく、8月18日(火)以降は通常開催となると、既に発売済みチケットの取り扱いは次の2パターンが考えられます。
- パターン1:販売済みのチケットはそのまま利用できる
- パターン2:販売済みのチケットを一度払い戻しし、再度販売する
おそらく、球団が考えているのはパターン1の「販売済みチケットはそのまま利用」です。
払い戻しにはかなりの費用が掛かるので、できればチケットはそのままにしたいと考えるのは当然です。
なので、8月18日(火)からの試合については通常どおり開催、チケットは既に販売済みのものが利用可能と予想します。
2020年広島東洋カープ・マツダスタジアム開催試合のチケット追加発売はある?
2020年のマツダスタジアム開催試合については、
- 7月9日(木)まで:無観客開催
- 7月14日(火)~7月30日(木):年間指定席保有者のみ
- 8月7日(金)~8月12日(水):年間指定席保有者+約8,000人
- 8月18日(火)以降:通常通り
と球団が考えていると予想されます。
実現可能かどうかはともかくとして。
そして気になるのは、これからチケットの一般発売あるのかどうかという点です。
これは次の3パターンで考えることができます。
1.8月7日(金)~8月12日(水):年間指定席保有者+約8,000人想定期間
この期間は、最大約8,000席の販売が可能と思われます。
ですが、年間指定席保有者を超優遇する傾向があるカープ球団なので、この8,000席も年間指定席保有者に優先的に割り当てられる可能性が大です。
7月14日(火)~7月30日(木)までの期間に観戦できない年間指定席保有者へのお詫びの面もあるかもしれません。
なので、この期間のチケットは一般に回らない、または回ったとしてもごく少数と予想します。
2.8月18日(火)以降のチケット発売済み試合
8月18日(火)以降のチケット発売済み試合については、発売済みチケットがそのまま有効になる可能性が高いと予想します。
なので、チケットの再販売はありません。
3.8月18日(火)以降のチケット未発売試合
8月18日(火)以降のチケット未発売試合については、チケットが再販売されます。
計27試合があるので、結構なチケットが販売される争奪戦になるはずです。
販売される席種は通常通りで、ソーシャルディスタンスを考慮した間引きは行われません。
もし間引き販売するのであれば、年間指定席保有者が座る席も変更する必要があるので、前提が崩れてしまいます。
チケット販売時期は、9月10日(木)ヤクルト戦が一番早く開催される試合になるので、8月中頃と予想します。
まとめ:2020年7月14日(火)以降のマツダスタジアム開催・広島東洋カープ戦公式戦チケットの発売方法を考えてみる
2020年のプロ野球は6月19日(金)に開幕、7月10日(金)から観客を入れての開催となる予定です。
ジャイアンツやタイガースからは、チケットの発売概要などが発表になっていますが、カープから何の発表もありません。
理由は「年間指定席保有者を優遇するため一般向けにチケットを販売しない」からと推測されます。
実際、年間指定席保有者には、既にメールなどでお知らせが届いています。
年間指定席保有者に届けられた各種お知らせから推測する「カープが考える観戦スケジュール」は
- 7月9日(木)まで:無観客開催
- 7月14日(火)~7月30日(木):年間指定席保有者5,000人のみ観戦
- 8月7日(金)~8月12日(水):年間指定席保有者+約8,000人=約16,000人観戦
- 8月18日(火)以降:通常通り定員33,000人観戦
です。
正直、8月18日(火)から通常通り定員33,000人を入れての試合開催はかなり厳しいと思います。
ですが、カープは可能と考えているっぽい。
このスケジュールが可能と考えた場合、チケットは
1.7月14日(火)~7月30日(木)
年間指定席保有者5,000人のみ観戦なので、一般発売無し。
2.8月7日(金)~8月12日(水)
年間指定席保有者+約8,000人=約16,000人観戦が観戦可能となるが、年間指定席保有者が優遇される可能性が高いため一般発売なし、または発売があってもごく少数。
3.8月18日(火)以降のチケット販売済試合
通常通り定員33,000人観戦可能となるが、チケットは既に販売済みのものが有効で再販売はなし。
4.8月18日(火)以降のチケット未販売試合
通常通り定員33,000人観戦可能となり、チケットは再販売される。
チケット販売時期は、9月10日(木)ヤクルト戦が一番早く開催される試合になるので、8月中頃の可能性が高い。
こんな感じです。
前提として、「8月18日(火)から通常通り定員33,000人を入れて観戦」があるのですが、これは変更となる可能性が高そうです。
なので、もし観客上限が制限される期間が延長されれば、その間の試合は全て払い戻しとなるので注意が必要です。
とりあえず、現時点で予想できるのはここまでです。
これは違うよとか、こうじゃない?みたいなご意見があれば、ぜひぜひコメントください。
また、私は年間指定席を保有していないので、年間指定席情報を含めて情報提供いただけると嬉しいです。
【2020年6月30日追記】
年間指定席保有者から情報提供をいただきました。
◆7月14日(火)~7月30日(木)の9試合
- 1試合最大5,000席
- ただし、年間指定席保有者は5,000人を超えるためグループ分けして観戦
- 具体的には、9試合中4~5試合程度観戦可能
◆8月7日(金)からの試合
- マツダ スタジアムでの全試合を観戦可能
- 本来の指定席で観戦可能という表現がないので、ソーシャルディスタンスを確保した他の座席での観戦となる可能性が高い
です。
いつも情報提供ありがとうございます!
提供:通称だいちゃんさん
チケットの取り方、裏技はこちら


いつも有意義な情報や見解などとても参考になります
ちなみにですが、セリーグでは中日も7/10~のチケット概要が発表され、既に販売も開始しています
https://dragons.jp/ticket/guide/limited.html
中日は一般販売をしないので、巨人や阪神よりシーズンシートオーナーへの優先度が高いと言えるかもしれません
既に概要発表されている中ではチケット価格についてロッテはダイナミックプライシングにするようですが、多くの球団では通常開催と同等の価格で、球団の収入が減る中経営面を考えると大丈夫なのかと思いますし、良心価格は嬉しいですが、よりチケット争奪戦が激しくなりそうだなと思います^^;
コメントありがとうございます。
ご指摘の通り、多くの球団が特に値上げなしですよね。
座席数が減る中、チケット代金据え置きは収益的には厳しそうです。
チケット争奪戦は間違いなく厳しくなると思います。